メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

同窓会とは記憶のパッチワークだ   --前編ーー

f:id:s-dai101030:20190124180437j:plain

二次会のスナックで見かけたウオッカ

「可愛い」と言うと、ママが「持ってけ」とくれた

 

 

小学校を卒業してはや50年

初めての同窓会が一月下旬に地元の居酒屋で行われた

 

同級生17名、鼻たらしていた一年から

六年間をずっと同じ教室で学んだ

 

道に馬車が行き交うのんびりした時代

 

男子は坊主、女子はわかめちゃんカット

みんな誰かのお古を着ているのが当たり前

 

写真撮るぞと言われると緊張のあまり変顔になる

 

山と田んぼに囲まれた小学校、近くに海があったから

理科の時間は潮干狩りが常で、下校時には

葉っぱを吹いたり、野草をつまみ食いしたり

木に登ったり、遊び道具は見える物すべてだった

 

小学校

自然と遊び、ただ無邪気だった

 

 

・・・・そうだった?

てばなしで楽しかったと言える?

 

ん~~、50年前の事なので記憶がおぼろげ

 

ーーー

 

同窓会前日

朝から忙しかった

 

やんちゃ坊主だったS治が7時に電話してくる

「俺の泊まるところ予約とってある?

当日は迎えに来てくれよ」

相変わらずやんちゃだ

 

さぁ、参加者全員に時間、場所のご案内をしなければ

 

もともと同級生が少ないんだから

忘れていて、来ないなんて事態は

一人でも避けたい

 

発信音の後に聞こえてくる同級生の声は

年甲斐もなく若かったりする

 

息子さんかと思うと本人だったり

本人かと思ってたら息子さんだったり

声質って変わらないね

懐かしいわ

 

二次会も飲めるとか飲めないとか関係なしに

場所と費用を伝えていく

 

「待ってるからね」と最後にささやいてから

電話をきる

 

寂しいご老人と電話でお話するというバイトでもあれば

案外イケルと思うわ、私

 

町内会会長職についたため、急遽、同窓会不参加となった

タクちゃんから電話だ

「明日の昼、詫びの酒と手紙を店に持って行くから」

 

酒なら、町の酒屋に配達して貰えば良いのに

手紙はもっと早くに郵送で済ませれば良いのに

わざわざ一時間かけて持って来るなんて

要領悪いなタクちゃん

 

正直に言うと怒られた

 

本当は店でタクちゃんを待ち、昼飯くらいご馳走すれば

良いのだけど

それまでに顔の準備が整わないと思うし

昼寝もしたいし・・

 

夜は幹事たちと段取りの最終打ち合わせをした

 

どうしてもこの同窓会を成功させ

継続に持ち込みたい

 

だって

暇なんだもん

友達が欲しい60代

 

ーー

 

同窓会当日、欠席者が一人でたと連絡が入る

 

慌てて居酒屋に鍋及び刺身の減量をお願いする

もとからカツカツの参加費なので

無駄にお金を使いたくない

 

記念撮影のためのカメラの点検、タクシー料金表作成

参加費お預かりグッズの準備、着て行く服はどれ?

いろいろ作業が残っているけど

同窓会に備えて昼寝、体力ないからね

 

鏡を見る

いつの間にこんなシワだらけになったんだろう

風呂からあがると幾分、シワがのびる

入浴効果に感謝し化粧をする

 

自宅から町の居酒屋までの途中で

同級生たちを乗せ、S治の泊まっている宿に着く

奥さんが用意したであろうお洒落なセーターを

着ている

 

S治の実家は近くにあり、宿をとらなくても

いいはずなのに・・

「実家?、泊まらん、兄貴の嫁が嫌い」なんだと

 

居酒屋で同級生たちがテーブルにつく

無意識に座るその位置は

同級生各々の地位や心情が分かる気がする

 

S治はもちろん、真ん中だ

彼は昔から明るくムードメーカーだからだ

 

仕事の関係で遅れて来る者がいるが

まずは乾杯

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

 

 

