メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

野良猫一家に住みつかれ、おねぇさん宅の暮らしが変わったらしい

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月に一度の村の生け花教室

師匠宅で行われる

 

生徒は私を入れて4人

みんないつ死んでもおかしくない老女の集まりだ

 

この生け花教室のお楽しみといえば

稽古終了後のお菓子タイム

 

おんなの口は恐ろしい

お茶を飲み、モノをほうばりながら

喋りたおす

 

人のうわさ話、悪口、ワイドショーねた

近頃行った美味しい料理店の紹介

花や野菜の育て方、旦那の言動についてなど

など、など、など、

 

くだらない話、ためになる話、色々だ

 

最近、野良猫一家に住みつかれたおねぇさん

なかなかその話をきりださない

 

子猫の赤ちゃんが5匹生まれて

貰い手探しに苦労しているのに・・・

 

話を広げる場を作ろうよ

みんなに情報提供しようよ

 

喋りなよ、この中の誰かが子猫の赤ちゃんの

貰い手になるかも・・、

または貰ってくれそうな知り合いがいるかも・・

 

「おねぇさん、その後、ネコちゃん達

どうしてますか?」

私も気がかりだったから話を振った

 

おねぇさんは待ってましたとばかりに

野良猫一家に住みつかれた経緯を語りだした

低いだみ声で・・・

 

「最初はね、オスの野良猫一匹が住みついて、

たいして気にもせずにいたら

そのうちにメスネコを連れて来てね

あらあらっていううちに、腹がでかくなって・・」

 

聞きて4人がうなづく

 

おねぇさんは元から話上手で人をひきつける

おまけに強面ズラだから逆らうと

えらい目にあいそうだ

 

4人はそれでどうしたって感じで

捨てネコ物語の続きを待つ

 

「納屋で赤ちゃん5匹生んだの!」

聞き手は「ホー」「あらー」とか相づちをうつ

 

おねぇさんは活気づく

みんなの目と耳がとがっているから

「わたしね、犬は飼った事あるけど

ネコ初めてだからビックリして・・!」

 

えっ、おねぇさん、犬好きだったん?

知らんかったワ

 

みんな合間合間にお茶を飲む

 

「取りあえず、男親を去勢しに走ったよ

この子は人に飼われていたのか懐く子で

簡単に捕まえられるからね」

 

優先順位それ?、まずは赤ちゃんの生存確認では?

 

おねぇさんの隣に座っているお寺の奥様が

神妙な顔している

 

奥様は最近、愛犬を老衰で亡くしている

動物の哀れを知っている

 

「女親はね、触れない子なの

人に可愛がられた経験がないんだろうね」

 

一同、大きなため息をつく

可愛そうな生い立ちのメス親・・

 

「ネコは一年に2~3回、子供生むらしいよ

だから早くメス親も処置しないと

・・でも捕まえられなくて・・」

 

ここで師匠が近所に住んでいたネコ好きの

お婆さんのエピソードを披露する

「お婆さん、一時期は10匹程飼っていてね

冬になると白菜並べてあるかと思うほど

ネコが重なり合って縁側にいたわ」

 

師匠の隣のお笑い担当のsさんも口出す

「遠くに捨てに行っても半年かけて

また戻って来るらしいね、賢いね」

 

「ネコはそこんちの災いをかぶるって聞いたよ」

 

昔、旅のお坊さんがある家の猫を見て

この家を守っているから大事にしなされと

言ったとか

 

困ったね、みんなネコの雑学ばかりで

貰い手の話にはいかない

 

おねぇさんは知人に電話をかけまくり

やっと一匹赤ちゃんを引き取ってもらう事が

できたらしい

 

おかずに魚が多くでるようになり、ご家族は魚を

少し残すようになったらしい

(ネコにあげたいんだね)

微笑ましい

 

牛乳もご家族より、ネコ達の方が飲むようになり

旦那さまと苦笑いしているとか

 

「仕方ないわ、貰い手探しに疲れた

しばらくは様子をみようと思うの

赤ちゃん達がこんがらがって遊んでいるのを

見るのも楽しいよ」

 

でも畑仕事をしていても

ネコちゃん達が気がかりだとか

 

ご家族も同様で、ネコの様子を

誰とはなしに見ているようで

 

食卓での話題がネコ中心になり

久々、ご家族で話す機会も増えたとか

 

「これからどうなるのかと思うと夜も眠れない」

おねぇさんがもらした

 

そうだろうね

ネコといえども命がある

 

7匹家族がいきなり納屋で暮らし始めた

 

怪我、病気、脱走、気にかけなければならない

食事、排泄、世話がいる

 

「ネコの近親相姦は障害のある子が生まれるって」

誰かがそう言うと、おねぇさんの顔が曇る

 

「里親募集のポスター貼りましょ

メスかオスか病気がないか

病院連れて行きませんか?」

 

私の提案におねぇさんは乗らない

「面倒、疲れた」とのこと

 

おんなのお喋りは話すだけで気が収まる

今日のところはこれで終了

 

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人間に懐くこと、捨てネコ赤ちゃん達が生きるための最低条件

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村の生け花教室に町からやって来る生徒さんが一人いる

 

強面ズラのおねぇさん

口調がきつくて

ものの言い方がはっきりしている

 

頭の回転が悪い私には

はっきり言い切る、こんなおねぇさんが

理解しやすい

 

ある日、コメリ前で

おねぇさんとばったり出くわした

「あんたにお願いがあるの!」

 

何だろう?

