メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

どいつもこいつも!

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母ちゃんが亡くなり、初のお盆

 

姉たちは、日を合わせて

我が家に墓参りに来ると言う

 

面倒くさいな

暑いから、来なくてもいいよ

・・・っと言いたいのを我慢する

 

日頃なにかとお世話になっている姉たち

お返しせねば

 

日本にはお中元っていう習慣がある

こういう時のためのものなんだね、きっと

 

さぁ、口も舌も達者な姉たちを

うならす贈り物、何にしようかな?

 

私の町には大、中、小の3つのスーパーがある

 

町はずれの大きなスーパーは品揃え豊富で社員教育

良い

客には丁寧に接してくれる

 

流行っているから、レジが行列になる

私は、行列が苦手だ

だから大きなスーパーには行かない

 

町中に残りの二つのスーパーがある

 

一つは腐りがけの品を並べている小さい店

本店は隣町にあり、経営者はそこに

力を入れている

 

おかげで町中のスーパーの店員さんは

のんびりしていて、気さくだ

化粧もしていないし、服装も清潔感がない

 

でも強味は、店員さんの気さくな所

弱みは品が悪い事

 

買う時は裏表を見て、腐っていないか

客が気をつけなければならない

 

魚なんか何時仕入れたかわかったもんじゃない

一度、ホタテを買って、当たったことがある

 

傷んでいる臭いと潮の臭いの違いが

分からなかったから

 

肉なんてなんでこんな茶色いんだろうと

不思議に思う程だ

 

ここはさすがに贈り物を探す場所じゃない

 

残るは私がいつも行く中規模のスーパー

腐ったものは置いていない

 

店員さんとちょっと冷たい感じの人もいるけど

魚も肉もそれなりに良いし、店内が小さいから

買いたいモノを探しやすい

 

レジもせいぜい2~3人まてば清算してくれ

おまけに袋にも入れてくれる

 

確か贈り物コーナーがあって、のしを書くのを

得意とする経営者の奥様が立っている

 

贈り物コーナーを拝見すると

缶ジュースとかビールとかハムとか

そんな詰め合わせモノが準備されている

 

いつだったか姉たちが最近はオリーブオイルを

料理に良く使うようになった話を

思い出した

私も天婦羅以外はオリーブオイルを使っている

 

ピンからきりまで値段はいろいろだが

高けりゃ高いほど体に良いのかもしれない

 

私はオリーブオイルの棚から

普段使わない、お値段高めのオイル瓶を

3本づつ、2セット贈り物コーナーの

テーブルに運んだ

 

奥様がいない

いい加減だな

持ち逃げしてもいいのか!

 

顔見知りのおばちゃん店員が通りかかった

ので「お中元にしたいんだけど」と声かけた

 

「のしは?」

のしなんて仰々しい、姉たちに渡すんだから

「のし要らない」

 

これが悪かったのかな、後に悲惨な事象が起こる

 

のしがいらないなら奥様の出番もなかった

おばちゃん店員が呼んできたのは

長身のしょぼい顔立ちの若い男子店員だ

 

しょぼいがこの男子は店のベテランの部類だ

 

テーブルに置いてあるオイルを手に取り

箱がない」と言う

 

箱?、ここスーパーやん、倉庫見てこいや

どんなんでも転がっとるやろ

難しいか!

 

トレーに入れるてみよう」

トレー?

 

男子店員は蛇腹のトレーを当てて見ている

・・そしてどこかへ行った

 

なんだか時間がかかりそうだから

その間に我が家の買い物をするか

 

おばちゃん店員が再度聞いてくる

「のし要らないの?」

 

のしの有無で梱包に違いがでる(らしい)

それを私は知らなかった

 

買い物を済ませ、贈り物コーナーに

座っていると

男子店員がピンク色の包装しに包んだ

品を両腕に抱えて持って来た

 

受け取るとガシャって感覚がある

 

普通は紙カバンに入れないか?

首をひねりながら

車を開け、オイルを置く

 

瓶同士が触れ合うガチャっていう音がする

 

帰宅し玄関の戸を開け、台所に向かう

テーブルに置く

その間もガチャガチャ音がする

 

手で触ると瓶が触れ、瓶の半分程の大きさの

トレーが半面にしかはいっていない感じ

 

それを包装紙で包んであるだけ

 

これ扱い慎重にしないと破損する

ビニール風呂敷で取りあえず包み込む

 

こんな危ない物姉たちに渡せない

姉たちは明日やってくる

 

「おかしい、この梱包おかしい」

やっと気づいた

 

店の中でなんで違和感の原因追及に

頭が回らなかったんだろう!

 

電話する

店にやり直しを言ってやろう

馬鹿にしやがって

怒ってやる

 

電話には最初とんちんかんな女がでた

「へぇ?」とか言っている

 

「あんたじゃ話にならない、さっきの男の子だして」

若い男子店員に代わる

 

「あんな包み方したらね、瓶が壊れるじゃない!

きちんとして、手提げカバンに入れて

明日の午前中までに持って来て!」

 

「あのー、同じ品ないかもしれません・・」

「・・!なら、取に来なさいよ!

 

電話をきってから

あれ?あの子謝らなかったみたい

 

夕方、店の車が品を取りに来た

太った呑気そうなおっさんだった

 

在庫がなかったから取りに来たの?

私はビニール袋に包んだまま物を渡した

 

おっさんはやっぱり誤りもせず

「明日の午前中に持って来ればいいのね」

そういって引き返して行った

 

姉たちが翌日やってきた

墓参りを済ませてから

我が家で休憩を取っていた

 

私もそれなりに飲み物や食べ物を準備していた

 

姉が包みを抱えて台所に入って来る

四角い形のピンクの包装紙にビニール風呂敷

 

「どこかのオッサンが持って来たわ」

 

あれほど手提げカバンに入れて来いと

言ったのに、我が家のビニール風呂敷

そのまま使いやがって

 

 

どいつもこいつも

まともな奴はいないのか!

 

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