 

 

 

 

田舎にある空き家を2700万円かけてリフォームし、引っ越ししてくるという人達を想像する

 

茶の間から海が見えるのが好きだ

 

遠くで水族館から逃げ出したと噂のイルカがジャンプしていたり

村の老人が漁をしていたりする

 

二階に上がり、窓から海を眺めれば

はるか向こうにある小さな島の集落さえ見える

 

田舎の良さっていうのは

この雄大な自然かなって思う

 

でも田舎暮らしは都会に比べると不利、不便だ

 

まず、名医に会えない

名医は都会に住んでいるから

病気の時は、このあたりの迷医に診てもらうしかない

 

田舎は車がないと生活できない

通院するにしても食材の買い出しでも

町まで行くには車が必要だ

 

田舎は人口が少ないから文化芸術面でも劣る

気の利いたサークルがない

人気アーチストが来ない

 

外人と喋る機会がないから

いまだに英語が話せない

 

娯楽施設がない

 

冬は雪かきで腰を痛める

 

我が家は築100年、老朽化が激しく

隙間風が吹きすさぶ

 

客が過ごす茶の間だけでも

リフォームしたいと考えている

 

そこで

古民家リフォーム内覧会に行ってきた

 

山と川に囲まれたでっかい二階建て一軒家

 

内覧会って見学者一組に対し、一人社員がついて

案内するらしい

 

私についたのは若い娘で、こんなんどうとでも

やりこめてやれる

年寄りだと思ってなめんなよっ

 

まずは外壁から若い娘がオビえそうな質問をしてやる

「この素材は何?、メリットとデメリットを教えて」

 

カタカナを言いはなつ事で満足しているので

若い娘の返答は聞いちゃいない

 

玄関に入いる前に、また聞いてみる

「地盤調査は会社でやってくれるの?」

 

ねっ、馬鹿じゃないのよ、用心しろって

アピールする

 

玄関戸は大きな引き戸だった

和風建築のここが好き、何回も開けたり閉めたり

 

トイレも風呂場も広い

最近はやりの洗濯室、その場で干せるようになっている

足腰が弱ったら、これは便利な一室だ

 

キッチンは調理台がやや高めの作りになっている

「依頼主の奥さまは身長が高いんですね?」

かまかける、若い娘は曖昧な笑顔を見せる

 

キッチンとダイニング、リビングが縦並びに続いている

広いお家だったようで天井も高い

 

「築60年らしいです

柱とか天井、戸はそのまま残しています」

私が好きな和モダンってやつ

 

壁紙が白で統一されている

床は紫がかったグレーの板だ、踏むと柔らかい感触がする

 

リビングの横に和室があるようでふすまの色もまた

紫がかったグレーだ

 

リフォーム前の空き家だった頃の家の中の

写真が壁に投影されているので

現在の様子と比較できるのでわかり易い

 

「デザインはどういう形式で依頼主に提供するんですか?」

「建築デザイナーが模型や画像をお見せする形で」

 

「うちにワンコいるんですけど

ソファにおしっこする子で、この床板は水に強いですか?」

「水を吸収する材質なので・・・、

ワンコの場合は通常のフローリングがよろしいかと思います」

 

リビングを出ると広くて長い廊下に出る

(縁側のこと、昔は縁側から出入りしたし

縁側でご近所さんとお茶する習慣があった)

 

外からの日差しがペアガラス戸に良く当たっている

「一枚、いくらですか?」

「17万円くらいです」

20枚ものペアガラス、いったいいくらかかったんだ

 

「リフォーム代、だいたいいくらですか?」

「2700万円くらいです」

 

この空き家だった家は、金持ちだった思う

昔の画像に高価な欄間が見える

 

「二階も見ますか?」

「見ても良いの?」

 

階段が狭くて、急だ

「これどうにかならなかったんですか!」

 

二階に住むのは足腰達者な若夫婦だろ

それにしても傾斜の激しい階段

 

デザイナーさん、ここで手を抜いたな

・・・てか大掛かりな工事になるから

依頼主さんがびびったか・・

 