私は出来損ない人間なんだけど

 

「どうしたんですか?」

「ネコの赤ちゃんもらってくれない?」

 

おねぇさんは眉間にシワを寄せている

必死の形相だ

 

我が家にはしつけに失敗したやりたい放題の

4歳犬がいる

 

最近、サイドボードを引っ掻き

食い物を要求してくるという知恵を

つけた

 

何をしても可愛いと思う私

愛犬の成長にトモダチが必要なのでは

ないかと考えたりする

 

「野良ネコが納屋に住み着いて

そこで赤ちゃんを五匹生んでしまったの

ネコなんてどんな世話するのかわからない」

 

おねぇさんはお店に行き

店員さんに教えてもらい

エサやトイレ、砂、ペットシートなど

購入したらしく、見ればたくさんの

荷物をぶらさげている

 

「ネコの赤ちゃん貰ってくれない?」

おねぇさんはいつも落ち着いた人だが

ただ今、混乱している

 

「ちょっと、何とも、考えさせて下さい」

取りあえず、その場では返事しなかった

 

ネコ・・・

爪とぎ、戸がいたむ

 

ネコ

毛が抜ける、掃除大変

 

ネコ

朝5時に頭をひっかきに来る、眠れない

 

ネコ

ネズミをくわえて見せにくる、気持ち悪い

 

ネコ

高い所にいて、とびかかって来る

 

ネコ

トイレの躾できるだろうか?

愛犬はいまだにどこでも放尿

 

私の回答は「無理!、飼えない」

 

おねぇさんに電話する

「私飼えません。写真ありますか?赤ちゃんの」

「ないよ、近ずくと逃げるから」

「貰い手探しましょう、明日、写真撮りに行きます」

 

 

翌日

おねぇさんの自宅に車ででかける

 

県道からはずれ、まがりくねった細い道路を

走る

対向車が来たら、私の運転技術では

どうにもならない

 

初めての道、不安と恐怖

 

周りを見れば村人が稲刈りしている

のどかな風景にちょっと癒されたり

 

コンクリートの塀があるお家

おねぇさんが草木の手入れをしていた

 

さっそくネコの赤ちゃん達を見に行く

 

案内された納屋

高い天井

長いハシゴが角度30で立てかけてある

 

「二階に赤ちゃん達いるの

とりあえずエサあげている

人が行くと逃げて捕まえられない」

 

可愛い写真撮れないとLINEできない

里親募集の張り紙はれない

 

私、高所恐怖症だけど頑張れ自分!

 

一歩一歩ハシゴを登る

二階の床が見える所までたどり着いた

 

家具、段ボール、木、野菜など散乱している

 

ネコの赤ちゃんの姿も鳴き声も歩く音も

なにもしない

 

「エサあげてみて、朝からあげてないんだ」

 

さすがおねぇさん、考えたね

床に置いてあるカレー皿に渡されたカリカリをあける

 

遠くに赤ちゃんの小さい頭が見える

 

ハシゴにつかまり、いくぶん身体をちじめると

ワラワラと赤ちゃん達が皿に寄って来る

縞柄と薄茶と黒色の3種類いる

 

写真のため立ち上がると一せいに逃げる

 

恐る恐るハシゴから床に移動する

 

赤ちゃん達が出てくるのを待つことにする

 

木に腰かけているとさび色の大きなネコが

上がって来た

エサの近くで横座りする

 

「お母さんや、お母さんが来ると

赤ちゃん達も出てくる」下からおねぇさんが言う

 

目つきの悪いお母さんだ

赤ちゃんを守る動物の目だ

 

赤ちゃん達がエサを食べに集まり出す

一つの皿に五つの頭

黒の赤ちゃんが追い出される

 

強い子がエサを独占する

 

黒の赤ちゃんはみんなより体が小さい

充分にエサを食べられないからだ

 

「おねぇさん、皿五つにできないですか?」

「ダメなの、それでも黒はありつけないの」

 

サッサと食べると赤ちゃん達は隠れる

良いショットが撮れない

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 せいぜいこんな感じ

可愛くもなんともない

これじゃ里親つかない

 

おねぇさん宅でお茶する

「最悪、貰い手がなかったら黒はヤマトって

名づけて家で飼うわ」

クロネコヤマトですね

 

「私、獣医に行ってどうしたらいいか

聞いてみます、知り合いにも当たってみます」

 

愛犬のかかりつけの獣医によると

「保護施設はないですね

張り紙はだして良いですけど

人に慣れてないと貰い手つかないな

 

最低でもオス、メス性別調べないと

人を怖がるんでしょ?

