メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

入院18日目

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夕方、母ちゃんを見舞う。

 

相変わらず眠っている。

呼びかけには反応しない。

 

いつものようにベッドサイドの椅子に座る。

24時間はりついているわけではないので、私がいない時の様子は

分からない。

 

今日は麻薬使ってくれたかなと思うけど、毎回、看護師さんには聞けない。

 

眠っているから、取りあえず良しとする。

 

地肌が見える頭部。

髪の多い人だったけれど。

 

左手の甲に、点滴を刺してあるが、左前腕が腫れている。

本人が痛いと言わなければ、皮下静脈注射と見れば良いかな。

 

看護師さん達、もはや、血管に針を刺すことが困難なのだ。

 

配膳がきた。

七分粥ミキサー食。

 

「食べれるんですか?」驚く私。

「いえ、あんまり、薬もあるんです」

若い看護師さんだ。こちらを伺っている様子はない。

「ゼリーみたいのでいいずくんじゃないですかね」

「そうですよね」

 

急性期の病棟らしく、ナースコールが頻回に鳴っている。

 

母ちゃんが目を開けた。

「ご飯きているけど食べる?」

うなずく。

 

果物を唇に触れさせると3口食べた。

ゴックンもする。

 

あとは食べない、また目も口も閉じた。

 

目を開けても、私を見る事はなくなった。

 

 

帰る車の中で考えていた。

白い敷布用お意しとかないと。

掛け布団用の白いカバーは、次姉が用意してくれた。

 

あと、喪服着れるか確認しとかないと、また太ったから。

 

あの緩和医療医、お友達からの情報だと漢方を使う医師だと

聞いた。

未だに、口から飲む薬を処方する医師だから

ちょっと不信感がつのる。

 

看取りって結構むずかしいね。