メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

暮らしのギ問 ①ジェットコースター乗車時、入れ歯はずす?

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私が高所恐怖症であることに気づいたのは

学生時、合宿で泊まった公共施設の

2段ベッドのハシゴに乗った時。

 

ゾクッっとして、足がすくんだ。

 

高い窓から、下を覗くのもダメ。

吸い込まれそうで恐ろしい。

 

断崖絶壁の名所に旅しても

絶壁付近に近寄れない、

落ちそう。

 

そんな私がジェットコースター

乘った事があった。

 

それは、Mさんと一緒に研修で大阪に行った時。

Mさん、気の利く優しい子。

USJ近くにホテルをとってくれた。

 

私はどうも遊園地系は苦手。

楽しさがわからない。

子供が集まる場所。

 

ハリーポッターなんて嫌い。

本は2冊程読んでみたが

どこがウケルのか分からずじまい。

 

Mさん「どこに行きたいですか?」

大阪なんて知らんって、行きたい所?

 

わざわざUSJ近くのホテル・・・

ありがとうね、気遣ってくれて。

 

私「USJ行こうよ、行った事ないから」

自分も人にはお返しをするタイプです。

 

気乗りしないけど出かけます。

 

Mさんは、私とのお出かけの時は

先導し、敬語を使い、楽しそうに

振る舞う、できた人。

 

身長163㎝あるのに、手は意外と

小さいのが可愛い。

 

年は10歳ほど違うけど

Mさんにまかせとけば間違いない。

私は軽い認知症状態になる。

 

Mさん「ここが入口」

私「ハイハイ、入口、入口」

 

初めてのUSJ,人がいっぱい!

混雑する人込みに入って行く。

Mさん「私について来て下さい」

 

場内にはお土産やさんが沢山

並んでいる。

 

目玉1つの黄色い大きな帽子を見かける。

Mさんが私を見つけやすいように

さっそく帽子を買い、かぶる。

落ちないようにベルトを首に巻く。

 

Mさん、笑いながら「こっち、こっち」と

誘導する。

 

途中でダース・ベイダーに会う。

私はこの人が好き、嬉しくて抱きつく。

 

大きな轟音がする。

見上げるとジェットコースター。

 

若者たちが両手を挙げ、奇声を発している。

私「あれに乗ろう!

 

何故か気分が高揚し、旅の思い出が欲しく

なったんです。

 

Mさんといれば大丈夫、彼女はいつも

助けてくれる。

 

こうして待つこと2時間。

若い世代たちにもまれ

押されるようにホームに出されました。

 

係の方「荷物置いて下さい、帽子取って」

急かされ、棚にリュックを置きます。

急かされ、シートに乗ります。

 

ガチャンと安全バーが降ります。

あれ?、固定完璧?

え?、シガミツクダケ?

 

不安を残し、発車です。

こうなったら楽しもう、私は両手を挙げる。

笑いながら。

 

最初はゆっくりゴトゴト。景色を楽しんだ。

 

ジェットコースターは加速し、猛烈な勢いで

走り出した。

 

体が左右上下に振り回されるのを

止めることはできない。

 

神様、ごめんなさい!

2度と乗りたいなんて言いません

 

大阪の上空を舞って落ちて行く自分の姿が

見えた。

 

指を組み、祈る、落とさないでと。

 

内臓の配置がおかしい具合になっている。

ゲロ吐きそう。

 

鼓動が大きくなる。

目を閉じ、耐える、恐怖に

 

肛門がちじむ。

足がすくむ。

 

 

長い旅行は終わった。

ホームに到着。

魂の抜け殻状態。

 

急かす、係の人「荷物持って」

 

ヨロヨロと立ち上がる。

えらいめにあったわ。

 

私「ねえ、かばんは何で置いとくのかな?」

Mさん「飛ばされて、危険だからじゃないんですか」

 

私「メガネは、やっぱり置いとくのかな?」

Mさん「さぁ、置いとくんじゃないですか」

 

私「ねぇ、かつらはどうなのかな?」

Mさん「わかりません」

 

私「ねぇ、入れ歯は?どうするのかな?

 

 

私の疑問は今日に至っても解決していない。

「入れ歯は、はずすの?」

誰か教えて。

 

 

 

 

 

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