相思相愛
愛犬だいと私はいつも一緒にいる。
寝室のソファで寝る私の枕の横でだ
いも寝ている。
タオル地の枕カバーは気持ちがいい。
だいも時々、頭をのせている。
朝、まだねぼけているだいを抱く。
ブラッシングをする。
気が付いただいは腕から飛び出す。
ふせの姿勢でしきりにお尻を振っている。
(逃げていかないからブラッシング好きなのかな。)
だいを引きづり戻し、抱き、反対側をブラッシングする。
しばらくされるままになっているが、強い力で腕から飛んでいく。
ベッドの上に乗り、じっと私を見ている。
ブラッシングの成果は、うずら卵ほど。昨日は卵一個分だった。
茶の間に行くと、カチカチと爪音をたてだいもついてくる。
パンを食べ、アイスコーヒーを飲む。
だいがテーブルの上に座っている。
降ろすと、またテーブルに上がってくる。
食事後、茶の間のソファーに寝転ぶ。
だいが背中に乗ったり、肩に乗ったり、頭に腰かけてして
居心地のいい部位を探している。
別のソファーには乗らない。
私の体に密着している。
今日は車の往来が少ないので、だいは玄関に飛んでいき、吠えることもない。
私がトイレに行こうとすると、「警備します」かのように横にならんで
歩く。
茶の間のソファーにまた横になると、だいの顔よりも大きい人形をくわえてきてポンとソファーに置く。「遊べ」のサインだ。
投げてやると、ガウガウと鼻息荒くして、また人形を持ってく来る。
つかもうとすると、とられまいとして人形をふりまわす。
(いらんよ、そんなもん)
人形を持ち上げると、だいまで持ち上がってくる。
左右に人形をふると、だいも左右に動く。
夕方の買い出しに町まで車で行く。
帰ると玄関でだいが待っている。
「なにこうてきたん」って感じで台所についてくる。
蒟蒻を切り目をいれ、焼肉のたれに漬け込む。その間に豚肉を塩コショウする。
じゃがいもは、皮をきれいに洗いチンし、油で揚げる。
豚肉はとんかつにする。
玉ねぎ、ゴボウ、ニンジンをかき揚げにする。
隣にあらかじフライパンを置き、そこでかき揚げの油をきる。
フライパンにはエノキを小指くらいの大きさにしたものを焦がし焼きする。
蒟蒻は汁の中ににんにくを入れフライパンで焦がし焼きして、焼きえのきの上に置く。
自分でいうのもおこがましいが、私は料理の手際が良く、料理が済む頃には台所拭きの掃除は終わっている。
だいは私が動くたびについてくる。
椅子に上がって肉を食べれないよう私は警戒している。
夕方、だいの散歩に行く。一軒目の家の石に排尿、二軒目のオジサンを吠え、道路を渡った家の前の防火水で排尿、4軒目の庭先の葉っぱに排尿といつもの行動をとる。
本日は駅まで行き、そこから山道に入り、一時間の散歩をした。
途中、手の届く位置に柿がなっていたので食べてみると甘かった。引き返し4個勝手に頂戴した。
いちじくもなっていたが高くて取れなかった。(高枝切狭持ち歩くと、さすがに村の人に変に思われるよね、どうどうと頂戴って言ってみよう)
田舎の緑、畑、果物、黄金色のたんぼ、堪能して帰宅。
だいも疲れたかテーブルの上でうつらうつらしている。
その隙にブラッシングする。
夕方、家人が帰宅し、夕食をとりだすと、だいは台所でおすわりして
落ちてくるものを食べる。
私は便秘のために飲んだ下剤が夕方から効きだしたため、数回トイレ通いしたが、そのたび、だいも付き合っていた。
夜中に目が覚めた私、こっそりと茶の間でブログしているが、隣にはだいが眠っている。