病院連れてこれますか?」

 

私は驚いた

 

貰い手がつかないネコを預かる施設が

ないなんて!

 

たまたま住み着かれたお家の方は

どうすれば良いんですか?

 

放置したら黒は死ぬし

他の子もいずれ車にはねられたり

他の動物に襲われたり

大きくなってもまた出産するし

 

事態は深刻だ!

 

里親募集でも人懐っこくないと

厳しい状況になるらしい

 

そもそも貰い手が見つかるまで

誰かが赤ちゃんの世話を

していかなければならない

 

五匹は難しい

 

「貰い手つかなかったら

保健所にお願いする事になりますか?」

 

「イヌなら保健所で取り扱いますが

ネコは引き取りません

一度、役場に相談してみたら」

 

あぁ、ネコもイヌのように凶暴、危険と

みなされれば捕獲対象になるのに・・

 

役場に問い合わせると

やはり保護はしないと 

 

ただ、処分する場合は箱があるから

取りに来てください、役場から

保健所に渡すとの事

 

悲しい現実だ

 

私も美容院やクリニック、ディーラー

友人らに貰い手を当たったが

ヒットしない

 

と、取りあえず明日は生け花がある

おねぇさんと今後どうするか

話合わなければならない

 

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素人がいじってはいけない領域なのか?引きこもりの沼

我が家に来る客人に14歳の女の子がいる

仮にA子ちゃんと呼ぼう

 

中学2年生ならば

友達とじゃれあい、部活で

転んだり飛んだり

 

帰りは同級生とかたまりになり

先輩男子について騒ぎ合う

 

母親から高校はどこいくのよ

遊んでんじゃないわよ

・・っとか言われ

「うるさいな、ガミガミ言うとぐれるぞ」と

 言い返し

 

風呂から上がると鏡に映る自分の顔を見て

「お父さん似かな目が垂れているの」

指で目じりを上げて見たり

 

本棚の参考書の中に隠してあるバンドの

写真を飽きずにながめたり

 

さっき別れたばかりの友達にラインしたり

 

それなりに多忙に過ごしている

14歳ってそんなもんだろう

普通ならね

 

A子ちゃんは私の親友M子の孫にあたる

M子に連れられ、我が家に遊びに

来たのは小学5年あたりだったかな

 

整った顔立ちで目が利発そうだった

私たち大人に囲まれていても

臆することなく、お話していた

 

手足が長いので

みんなからモデルになれるぞと

からかわれてまんざらでも

なさそうだった

 

私が細い体形だった頃の洋服を

すすめると嫌がりもせずに着て

ポーズをとる

 

4つ年下のやんちゃな弟と

追いかけっこしては笑っていた

 

A子ちゃんは絵を書くのが上手い

みんなで褒めると嬉しそうだった

 

そんなA子ちゃんが中学校は

地元ではなく離れた町の中学校に

行きたがっているのでそうさせるんだと

M子が言っていた

 

私はそれを聞いて少し気がかりだった

わざわざ遠くの中学校に行く・・・

 

A子ちゃんは電車通学することになった

 

M子は毎日、A子ちゃんを駅まで

車に乗せて行き、帰りは駅に向かえに行っていた

 

中学1年の秋ごろか

時々、体調が悪くなるので早退したり

保健室で過ごしているとM子から聞いた

 

頭は良い子なので、試験では

クラスでも数番目くらいの成績をとる

 

A子ちゃんは、保健室でもつらくなり

早退が続くようになった

 

一度、M子に頼まれ私が

駅まで向かえに出向いた事がある

 

遠くから駅の階段で座るA子ちゃんを

見た

不安げな表情を浮かべていた

 

小さい頃のA子ちゃん、笑顔を見せていた

A子ちゃんとは別のA子ちゃんだった

 

A子ちゃんは私がM子の代わりに

向かえに行く事を知らなかったのか

 

素でいたんだろう

痛ましい姿に見えた

 

A子ちゃんに声かけ、A子ちゃんが私を見る

戸惑った様子だったけど

後部席に乘る

助手席が空いてるのに・・

 

家族じゃないから、照れくさいのかな

 

A子ちゃんにお腹が空いてないか

聞く

それしかかける言葉が思いつかなっかたから

 

「空いてない」

小さい声がかえってきた

 

A子ちゃんは不登校になった

 

それでも我が家に来ると

ソファに腰かける

愛犬はA子ちゃんが大好き

飛びつき、顔を執拗に舐めるので

A子ちゃんは悲鳴をあげてはじゃれている

 

M子が言う

「前は学校に行けない子達が

集まる会に行ったりしてたけど

今は月一回、心理の先生からカウンセリング

受けているんだ」

 

M子は孫が不登校になった事や近況を

手短に私に教えてくれる

 