二部屋あったが、床も壁も白で統一されている

どんだけ掃除好きなんだ

 

「家具はまだセットされていないんですね」

「3月にお引越しされるようです

三世帯でお住みになるらしいです」

 

一家の誰かが定年退職したんで、大金が入ったんだろ

 

そのまま都会に住んでいた方が便利なのに

ちょっと畑でも作りたかったんだろうか

海で釣りでもして余生を過ごしたかったんだろうか

 

でも孫の教育はここでいいのか

少子化で学校閉鎖が多くなったし

大学は近くにないぞ

 

旦那と一緒に来る奥さんが気の毒だ

田舎にデパートはないぞ

 

そもそも高齢者ばかりで、数年後には滅びる

土地かもしれないよ

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小学校の同窓会と町内会の新年会を天秤にかけた奴

小学校の同窓会をやろうという声があがった

 

11月に案内状を発送して

12月に集計した

 

ど田舎の小学校なんで同級生は17名しかいない

行方不明者、2名

欠席者、2名

出席予定者、13名

 

宴会場に鍋を注文し

二次会の場所を決めて

日帰りできない者には宿を手配した

 

司会係、会計係、撮影係を決め

当時の写真や文集を探し

どんな段取りで進めるか話合いを重ねた

 

後は、同窓会が開催される1月下旬、当日まで

生きている事だった

 

何しろ60代なんでいつ死んでも

おかしくない

ーーー

 

裏切り者がでた

クラスで人気者だったタクちゃんだ

村を離れて、市内で暮らしている

 

携帯にタクちゃんの電話番号が表示される

 

タク「ごめん、俺、悪い、同窓会行けなくなった」

私「どうして?」

タク「町内会の会長になったんや

新年会があって、町会議員も来るから

どうしても抜けられん」

 

人は心の中に天秤棒を持っている

 

同窓会と新年会を秤にかけたんだ

 

奴は過去より

未来を取ったんだろう

 

記憶をほじくりかえすことより

名声を得る事を良しとしたんだ

 

タク「なんとか日をずらせないかと

頑張ってみたけど、ゴメン」

 

順番でいえば、同窓会の方が先に決まってたのに

後から出て来た新年会を優先するって・・

どうなん!

 

雑魚の相手してられんっていう事か!

 

同級生を見捨てたタクちゃんを

追いかける事は気はない

 

私「仕方がないね、幹事に連絡しとくよ

みんな残念がると思うけどね」

タク「俺の代わりに父ちゃんを同窓会に出そうか?」

 

タクちゃんもタクちゃんの父ちゃんもハゲていて

年取ってから、どっちが親か子かわからないくらいだ

 

私「それはバレるよ」

タクちゃんが笑い声をあげる

 

タク「宴会場に酒差し入れしておくよ」

私「うん、みんな飲むからね

あと、手紙とか添えてくれたら嬉しいね」

わかったと言って電話はきれた

 

同級生を束ねる役割のタクちゃんの不参加はけっこう痛手だ

 

残った雑魚たちが

盛り上がって、楽しいなぁって言うように

企画、脚本、演出きっちりやるわよ

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

 

 

 

肩こりが辛くて、わらにもすがる思いで「接骨院」に行ってきました

年末から重度の肩こりが続いている

 

朝起きた時から肩がこっている

 

両腕を上げたり、回したり

一瞬は楽になるのだけど

すぐに魔法はとける

 

肩と肩の間に重い岩石がへばりついている感じ

首や頭のつけねまで硬くなっている

血が滞っているなと思う

 

薬局で買ってきた布製湯たんぽを

電子レンジでチンして首と肩に乗せる

 

乗せている間は動けるが

冷めてくると、また肩こりさんがやって来る

 

肩や背中、首が重くて辛い!

動ける気分じゃない!

