今日はいつもの美容院に出かけた。
白髪染めに月一回は通う私は、お店から「ゴールドカード」扱いされる。
割引してくれる、スタッフは親切丁寧。
居心地の良い所だ。
シャンプー後、顔が幾分引き締まる。
若い男の子は、頭皮マッサージををしながらその効果を説明してくれる。
この子は、独学で勉強しているらしく、熱心な子だ。
「〇〇さんも時間があったら、ヘッドスパやってくださいよ」
無料じゃない、3100円かかる。
「同窓会でもあったらやってもらおうかな」
男の子は、ヘッドスパ後に顔のむくみがとれ、目じりも上がった、自身の写真を
見せてくれる。
「すごいね!変わるね!」
(若い子はいいね、結果がすぐに現れて。)
この男の子は一か月で3キロ体重を落とした。
元々、くせ毛で金髪に染めているから、外人みたいだ。
「特にこれってないんですけどビール飲む量減らしたかな」
(ビール飲まない年配のデブはどうすればいいんですか?)
途中でオーナーに代わる、仕上げは必ずオーナーがチェックする。
(なにせ、月一のゴールド、売り上げに一役買っているからね)
唐突に「〇〇先生、随分痩せたんですよ、びっくりするくらい」
〇〇先生(仮にN医師と呼ぶ、40代のオッサン、独身、皮膚科医)
オーナーの旦那さんが主に男性の客係。
よって、この店には男女が入り混じって鏡の前で並んでいる。
なにが楽しいのかNがケタケタ笑っていたのを同じフロアーにいた私は
覚えている。
皮膚科医は、N医師しかこの町にはいない。
皮膚疾患があれば、N医師のところに行くしかない。
幸い、彼は医学書にも写真つきで名前が載っている名医だ。
だけど正常な人間とは限らない。
彼の良い所 ①頭脳明晰、腕が良い
彼の欠点 ①岸和田出身で言葉がきつく、毒舌家。
②毒を吐き、相手の心を傷つける。
③体が弱い。食べることに執着しないのか
サプリメントで済ませる。持久力がないから診察中に休憩する。
④オタク (たぶん、医学書)
⑤好きなものは、難しい患部&若い看護師、または若い娘。
⑥嫌いなものはおばさん、特に口うるさい人。
⑦白衣のズボンの丈が短い。
⑧髪べたっとしている。
⑨いつもハンチング帽をかぶる。
⑩対人恐怖症があるのか、初めての人には白目むく。
こんな事も聞いた。
気にくわない患者だと、見もせず「薬だすから」とシャットアウト。
皮膚科通院中の私の友人「どうしても好きになれない」て。
N医師の診察介助についた看護師さん、心病んだって。
現在、N医師の診察の介助についている看護師さん、天然らしい。
上手くやっている様子だと町の噂。
N医師がこの町にやってきたのは、いまから20年程前。
医師は給料が良いので、よっぽどの問題がなければ、どんな奴でも結婚できる。
結婚して「また今晩帰ってくるのこの人」と思えば、口実つけて別居も可能だ。
世に中にはいろんな人がいる。
個性的なN医師、私は嫌いでもないけどな。