A子ちゃんは顔も洗わず、髪もとかさず

一日、自室にいて、動画とか見ているらしい

食事はキッチンで摂っているらしい・・

 

近所に仲良しの子がいて時々は遊んでいる

らしい・・

 

 

A子ちゃんの両親はA子ちゃんが4年生の時に

離婚している

 

母親(M子の長女で一人っ子のY子ちゃん)は

子供二人を連れ、実家に帰って来た

 

母親が働きに出たため、M子が孫の

面倒をみている

 

私は第三者であり、引きこもりについては

なんの知識もない

 

私とM子、Y子ちゃん、A子ちゃん、弟と

食事にでかける事がある

 

一家の様子は普通で、A子ちゃんも

普通にみんなと喋る

私から見るA子ちゃんは普通だ

 

Y子ちゃんは一人っ子だけど

大学の同級生と結婚し、夫の実家で

同居しA子ちゃんが生まれた

 

溺愛されて育った

 

特に祖父は、A子ちゃんに甘かったらしい

可愛がりすぎて、母親であるY子ちゃんを

疎ましく扱ったとも聞いている

 

子供の教育について夫との意見が合わず

離婚に至っている

 

Y子ちゃんはのんびりタイプで

一緒にいても気の張らない子だった

 

大人しい子だと思っていたけど

離婚する勇気があった事を思えば

考えを通す強い子だったのかも

しれない

 

 

A子ちゃん

どうしてひきこもりの沼に落ちたのかな

 

私は分からない

 

両親の離婚が影響しているのかな

転校してきた先での小学校でなじめなかったのかな

波長が合う仲間をつくれなかったのかな

 

生まれた頃から知っている親友M子の孫

 

A子ちゃん

一人、自室で何を思っているの?

 

苦しいのは何?

何が欲しい?

 

一人前に形成されるため必要とされる

学業を受けれず、仲間もいなくて

 

寂しい?

浮遊しているの?

 

人生って振り返ればあんな事あったなって

思う事もあるけど

振り返るには年月がかかる

 

今、もしかしてもがいているとしたら

私が出来る事ってなんだろう?

適切な援助ってないのかな?

 

家族でもないのにいじらないで欲しいかな?

 

いつまで見守るのか、どのタイミングで

どんな援助が必要なのか

 

わからない

 

生きているだけで良いんだと

Y子ちゃんは言うけど

 

いきついた答えがそれならいいけど

 

私は私で勉強し、情報収集してみる

今の私では、あまりにも無力だから

 

 

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怪しい訪問販売の兄さん 対 犬を抱えた変なおばちゃん

愛犬は玄関前に客が立つと
かん高い怒声で吠えまくる

ガラス戸に映る客の影が
びびる

玄関は、開き戸だから、開けると
愛犬は外に飛びだす可能性がある

だから私は足元の興奮している愛犬を
片手で抱えて、客と応対している

先日、高校野球勝戦観戦中に
インターホンが鳴る

ただいま人気急上昇中の秋田県代表と都会っ子の
1戦だ

この注目カード観戦を邪魔した客は
長身、若手男子で
これは、イジルのにもってこいだ

エアーヨダレをすする

桑の葉のお茶の宣伝に回っている者です」
青年は、パンフレットを見ながら茶の説明を
始める

声をさえぎるように左手に抱えられている
愛犬が吠えまくる

青年は特徴のないしょぼい顔立ちだ
表情も乏しい

桑の茶を一度試飲してくれという

愛犬は吠え続けている、恥ずかしくなる程だ

「飲んでご意見を聞かせ下さい」
ペットボトルか缶をだすのかと思ったが
袋からトングを使って、ティーパックを一つ
取った

「すみません、お湯か水持って来て貰えますか?」

なんか、面倒な訪問販売だ
玄関前で作成するらしい
落ちついて飲めないよね

普通はお試しセットを客にプレゼントし
パンフレットを、置いて帰るもんだけど

玄関前で調合?、机も椅子もありませんが

何より暑い
勝戦だし
吠えまくる犬、抱えているし

青年は悪びれる様子もなく、「よく吠えますね」
って言っている
お前のせいじゃ!

「中に入ってもらえますか?」
「ありがとうございます。」

昔話だけど
母ちゃんが一度、リンゴ売りの訪問販売に恐ろしい目に遭っている

人なつっこい青年が、道路脇に車を止めリンゴを買ってくれと
声かけてきたらしい

「そうやね、5個貰おうかね」
「家までもってってやるよ」

家に着くと
青年と入れ違いに、包丁を持った男が上がり込み
「一箱買えや!」

母ちゃんビックリ、リンゴ一箱買わされた

この青年は悪さをするように見えない
手伝ってやらないと、プレゼン終わらない感じ
妙なキャンペーンに関わってしまった

青年は玄関で立っている

「上がって」
「いえ、上がり込みは禁止されてます」
面倒くさいな

「じゃ、パック貸して、私淹れるから」
「いえ、自分でつくるように言われています」
面倒くさい

お茶はね
玄関で味わうもんじゃないんだよ

「いいから、上がりなさいよ」
「ありがとうございます。」
青年は遠慮がちに茶の間のソファーに座る

「・・で桑の茶って温度は何度のお湯入れるの?」
「さぁ、ぬるま湯でもいいし、やかんで煮ても良いです」
「お茶って、温度大事なのよ、味をだすにはね
私も毎月、寺の坊さんに美味しいお茶をだすのに苦労してるよ」

