暮らしの技、②お米をもらう
久々に天気の良い朝。
私がコートを着だすと
愛犬が嬉しそうに
飛び跳ねる。
サンポッスカ?
青のリードを首輪に
つける間も尻尾を振り回している。
ハヤクッ!、ハヤクッ!
ドアを開けると勢いよく飛び出す愛犬。
地面に鼻をつけ、臭いを嗅ぎ、周りを
見渡し、興奮を抑え、忙しい様子。
船が並んでいる。
老人たちは夕方になると、海にでる。
食材調達。
獲れるのは、鯵とか貝など。
村の中央を過ぎると
早くも野山。
我が家の田んぼがある。
両親が元気だった頃は、ここで
米を作っていた。
田植え、稲刈り、はざ干し、脱穀して。
食べる。
懐かしい光景が浮かぶ。
稲の臭いやざらついた手触り
覚えている。
父ちゃんが倒れて以来、
この田んぼで従兄が米作りをしている。
何事も手作業だった昔と違い、すぐれた
機械を使い、従兄は簡単に米を収穫する。
我が家は従兄から米を貰っている。
五木ひろしに似ていると噂されているのを
従兄は知っているかな?
山から軽トラが出てきた。
私とすれ違う、従兄だった。
従兄「米、車庫に置いとくよ」
私「はーい、ありがとう」
母ちゃんもいなくなり、米は減らない。
一俵づつ貰っていたけど
今は片手で持てる袋に入れて持って来てくれる。
米は貰う物、買うという観念はない。
雑草の中の小さな花。意外と美人。
魔性って感じ。
可愛いね。
清純、けなげ。
でも田舎くさっ。
椿がこっち見ている。
怒ってる?
我が家の畑に着く。
姉が作っているニンニク?
何人姉弟?
山と畑と海と島。
こんな所に住んでいる。
畑仕事をする者がいない過疎の村。
畑に植えてあるのは杉の木?。
畑を山にしていく傾向がある。
帰宅。
車庫に米が置いてある。
何キロあるのか、知らない。
5キロの愛犬を抱いてみたり
米を持ち上げてみたりする。
米の方が重いかな?
我が家の後ろは海。
小さい頃は、ここで泳いだ。
タコづり、貝とり楽しかった。
退職時に職場から頂いた観葉植物。
ごめん、育て方わからず。