 

朝から風呂に入る

熱い湯に首筋までつかると生きかえる

こりがほぐれていくのがわかる

 

身体がほてっているうちは家事できるけど

そのうち、また肩こりさんがやって来る

寝るまでずっと・・

 

辛くて気持ちが沈む

 

そうだ、マッサージ屋さんに行こう

スーパーの隣にあったような気がする

 

マッサージなんて未経験だけど

揉んでもらえば、楽になるような気がする

 

ーーー

 

古びた看板がかかっている

「〇〇接骨院

 

接骨院でマッサージしてくれるのか分からない

とりあえず、古い戸を開けるてみる

 

小さい雑然とした待合室に入る

人の声が聞こえない、客はいないようだ

 

受付のガラス戸の向こうにハゲ親父の後姿が見える

 

客が誰もいないのが不安だ

そして肩こりの治療に「整骨院」で正解なのかも

わからない

 

戸を開け、本を読んでいるハゲに声かける

「こんにちわ、あの~、予約してないけど

大丈夫ですか?」

 

ハゲがゆっくりと立ち上がり、私を見る

「どうぞ、良いですよ」

 

見た目、70歳くらいか、中肉中背

肌着のようなシャツを着ている

 

ハゲ「どうしました?」

私「あの~、肩こりなんですけど、良いですか?」

 

私にすれば、行く場所を間違えたかもしれないので

居心地悪い

 

ハゲ「どうな感じですか?どんどん喋って下さい」

 

病院でいう問診?

了解、ハゲが患部を見極め、正しい治療ができるよう

肩こりを5HWで情報伝達する

 

ハゲは無表情にベッドを指さす

 

チラッと見たのだがハゲが読んでいた本のタイトルは

「生きる〇〇」啓発本だ

 

いまだに迷っているのか?

それとも永遠の文学青年か?

 

ベッドに腹ばいになると、ハゲが後ろから

背部を触り出す

 

失礼しますとか、手を入れますよとか

普通ご挨拶するもんだと思うけど

ハゲ、早々と下着までまくりあげる

 

ハゲ「肩の筋肉が凝ってますね」

私「ソコソコ!、痛気持ち良いです」

 

ツボをつかんだハゲは優しいタッチで撫でまわす

そしてもっと色々喋れと指示する

詳細な情報をもとに正しい治療をするためだろうけど

 

どこの接骨院でもこんな感じ?

私、初めてなんで正しい段取りで進んでいるのか分からない

なんかエロい現象ですけど・・

 

ハゲ「多分、寝る姿勢が悪いんですね」

私「いつも横向きに寝てます」

 

ハゲの説明のよると

横向き姿勢のために血管を圧迫して

こりが起きるのだとか

あおむけで枕なしの姿勢がベストだとか

 

私「そんなん無理です、今さら向き変えれません」

そうですよねっとハゲも同意する

 

私「低反発マットに変えてみてはどうですかね?」

高いでしょっとハゲが言う

 

私「では、湿布貼るのはどうですか?」

手が届かないでしょっとハゲが言う

 

なんか有効な手段はないのか!

 

施術室を見渡すと、でっかい機械がある

私「あれ、低周波ってやつ?」

 

オオッ使ってみるかって感じでハゲが

機械の準備に走る

 

熱い、パドルを、凄い圧力で

患部や背中に当てられ

重いわ、痛いわ、気持ちいいやらで

声もでない

 

ハゲも後ろから全力で抑え込んでくるみたい

後ろが見えないから何しているのかわからんけど

 

治療が終わったらしい

私の肩こりは楽になった

 

ハゲ「また来てください、何時でも

何回でも」

 

施術室を見上げると、写真と絵画が

多数飾ってある

ハゲは案外、芸術家なのかもしれない

 

それにしても

接骨院という所は、

こうも自分をさらけださなければならないのか

 

ハゲのおかげでその日は快調に過ごせた

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美・青年S君について

 

f:id:s-dai101030:20190108171949j:plain f:id:s-dai101030:20190108171950j:plain

S君から頂いた2枚の名刺

 

これ、ほんまもん?

これで名刺交換してる?

