メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

意識もうろう、床ずれができた

今日も母ちゃんは眠っている。

呼んでも、肩をゆすっても目を開けない。

 

入院して14日目。

 

あいわらず右足首から点滴をしている。

 

麻痺側の左手足の曲げ伸ばしをする。

起きた時、関節拘縮があると痛い思いをするかと思って。

手足は、おもいのほか柔らかい。

 

ベッドサイドのテーブルに床ずれの用具が置いてある。

 

床ずれは栄養が満たされ、体が動かせる人には出来ない。

飛び出した骨が、寝具で圧迫されることで血流が悪くなり、栄養不良の

患者におこるものだ。早期にクッションテープで保護すれば

悪化を防ぐこともできる。

 

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母ちゃんの手、ところどとろに内出血のあとがある。

 

元々、血管の出ている方ではないので、点滴針を刺すのも

血液採取するのも看護師さんには大変だ。

 

血管が脆くなっているので、触れただけでも内出血をおこす。

肝硬変があるから、血を止める機能の働きも悪い。

 

20分程、ベッドサイドで携帯をいじっていたら

「寒いです」とかあちゃん

慌てて、外に出ていた手を毛布の中に入れる。

 

「母ちゃん」呼ぶが目をあけない。

 

熱があるのか首をアイスノンで冷やしてある。

 

部屋に別用できた看護師さんに、ちょっと状態を知りたいと

言うと、変わりにきた看護師さんが「先生と話しますか」と

聞いてくれる。

 

「痛み止め使ってるんですか?」

「いえ、熱があるんです」

 

(意識もうろうになる熱って、どこからきているのかな・・)

痛み止めしなくても、眠っているってレベルが下がったのかな)

頭の中で臓器が腐っているのをイメージする。

 

「先生、何時なら都合つきますか?」

「今、他の患者様とお話し中ですから、もうちょっと待って下さい。」

結局、時間が空かないので先生に、状態聞くのは月曜日になった。

 

看取りにはいった患者より、医療者は、家族に寄り添わないといけない。

厄介だ、医療者の負担は大きい。

 

看護師は、細かな説明は、医師に任せる。

 

できれば寄り付きたくないだろうな。

家族がナーバスになっていたらなおさら、声かけは避けたいだろう。

 

前回、緩和医療の先生には、痛みについては麻薬でコントロールして下さいと

意見したが、使うまでもなく眠っている。

 

母ちゃんの妹さんが見舞いにきて「痩せたね」と姉に電話してきたらしい。

 

母ちゃんの生まれ育ちは、姉妹たちの嫁ぎ先とも近い。

ちょっこと病院に立ち寄ってくれる。

 

みんなで見て行こう。

 

衰弱し、枯れていく様子を。

 

母ちゃんが雑多に入れてザルの中から「蝋燭」の火を消す仏具でてきたよ。

家事仕事が嫌いな母ちゃん、きちんと仏間に置いといて下さい。

 

今まで、どうやって消してたんだろ?

僧侶から言われてなかった?

 

 

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