「そうなんですか」青年はパンフレットをめくり
そして「書いてありません」とノーリアクションで答える
えっ?!、驚く私

「あなたねぇ、・・お茶っていうものは
美味しくなる温度ってあるのよ・・・」
あれっ、あれっ、何度だったか私度忘れ

「・・・まぁ、ポットから湯呑に熱湯入れてね
3分程さましてから急須に入れるのよ
お茶の入れ方って難しいのよ」
「なるほど」

「コーヒーだって美味しいお湯の温度ってあるじゃない」
あれっ、あれっ、何度だったか私忘れた

青年は私が準備してきたお湯の中に
ティーパックをくぐらせている

二つの湯呑で分け合い、飲んでみた

「不味い、はっきり言うとお茶の美味しさがないわ」
「そうすか、でもこれ血糖値を上げないんですよ」
きたきた、怪しいぞ

「何で?」
「お茶の中に入っている成分が血糖値を上がらなくするんです」
「どうして?」
青年は再びパンフレットをめくりだす

「ダメだね、そこんとこメカニズム説明できなきゃ
説得力弱いわ」
「すいません、研修には参加してるんですけど」
知らんよ、そんなの
勉強不足じゃない?

「便秘に効くんですよ」
便秘症の私は一瞬、魅かれる
カニズムは聞かないでおこう
どうせ答えられないだろうから

「良いじゃない」
「カフェイン入ってないから夜飲んでも良いんです」
「良いじゃない、夜にお茶飲みたくなることあるよね」
ギャバが入っているからリラックスしますよ」
ホントか、お前

「ダイエットにも効くんです」
「そう、良いんじゃない」
どうしたらこの子、帰ってくれるのかな


「・・・で、いくらなの?」
「3000円からです」
不味くて、高い

「高いよ、最初はお試しからだよ
数日間飲まないと、効果わからないじゃない」
「そうですね」

サイドボードに入れてあったゴボウ茶の
ティーパック数個入りを青年に見せる

「いつもの薬局で飲ませてくれるの
薬局がだすから良い物かなって思うじゃない
・・でお試し用500円買うの
良かったら買う、お試し用準備しなさいよ」
「うち、そんなのありません」

「じゃ、会社に提案しなさいよ、アイディアが良いって
評価されるよ」
「そうですね」

なんとも反応の悪い奴だ

愛犬もいつの間にか吠えなくなった
試合は秋田が負けた
「吉田君、泣いたらダメやん」
テレビ画面に向かって喝を入れる

「決勝戦って、こんな感じの試合多いですね」
「トーイン強いね」

「僕、兵庫なんです」
「えっ、関西なまりないね」
「みんなに言われます、大学は大阪です」
ホンとかな、覇気ないな


「バイトなんです、人と話すのが好きなんです」
好きならもっと勉強してこいや



「今からどこまわるの?」
「〇〇村行って、〇〇村行って、本部に泊まります」
ポケットから地図だして読み上げている

日当いくらなん?
歩合制?
本部って何?
なんでこんな田舎に来てるん?
大学生のバイトってこんなのもあるん?

聞きたい事はいろいろあるけど
何聞いてもこの子は的はずれな返事をすると思う

買わないとようやく悟ったのか
青年は帰って行った

今日は無事だったけど
青年はいつかやかんを持った強面の
兄貴を連れて押し込んで来るかもしれない

お茶屋さんじゃなくて、窃盗団の下っ端かもしれない
「おばちゃん、何度の熱湯かけたろか」
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逝った母ちゃんの日記を読んで、想いを馳せる  №1

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日記を書く人は良くいると思う

 

その時の事象や心情を記録する人も

いれば、家計簿的な使い方をしている人も

いると思う

 

一方、「終活」として衣類や家具、家、不動産

アルバム、墓、趣味で集めたCDなど

処分している方も多い昨今

 

自身の命が終わるまでの間に

残された者たちが困らないように

考え、そのために時間をさく

 

人間関係は希薄で良い、個人の自由を重んじる時代

 

そんな方がたは、日記はどうしているのだろう?

 

日記とは、己自身のためではなく

誰かに読まれる事を念頭において書くものだろうか?

