メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

愛しい母ちゃん

 

f:id:s-dai101030:20170731153818j:plain 老人ホームの二階に上がり

左に曲がると入所者のホールがある。

食事の時間。それぞれ所定の位置についている。

私は遠くに見覚えのある丸い頭を見つけると安どする。

「車椅子に乗っている、熱はないようだ」「元気」。

 

母ちゃんは一年前に脳梗塞になり、以来、この施設にお世話になっている。

 

人が老いていくのはしかたがない。いつ

か、死ぬのも決まっている。

でも私は受け入れできないでいる。

母ちゃんは85歳、長生きした。

でも私はまだ生きていて欲しい。

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 手足は思うように動けず、認知も日々すすんでいる。

脳梗塞を発症する前に比べると別人のように痩せた。

口だけは達者で歯のない口でよく喋る。

とんちのきいたことを言うと私は笑う。

母ちゃんはうけたと思い、同じことを繰り返し喋る。

母ちゃん、明日また来るよ、インゲン持って。

しっぽとるのは母ちゃんのほうが根気いいからね。