ピラピラなんですけど

 

 

親戚の男の子S君

幼少の頃から目鼻立ちが整っていて

とても可愛らしかった

 

S君の両親は二人とも一重まぶたの

平べったい顔をしているのに

 
どうしてそんな親から

ジャニーズ系ルックスの子供ができたのか

不思議でならない

 

S君は成長ともに美少年、美青年になった

しかも頭脳明晰、高身長だったから

モテだろうなと想像する

 

最終学歴は国立大学卒業

どの企業を受けても採用通知が来るほどだったとか

 

貧乏な両親にとって

S君は期待の星だった

 

S君は地元の一流企業に就職が決定した

前途洋々のはずだった

 

意外と早くに結婚したのに周囲が驚く

 

両親が気にしたのは

S君の選んだ娘が、見た目は綺麗だけど

病弱なため働けない娘

時に白目をむいて失神する事もあるとか

 

変なのに捕えられた

病弱となれば子供も望めない

 

しかも娘の実家は落ちぶれた菓子店

ド貧乏らしい

 

S君の両親はがっかり

 

美・青年で高身長、高学歴で一流企業に勤め

人柄の良いS君だったから

この先にもっと良いご縁があったろうに

 

S君の両親が特に腹立たしいのは

娘の親がたいへんS君を気にいり

S君も婿入りしたかのように

娘の実家に入り浸るようになった事だ

 

 両親の思惑はともかく

 

S君たちは勤務先近くのアパートで

新婚生活を開始した

 

案の定、数年たっても子供はできず

また、できたとしても

S君の月給だけでは家族は養えない

 

けど、子のいないS君夫妻は

仲良しらしく

小型犬を飼いだしたと聞いている

 

昔と時代は変わった

将来が読めない社会になった

 

家を繋いでいく事より

個々の今を愛しむことを

誰も咎めなくなった

 

S君が一流企業を辞めて

東京で職探しをしていると

聞いた時はさすが驚いた

 

職場内の不満はどこに行ってもある

 

辛抱足りないな、若いモンはと

残念だった

ーーー

 

親戚宅で久々にS君に会った

 

深夜バスで帰省し、実家に立ち寄り

今から地元の友達に会いに行くのだとか

 

崩れた姿勢でソファに座っているのが

さまになっている

 

何でもない白いシャツが

S君の甘めの顔立ちを引き締めている

 

日に焼けた肌が健康そうで

笑う目元が幸せそうだ

 

私「大きくなったね、いくつになった?」

S「35」

私「若いなぁ」

S「若い?、フフッ」

 

私「ねぇ、仕事しているの?」

S「ラーメン作ってる」

 

黒いリュックから名刺を取り出した

私「ニッシン?、・・・ふーん・・」

 

怪しいな、ふざけたデザインだ

紙質が薄い、破けそう

クチャクチャポイッって捨てそうだ

 

名刺の裏側にS君の名前が記されている

S「ウケル?」

ーーー

 

S君の母親が言っていた

「あの子、面接に強くてね」

 

地元の会社を辞めた後に

日本でも指折りの大企業に就職?

 

新卒でも入社は難しいと思うけど・・

 

 

やっぱ、美・青年強し

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母ちゃんの一周忌が終わって

f:id:s-dai101030:20181227140648j:plain

母ちゃんの一周忌を12月初旬に行った

 

でっかい花を叔母さんが持って来てくれ

場が華やかになった

 

叔母さんが言うには

母ちゃんは花好きだったと

 

初めて聞いたワ

生前、母ちゃんが花を愛でる所、私は見たことがない

 

私の知っている母ちゃんとは

田畑、山仕事が好きで、家事は嫌い

 

勝気で思った事を口にする

だから亡父との喧嘩が絶えず

 

私達子供に亡父の悪口を言って聞かせた

一種の洗脳だ

 

私は悪口を言う母ちゃんをも嫌いになった

 

亡父だけでなく、私も、見劣りする外見や

頭の悪さを母ちゃんにかわかわれた

 

私も強情だから両親とは打ち解けないままだった

 