 

母ちゃんの場合は

3年日記が10冊程残ってる

 

一段目に一年目を書き

中段は二年目を書き

下段は3年目を書くという形式だ

 

利点は去年、一昨年の今頃は

何していたのかなとすぐに目を通す事が

出来る事

 

姉が母ちゃんに勧めて、書き始めたと聞いている

 

 

母ちゃんは世間様から見て

幸せだったのか否か、私は分からない

 

個人主義の時代といえでも

田舎だから土地を守るのが主の役目

血を継承していくのが跡継ぎの役目

 

出来損ないの私が

田舎嫌いの私が

 

両親と不仲の私が

母ちゃんの思い通りに動かない私が

 

心配で隠居できず、我が家の采配を

しているさなかに、脳梗塞膵臓癌

闘病二年で逝った

 

日記なんてなければないのでいい

 

あるからいつか読まないとと

予定してしまう

 

私から見た母ちゃんの様子と

母ちゃんが見ていた我が家

どんな相違があるのか

 

日記に何が記されているのか

 

日記を開くには、半年という

私自身の心のゆとりが必要だった

 

今日、手始めに70歳から72歳までの

一冊を読んでみた

自転車に乗ってまだ元気な頃だ

 

最初に書くのは、その日の天気

はれ、あるいはハレ、雨(これは漢字)、くもりなど

ひらがなやカタカナを多く使用していて

漢字が出てくる場合は、適当にそれらしく似せて

書いている(母ちゃんらしいわ・・)

 

「・・・・けふ・・」という言い方をしてるところは

昔の人だなと笑える

 

冬はもちつきから始まり、玉ねぎ、エンドウの肥やしやり

春は、じゃがいも、なすびのタネ植え、ふきとり

 

夏はそら豆、スイカ、小豆、きゅうりの世話、梅干し作り

秋になると栗、ミョウガ取り、大根のタネ播き

 

四季折々に、植え、手入れし、収穫している風に書いてある

 

おかしいな、母ちゃん、野菜作りは手抜きで

しょうもないもんばっかりだったけど・・・?

 

記録上は出来栄えが記載されていないから

ちゃんとヤッテル感あり

 

母ちゃんが好きだったのは春のイサザ取り

 

捕るだけではつまらない

貴重品として市場で売れる、金が入る

だから冷たい川で腰をかがめていられる

 

年金暮らしだけど新しいストーブも

躊躇せず買える程の儲けがはいる

 

楽しかっただろうな

 

無職で、時間制約がない、寒さに耐えられる体を

持っている者、参加者は村でも限られてくる

 

村の女衆の小遣い稼ぎだけど

 

日記を読むと毎日のように女衆の仲たがいの

様子や誰それの悪行が書いてある

 

勝気、粘着気質な母ちゃん

延々と特定の女達をののしっている

「嫌いや」「もう付き合わん」「ばか」など

 

女子高生か

 

秋はコケ取り

特に松茸は金になる

 

松茸は毎年、同じ所からはえてくる

 

その場所は誰にも教えない

教えて貰っても、広く険しい山の中

探すのは困難

 

家の中では「腰痛い」と動かないが

山に行くとサルのように駆け巡る

 

我が家では松茸は味噌漬けにして食べる

味噌に松茸の香りがして

白飯がすすむ

 

姿形の良い松茸は知り合いが高値で

買ってくれる

 

母ちゃんはどや顔して、私に見せてから

知り合いに渡していた

 

父ちゃんが倒れて8年、一人で畑の草刈りを

していた

 

ーーーーーーーーーー 

 

 

私が読みたいのは、父ちゃんが薬を誤飲?し

精神科病棟に入院、その三か月後に脳出血

倒れた平成6年6月の日記

母ちゃん62歳、父ちゃん65歳だった

 

 

心して読まなければならないと思う

    ・・・・後日実行予定

 

 

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どいつもこいつも!

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母ちゃんが亡くなり、初のお盆

 

姉たちは、日を合わせて

我が家に墓参りに来ると言う

 

面倒くさいな

暑いから、来なくてもいいよ

・・・っと言いたいのを我慢する

 

日頃なにかとお世話になっている姉たち

お返しせねば

 

日本にはお中元っていう習慣がある

こういう時のためのものなんだね、きっと

 

さぁ、口も舌も達者な姉たちを

うならす贈り物、何にしようかな?

 

私の町には大、中、小の3つのスーパーがある

 

町はずれの大きなスーパーは品揃え豊富で社員教育

良い

客には丁寧に接してくれる

 

流行っているから、レジが行列になる

私は、行列が苦手だ

だから大きなスーパーには行かない

 

町中に残りの二つのスーパーがある

 

一つは腐りがけの品を並べている小さい店

本店は隣町にあり、経営者はそこに

力を入れている

 

おかげで町中のスーパーの店員さんは

のんびりしていて、気さくだ

化粧もしていないし、服装も清潔感がない

 

でも強味は、店員さんの気さくな所

弱みは品が悪い事

 

買う時は裏表を見て、腐っていないか

客が気をつけなければならない

 

魚なんか何時仕入れたかわかったもんじゃない

一度、ホタテを買って、当たったことがある

 

