勝負にはこだわらない
ナイターソフト。出番を待つメンバーが待機している。
暗がりで、ゆるーい感じ。
インタビューを開始。お題は「健康の秘訣」「人生で失敗したこと」
「食事は野菜から食べる。エゴマ、老いるドレッシンングかける。体重は学校時代から変わっていない。」
「俺、元気ないよ。」
「健康じゃないよ、よう飲むし。失敗は生きとることかな」
「バレー、野球、運動すること。金はない」
「モテ期なかった」
「酒、たばこ、畑すること。俺ケンカしたら実家に帰るげ」
「酒。ストレスためんこと。いいもんは食べん、なっぱ
味噌汁、きゅうり食べる。失敗は生まれてきたこと。俺、見合い結婚で婿養子ねん。家のもんに好かれなならん。」
「亭主元気で留守がいい、酒、カラオケが好き。失敗はいつもや」
以上、いいかげんなやりとり。
試合の対戦相手は〇〇チーム、平均年齢25歳前後。女子以外は野球部と強豪。
ショートフライをファインプレーでキャッチ。
打撃ではショートライナー、センターゴロ放ち攻守で大活躍。
サードゴロ捕球、一塁好投でアウトをとる。
三回には痛烈なサードライナーをスーパーキャッチ。
左足故障中にもかかわらずライトフライをキャッチ。
打撃では二塁打で打点1。
痛烈な二塁打、盗塁、センターゴロの間にホームに帰還。
ショートゴロで二塁まで走る。
一塁。味方チームの悪送球を巧みに捕球。
肩故障中にも関わらず二塁打を放つ。
女子にはゆるい投球。味方チームから「優しくするな」と野次られる。
捕手。ボールを落とすと「ボールが汚れる」と味方チームから怒られている。女子には優しい。
5回の表の攻撃が終了した時点で相手に9点差で負けていた。制約時間が迫っていて、シニアチームが守備につくかどうか話合っていると、審判員がとっととベースを片付け始める。試合終了。ありえない。
シニアチームは勝負にこだわらない。野次も敵、味方関係なしに飛ばす。
「いっぱいやって寝んかいや」と笑顔で帰る。