メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

繁盛している中華屋さん。でも、まずいんですけど。

 

〇沢市の繁華街のとある中華のお店。

小さい入口。

小汚い外装。

窓がなく外からは繁盛しているのか

わからない。

隣接のカレー店は外に行列ができている。

 

私は天津飯が大好き。

ふんわりした鼻水味の卵ご飯。

以前、所用で〇沢市に来た時この中華屋さんに入ったことがある。

小さい厨房を囲む形でカウンター席になっている。

20人も入れば店内は満席になる。

厨房には40代くらいの体格の良い坊主頭のお兄さんが一人で

注文を聞き、手早く作っている。

バイト風のおばちゃんが一人いて餃子を焼いたり、客にお水を

出したりしている。

私はお兄さんの段取りの良い動きに見惚れていた。

5分程したら、熱々の天津飯が私の席に置かれた。

専門店で食べる天津飯

あんはシメイプルシロップ色。卵以外に具材は見当たらない。

一口食べる。

あんのくどく甘酸っぱい味しかしない。

卵は硬く、ご飯は柔らかめ。

(え?! まずい・・)

せめてご飯は固めであればよかったけど団子のようにべたっと

している。

信じられないおもいで店をでた。

まずい天津飯にショックを受けた。

向かいの席にいたお客はラーメンを食べていた。

 

テレビでよく見る美味いラーメン屋。                湯切りしこだわりのタレに麺を入れ、ネギや海苔、チャーシューをのせる、

お客がふうふうし一心になって食べる。

 

ラーメンにすればよかった。

小汚い店にあるはずの一度食べたら病みつきになるラーメン。

きっと、あの中華やは天津飯なんか心外で、本当はラーメンが

イケル店なんだろう、だって店、お客さんたくさんいたから。

 

二週間後の昨日、私は再び例の中華やさんに入った。

時間は11時30分。開店とともにすぐにカウンターは満員となる。

私はもやしラーメンを注文した。

お兄さんが無駄のない動きで次から次に注文品を作っている。

客の注文順に作っているようだ。

でも、あいかわらずご飯はべっとりしているように見える。

それでも、炒飯はフライパンの空中で舞っている。

フライパンの持ち手部分をタオルで握っている。

そのタオルで皿からこぼれた具材をふきっとっている。

(ん? いいのか?)

手づかみでグリンピースやショウガをのせている。

(ん? 箸つかわんのや)

一品作る事にフライパンを洗って、また、作り始める。

(気になるな、何使って洗った?、手洗った?)

お兄さんの動きがやたら早いので、OUTが出せない。

客がやたら餃子を注文するので、私も追加注文した。

店内に「冷凍餃子1200円」と張り紙してある。

美味しかったら、お土産にしようと浮き浮きした気分になった。

やくざ風の3人が入ってきたが満席なので外で待っている。

(間違いない、この店繁盛している)

 

いよいよ私の番が来た。

テーブルにもやしラーメンと餃子がおかれた。

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(いい香りがしない)

餃子を食べる。

(味うすい、まずい)

もやしラーメンを食べる。

(味うすい、まずい)

そんなはずない、だって満席だよ。

 

食べ終わった客は口をなめながら出て行く。

外で待っていたやくざ風の3人が入ってくる。

炒飯、ラーメンを注文している。

体格がよく、黒い背広きているからやくざかと思ったが

スニーカーを履いているところを見ると

体育会系の役職系の人達なのかもしれない。

顔は強面でもない。

 

まずくて食べきれず私は席をたつ。

お兄さんが「1150円」と言う。

優しい顔立ちをしている。

支払いも手早い。

 

まずい店。

値段も安くない。もやしラーメン850円、餃子4個300円。

なんで繁盛しているのかわからない。

(リピーターっているのかな?)

それは通い続けなければわからない。

でも、私はこの店には二度と来ない。