傷んでいる臭いと潮の臭いの違いが

分からなかったから

 

肉なんてなんでこんな茶色いんだろうと

不思議に思う程だ

 

ここはさすがに贈り物を探す場所じゃない

 

残るは私がいつも行く中規模のスーパー

腐ったものは置いていない

 

店員さんとちょっと冷たい感じの人もいるけど

魚も肉もそれなりに良いし、店内が小さいから

買いたいモノを探しやすい

 

レジもせいぜい2~3人まてば清算してくれ

おまけに袋にも入れてくれる

 

確か贈り物コーナーがあって、のしを書くのを

得意とする経営者の奥様が立っている

 

贈り物コーナーを拝見すると

缶ジュースとかビールとかハムとか

そんな詰め合わせモノが準備されている

 

いつだったか姉たちが最近はオリーブオイルを

料理に良く使うようになった話を

思い出した

私も天婦羅以外はオリーブオイルを使っている

 

ピンからきりまで値段はいろいろだが

高けりゃ高いほど体に良いのかもしれない

 

私はオリーブオイルの棚から

普段使わない、お値段高めのオイル瓶を

3本づつ、2セット贈り物コーナーの

テーブルに運んだ

 

奥様がいない

いい加減だな

持ち逃げしてもいいのか!

 

顔見知りのおばちゃん店員が通りかかった

ので「お中元にしたいんだけど」と声かけた

 

「のしは?」

のしなんて仰々しい、姉たちに渡すんだから

「のし要らない」

 

これが悪かったのかな、後に悲惨な事象が起こる

 

のしがいらないなら奥様の出番もなかった

おばちゃん店員が呼んできたのは

長身のしょぼい顔立ちの若い男子店員だ

 

しょぼいがこの男子は店のベテランの部類だ

 

テーブルに置いてあるオイルを手に取り

箱がない」と言う

 

箱?、ここスーパーやん、倉庫見てこいや

どんなんでも転がっとるやろ

難しいか!

 

トレーに入れるてみよう」

トレー?

 

男子店員は蛇腹のトレーを当てて見ている

・・そしてどこかへ行った

 

なんだか時間がかかりそうだから

その間に我が家の買い物をするか

 

おばちゃん店員が再度聞いてくる

「のし要らないの?」

 

のしの有無で梱包に違いがでる(らしい)

それを私は知らなかった

 

買い物を済ませ、贈り物コーナーに

座っていると

男子店員がピンク色の包装しに包んだ

品を両腕に抱えて持って来た

 

受け取るとガシャって感覚がある

 

普通は紙カバンに入れないか?

首をひねりながら

車を開け、オイルを置く

 

瓶同士が触れ合うガチャっていう音がする

 

帰宅し玄関の戸を開け、台所に向かう

テーブルに置く

その間もガチャガチャ音がする

 

手で触ると瓶が触れ、瓶の半分程の大きさの

トレーが半面にしかはいっていない感じ

 

それを包装紙で包んであるだけ

 

これ扱い慎重にしないと破損する

ビニール風呂敷で取りあえず包み込む

 

こんな危ない物姉たちに渡せない

姉たちは明日やってくる

 

「おかしい、この梱包おかしい」

やっと気づいた

 

店の中でなんで違和感の原因追及に

頭が回らなかったんだろう!

 

電話する

店にやり直しを言ってやろう

馬鹿にしやがって

怒ってやる

 

電話には最初とんちんかんな女がでた

「へぇ?」とか言っている

 

「あんたじゃ話にならない、さっきの男の子だして」

若い男子店員に代わる

 

「あんな包み方したらね、瓶が壊れるじゃない!

きちんとして、手提げカバンに入れて

明日の午前中までに持って来て!」

 

「あのー、同じ品ないかもしれません・・」

「・・!なら、取に来なさいよ!

 

電話をきってから

あれ?あの子謝らなかったみたい

 

夕方、店の車が品を取りに来た

太った呑気そうなおっさんだった

 

在庫がなかったから取りに来たの?

私はビニール袋に包んだまま物を渡した

 

おっさんはやっぱり誤りもせず

「明日の午前中に持って来ればいいのね」

そういって引き返して行った

 

姉たちが翌日やってきた

墓参りを済ませてから

我が家で休憩を取っていた

 

私もそれなりに飲み物や食べ物を準備していた

 

姉が包みを抱えて台所に入って来る

四角い形のピンクの包装紙にビニール風呂敷

 

「どこかのオッサンが持って来たわ」

 

あれほど手提げカバンに入れて来いと

言ったのに、我が家のビニール風呂敷

そのまま使いやがって

 

 

どいつもこいつも

まともな奴はいないのか!

