メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

レンタルベッド引き取って頂きました

朝 10時   

  台所仕事していた私は、窓から一台の白い車が止まるのを

  見ていた。

 

  レンタル業者さんが、ベッド、オーバーテーブルを引き取りに

  来た。

 

  いつもの若い綺麗な女性と、見慣れない背の高い女性が

  入って来る。

 

  「こんにちわ、お願します」

 

  二人が淡々と作業に取り掛かるのを、見たり、台所の用事を

  ちょっこと続けたりしていた。

 

  作業も終盤。いつもの女性が、ベッドの脚にひいてあった

  カーペットを手に持つ。

 

  「お母さんの具合どうですか?」

 

  いつもの女性は、度々、介護食を届けに来ていたので

  母ちゃんの顔を知っている。

 

  「うーん、悪いものがあって、入院しているけど

   ベッドはもう使わないと思うわ」

 

  なんかこみあげる、これ以上、喋ると泣きそうになる。

 

  帰る二人にうまい棒を渡し「食べてね」と言った。

 

 うまい棒は国民的菓子らしいから、若い子なら食べてくれそう。

 

  ベッドがなくなり、茶の間には広い空間ができた。

 

   床に塵がたまっている。

 

    掃除機をかける。

 

   畳用ウエットシートで拭く。

 

    寂しい。

 

   ベッドがなくなっただけで、寂しい。

 

   べっドは母ちゃんそのものだった。

 

   広い空間をどう埋めていくのか、考えないと。

 

     今日も雨が降っている。

 

 

  寒い時期に、その日が訪れると思う。

 

  お客さまのために暖房器具を準備しないといけない。

 

 

   出来るかな私。

 

 

  色々な段取りをすすめながら、周囲の人達への配慮、挨拶・・・・。

 

 

    出来るかな。

 

 

 

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