気随て修正しようかと思ったが何だか照れくさく

両親との溝は一向に埋まる事はなかった

 

ーーー

 

晩年、母ちゃんが脳梗塞後遺症から

認知症になって初めて母ちゃんと

向き合えるようになった

 

母ちゃんは可愛らしい子供に変身した

 

悪口は言わなくなった

からかうことをしなくなった

追い詰める言葉を発しなくなった

 

ベッドから降りる事は出来なかったが

手足を動かす事はできた

 

オーバーテーブルに好物の煮魚を置いておくと

皿を身に寄せ、箸を使い、魚を器用に食べる

 

「あれっ?、自分で食べれるの?」

声かけると、母ちゃんが慌てて皿をテーブルに戻す

 

私が魚の身をとり口に運ぶのを母ちゃんは待つ

「うまい」と嬉しそうに食べる

 

一人で食べれそうだけど、骨が喉にひっかかるのが

心配なので私は介助する

 

軽い嚥下障害があるため、食事はミキサー食と

施設から指示されていたけど

母ちゃんはそんな形態を嫌う

 

ゲロみたいな食事美味いと思う人いますか?

 

脳梗塞後介護5になり、以来、施設暮らしの

母ちゃん

 

外泊してきた時だけでも

好きなモノを食べさせたい

 

立場は逆転した

私が母親になり、母ちゃんは子供になった

 

テーブルにエンドウが入ったザルを置くと

喜々としてさやむきをする

 

私がまだ現役で働いていた頃だったので

母ちゃんの外泊のための3連休をとるために

かなりハードなスケジュールになった

いつも時間に追われ疲労困憊だった

 

母ちゃんが愛しいから

定年退職した時は

やれやれやっと母ちゃんをじっくりと

看る事ができると思った

 

まさかその年末に膵臓癌で死ぬとは思わなかった

あと一年、母子ごっこがしたかったな

 

人は二度死ぬと聞いた事がある

一度は肉体の死

二度めはその人のことを覚えている人がいなくなった時

 

一周忌が終わり、ホッと一息ついているけど

母ちゃんの記憶は私から

消える事はない

 

茶に間のソファに座りながら

時に幻を願う

亡父、亡母がいたら、どんな話をしようかなって

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

 

 

 

 

年末年始、6日間も旦那が在宅するのウザクないですか?

「亭主元気で留守がいい」

 

同感です

気が重い

 

今日から6日間、食事をお出ししなければ

ならない

 

おせち料理というにはほど遠いけど

蔵で見つけてきた重箱に

6日分の食料を入れておくつもりです

 

飽きるでしょうから、カレーやおでん

春巻き、マリネ、野菜サラダも

作り置きしときます

 

冷凍食品も買い込んでいます

 

 

遊びに行って、なんなら

帰って来なくても良いんですけど

あいつ、ずっと家にいるタイプなので

 

 

昼にアジの塩焼きを準備したら

「俺、魚嫌いなんだ」とかおっしゃいます

 

できるだけ新鮮な魚をとスーパーで吟味して買い

さばいて、ちょうど良く焼けるように

火加減に注意した一品なのですが・・

 

ハラワタ煮えくり返ります

 

煮魚なんて私の分まで食べるくせに

 

肉料理にすると肉ばかりと

文句を言う

 

休みの一日めから難癖つけるので

春巻き作りを中断して

休憩しています

 

一日、3食必要ですかね

お菓子でも食ってたらどうですかね

 

手作りは飽きるでしょうから

外食してくるという案にいたらないのですかね

 

遠くの遠くのパチンコ屋で過ごせば良いんじゃないですかね

 

ボーナスがあるんだから

冬用の服とか靴でも買いに行けば?

 

映画でも見てくれば?

 

あと1,2年で退職すると思うけど

同じ時間を過ごすなんて

息が詰まる

 

死ぬ寸前まで外で働いていただきたい

 

無趣味、無神経、不愛想、ケチ野郎

 

みんな我慢しているのですかね

 

ブログランキング・にほんブログ村へ