 

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体験報告、鼻から胃カメラ

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6月頃から続く胃のもたれ、鈍痛

 

クリニックのエロ医者は

胃カメラをすすめたが

臆病な私は拒否した

 

数年前に食欲不振に陥り

原因追及のため胃カメラを飲んだ事がある

 

誰でもが健診のために気軽に飲む胃カメラ

誰もがトラブルもなく終了する胃カメラ

 

・・私は胃カメラが異常に怖かった・・

 

元々、身体は丈夫にできているから

病気慣れしていない

 

臆病で神経質で、痛みにはとても弱いタイプ

胃カメラなんて串刺しに近い

 

でも必要にせまられ、胃カメラを飲む事になった

 

平気を装っていたが

内心逃げ出したかった

 

喉を痺れさせる液体を噴霧された時は

息がつまった!

苦いのなんのって、そりゃ、想像以上で!

 

「大丈夫、痺れてる間にカメラ終わるよ」

自分で暗示をかけた

 

だけど目はランラン、心臓バクバク

 

胃カメラが口から喉を通る時の異物感

胃の中でカメラが動く異物感

苦しくてのたうちまわった

 

涙やヨダレやげっぷがあふれでた

私は胃カメラに大苦戦した

 

恐るべし胃カメラ、うどん飲むのとは

わけが違った

 

二度とあんな目にあうのはゴメンダ

 

・・・・・

 

だから今回、胃の不調があっても

カメラだけは飲みたくなかったが・・・

 

胃薬飲んでても胃の不快感は軽減せず

一日中、腹に手を当てていた

 

空腹感があっても食べたいモノが思い浮かばない

コンビニで食欲をそそる惣菜を物色する毎日

 

食べれないから、元気がなく、歩けない

そこへ猛暑!・・・、

 

観念したよ胃カメラ受けるか

 

 

クリニックのエロ医者は普段は大したことないけど

いざとなれば出来る医者だ

 

 緩い顔立ちをしていて

適当な話をして、薬を処方し、金儲けしているけど

 

異変には早急に対処する

そこそこに良い医者だと私は読んでいる

 

先生にお任せしよう胃カメラしよう」

心身ともに弱った私は、胃カメラへの恐怖心も

薄らいでいた

 

胃カメラを受けたいとエロ医者に話すと

エロ医者は嬉しそうな様子を見せる

「鼻からカメラ入れる。全然、痛くないぞ

 

ホンとかな?

 

覚悟に一日要するから、カメラは二日後にと

予約した

 

前夜にハンバーガーを二個食った

食欲不振でも私はハンバーガーなら食べれる

変かな?

 

胃カメラ当日はエロ医者の体調が良い事を

願った

頑張るのは私じゃなくて、カメラを実行する

医者の方だから

 

看護師が案内したのは、診察室より二つ奥の部屋

中央にベッドがあり、周囲に医療機器があった

 

電気が暗くてちょっと不安

 

家族には何も言わずに来たから

ここで殺されてもしばらく行方がわからないだろうな

なんて考えたいた

 

看護師が「外せる歯があればはずしてね」と言う

気づかいできる優しい看護師だ

 

「入れ歯はないんです」と答えたら

看護師がフフッと笑った

 

すすめられてベッドに腰かける

 

「鼻からの胃カメラ初めてですか?」

「初めてです。前に一度、口からやった時は

死ぬかと思った」

 

「鼻に痺れ薬します、大丈夫、本当に痛くないんですよ」

自信あるね

お願いしますよ

 

ベッドにあおむけになる

看護師が両方の鼻にゼリーを塗る

 

「すすってください」

共同作業だね、私も頑張るね

すすると苦い味がする

 

時間をおいてまたゼリーを鼻に入れる

「飲んで下さい」

言われた通りに飲むと、強烈に苦い

 

しばらくすると喉が痺れてきた

良い感じ

 

エロ医者がベッドサイドにやって来て

さらに鼻に痺れ薬を塗り、飲み込めと

言う

 

強烈に苦いが、なんだか癖になりそうだ

 

「鼻にカメラ入れるけど、細いから大丈夫や

安定剤も使わんし、ゲップもでんぞ」

 

大丈夫じゃない、鼻の奥が痛い!

方向を変えたりしているらしく

 

カメラが入っている方の鼻の穴が

あっちにこっちに引っ張られている感じ

 

相当な不細工顔になっていると思う

 

目を一瞬だけ開けたら、映像が見えたけど

怖いから、まだ目をつぶった

 

鼻の痛みはあるけど、喉や胃に異物感がなく

そんなに苦しく感じなかった

 

ただカメラが終わった後、鼻血が止まらないのが

困った

 

鼻をテッシュで押えながらエロ医者から結果を聞いた

「どうもないな、逆流性胃炎が軽くあるけど」

 

「それって、年とって筋肉が緩んでるから?」

「まっ、薬だしとくか。それで様子みよう」

 

良かった

家族呼んでくれって言われなくて

まだ生きていけるらしい

 

帰り道、コンビニで買い物をしたけど

鼻を押えつつだから焦った

鼻血は夕方まで続いた

 

 

鼻から胃カメラをする方へ

口から胃カメラするより楽です

綿球とマスクの準備が必要かと思います

 

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