メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

僧侶のために雪かきしたのに、そう、そこに車停めてきたのですね。

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月命日。

故人の亡くなった日に、僧侶が

読経をあげに来る日。

 

毎月ある。

 

準備は                                    ●仏壇の掃除

●お供えする花(控えめな色の花を選ぶ

 根元をまとめ、上から見てひし形が良い

 生け花の投げ入れとは違うので注意)

●お供え用の和菓子6個

●僧侶のお茶菓子(通常、その場では

食べない。持ち帰りし易いよう半紙は袋状のものにする)

●蓋付き湯呑茶托(もちろんお茶っぱの確認)

●お布施 (今回は2000円)

●和ろうそく一本

 

※犬は隠す

 

雪が止みそうになく、月命日には大雪になりそうだ。

読経を本日に変更できないかと僧侶に電話する。

 

前日に、必要物品は準備してある。

「雪どけてある?車停めれるかな?」

雪っ!。大丈夫です。午後2時?、お願いします」

 

僧侶って暇なんだね、急な用件でも了解とれたわ。

 

さぁ、急げ、急げ雪かき。

 

家の左側、玄関から車庫方面は雪かきしてあるが

僧侶は、いつも家の右側に停める。

 

県道沿いのため、走ってきたら速やかに

敷地にはいらないと、後続の車に迷惑がかかる。

 

家の右側は、一面深い雪。

高さ50㎝くらい。

 

車一台分が駐車できる程の空き地にしなければ

ならない。

 

大がかりな雪かきになる。(私にすればね)

すぐ側を走る車の車輪から、泥雪が飛んでくる。

危険な場所での雪かき。

 

でも、やらねば!

 

今日、月命日を終わらせないと

明日は、もっと雪が降る。

 

こんな大雪は久々だ。

幸い、雪は柔らかい。

スコップを持ち、一歩一歩雪をどかす。

 

雪をスコップに乗せることより

振って、脇に雪を投げるのが辛い。

 

一時間くらいで空きスペースができた。

ハーと大息をつく。

玄関の方も雪かき。

 

台所の窓から、時々、雪と空きスペースを見る。

(もう少し、雪かきした方が良いかな。)

 

仏間や茶の間、玄関など僧侶が通るルートに掃除機を

かける。

ご飯をたいて、仏壇にお供えする。

 

午後二時、約束の時間だ。

落ち着かない、準備に見落としはないか?

台所の窓から、僧侶の車が停まるのを待つ。

 

ドドドッと大きな音がする。

(屋根雪が落ちたか?、玄関をふさいでないか?)

 

戸を開ける音がする。

玄関に行くと僧侶が立っている。

「あれっ!、車どこに停めたんですか?」

車?車庫の方に停めたよ

 

・・・私の一時間の及ぶ雪かきは、何だったんでしょうか・・。

   あなたは、いつも右側に停めるじゃないですか

 

僧侶は、さっさと仏間に歩く。

何故か、花に触る。

「これ、49日法要の?」

「いえ、昨日、買ってきました」

(花買えない程、貧乏してませんよ。)

 

読経は10分くらいで終了した。

私の入れたお茶を飲む。

 

私は、こんな日のためにお茶を美味しく

入れる練習を重ねている。

 

あとは雑談。

私は気になっていることを聞く。

「羽生君は大丈夫でしょうか、転ばないか心配」

「大丈夫ですよ」

 

ーー僧侶が立ち上がり、帰り支度をする。ーー

着物の下に襟付きのセーターを着ている。

寒いから、それOKです。)

 

僧侶の車が出て行くのを頭を下げ見送る。

 

(そうか、羽生君は大丈夫なのか安心した。)

 

僧侶、あなた左側にも駐車するんですね。

返して下さい、あの雪かきにかけた時間とエネルギーを。

 

 

 

 

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