メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

京都、高雄の川床料理を食べる日帰りバスツアー9800円に行って来た

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「京都の川床料理のバスツアーに行こう」

 

N子に誘われ、バス日帰り旅行に行く事に

なった

 

旅費9800円

安い

 

通常、私の住む田舎から京都までの

往復電車代はおよそ13000円かかる

高速バスなら8000円(夜しか走らないけど)

 

旅行日程表では7時発車

世界遺産京都下鴨神社(参拝30分)

②昼食、川床料理(75分)

世界遺産龍安寺(参拝50分)

井筒八ッ橋本舗(お買い物時間25分)

20時解散となっている

 

アイドルなみの過密スケジュールだ

 

バスツアーは時間厳守が大事

 

発車時間に遅刻したらスケジュールが狂い

他の観光客の皆様にご迷惑をおかけする事に

なる

 

後方から横から、あるいは前方から

睨み付けられるのは気分がイイモノではない

 

時間管理には時計が必須

・・・が、私は老眼、腕時計が見えない

 

スマホを持ち歩くことになるが、これ、結構

面倒

私達の年代は見る、歩く、聞く、持つなどの

動作が同時にできない

 

 

仕事、家庭から解放され、待ちに待った旅行

 

行く先々で美味しそうな食べ物や珍しいお土産

に出くわす

ヨダレがでそうになる、食べたい、買いたい!

 

その前におしっこをだしてこないと

バス内で排泄を我慢するはめになったら

地獄だ

 

休憩所に寄ると、トイレめがけて

走り出す

 

並んだ列にモタモタしている先客がいたら

それは運が悪かったと思わないといけない

 

トイレ休憩だけで時間消費しても大丈夫

カバンの中にお菓子たっぷり用意してあるから

 

非日常の世界は楽しい

隣座席の気の合うN子とお喋りをする

 

N子は学生時代から知っているけど

トモダチになったのはずっとあとからだ

 

たまたまスーパーで出くわし

お互いの近況報告し

一緒にコンサートに出かけたりしているうちに

親交が深まった

 

不思議だね、時を経て、トモダチになるとは

思わなかった

 

日帰り旅行だけど、N子がいるから

とても楽しい

 

くだらないお喋りして、さぁ楽しむわよ

 

バスガイドさんの観光案内は

ほとんど聞かない

 

ガイドさんはそんな客に慣れているはずで

無視して進行するが

今回のガイドさんはちょっと違う

「聞いてないのね?」とチクリとくる

 

若い頃は相当な美人だと思われる

年齢不詳だが顔のシワの多さ、たるみから

私達と同年代、60代と見える

 

60代でバスガイドは体力的にきついはずだが・・

 

なめらかな口調、時に笑いを誘う話術で場を

盛り上げ、先頭で立ち続けている

疲労や投げやりな様子はない

 

「バスガイドは口ひとつでお金がはいる

良い仕事なのよ~」と自慢げに言うところが

愛らしい

 

「一年ごとの契約なので会社が更新してくれるか

毎回、ドキドキするわ」

「孫の修学旅行用のカバンを買って

あげないといけないから仕事が入ると

嬉しい」とか

面白いガイドさんだ

 

いったいいくら稼いでいるんだろうって

最前列に座る私とN子の疑問

 

 

狭い京都の町を運転手さんは上手に

ハンドルをきる

ガイドさんが上手い上手いと褒めあげる

 

運転手さんもガイドさんも

客もみんな年寄りだった

 

無職で収入が少ない私達には

こんな安上がりのバスツアーが

合っている

 

私の今回、最大の関心事は

川床料理

 

勝手に鴨川付近のお座敷を空想していた

洒落た料理を川を見ながら食べるのかなと

 

下鴨神社はどうでもいい

次の目的地、高雄の川床へ、GO-!

 

バスは古い軒並みを抜け、山道を上がり

下がり、下がり

川が見え、ロマンチックな景色の中を走る

 

都会育ちの方がたにはきっとワンダフルだろう

 

橋を渡り、古びたホテルに到着

観光客が見当たらない

 

バスから降りて、階段で下に降りる

 

川の側の古い掘っ立て小屋がお店らしい

なんか想像と違うな

格式がないというか・・

 

係の方の案内で各自、ゴザの上に坐る

係の方も年よりだ

日本の観光地は年寄りだらけだ

 

 

お腹が空いた

早く食わせろ、川床料理!

 

こんなん運ばれて来た

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焼き魚とねりものと

ぬるいソーメン

 

 

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冷めた野菜の天婦羅(どこにでもあるやつ)

 

そうだよね

9800円のバスツアー

豪華な料理がでるわけもないね

 

私達と相席になったご夫婦

旦那は無口にビールを飲む

奥様の方は素敵なスカーフを首に巻いていて

手作りと思われる旅行に丁度いいサイズの

ショルダーバッグを携えている

 

中流~上流階級、下あたりと見える

お金には不自由はしていないな

私の経験値だけど

 

「素敵なバックですね、手作りですか?」

「・・そうです、着物の帯のリメイクです」

奥様は気軽に返事される

 

メルカリでは柄が良ければ手作りカバンは

5000円でも売れる

何しろオリジナルだから

 

それにしてもいつも家で見ている旦那と

外でも一緒にいたいかな?

 

気持ちを入れ替え、龍安寺ではしっかり

勉強しようと思ったけど

 

9月中旬でも外は暑い

暑いのが苦手だから

庭園見学とかささっと済ませる

 

みんな庭石の数を数えているけど

どうでもいいんじゃない?

涼しい時に出直すよ

 

最後は女子お待ちかねの

お土産タイム

井筒八つ橋本舗

制限時間25分

 

京都といえば八つ橋でしょ

 

鼻の穴膨らませ全員お店に突入

女は買い物が大好きだ

ストレス解消

狭い店内が観光客でいっぱい

 

N子といつしか離れ、一人で試食しまくる

 

どのお菓子も美味しいけど

いまいち買う気が起こらない

日帰り旅行にでかけだけで

お土産いらないだろうって

 

おでかけしていましたの報告したいだけだね

お土産って配り歩くのに神経使う

面倒くさい

 

八つ橋本舗は戦場だ

 

買う気満々の客と売りつけたろかの店員

お立ち寄り時間25分というのも

微妙だね

 

短いからみんなあせって買う

長すぎると思案して買うのを止める

 

どんだけ知り合いが多いのか知らないが

みんなたくさんお土産を買い込んで

バスに戻る

 

後は家に帰るだけ

 

旅の終着には

バスガイドさんよりお別れの言葉があり

 

全員、仲良しだったと錯覚して

離れがたい気分を味わう

 

手を振ってバスから降りる時に

「やれやれ、終わったか」って言う

 

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