メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

年老いた親の寂しさを子供さんは知っているのかしら?

f:id:s-dai101030:20181007100401j:plain

次回の押し花教室で

絶対使いたい花、コスモス

 

白、濃いピンク、オレンジは準備できた

だがピンクが足りない

 

 

いつものクロネコさんに行く

 

メルカリを6月から初めてもう4か月たった

配達料がいくらかかるか

段ボール、プチプチなど梱包グッズにいくらかかるか

出品したモノを修理したり磨き上げて

おかないといけない事など

何も知らずに始めた

 

クロネコさんの受付には

気さくな若い女の子(メルカリに詳しい)と

つっけんどんな物言いの怖いおばさんがいる

 

つっけんどんな怖いおばさんは

何を聞いても必要以上に教えてくれない

 

まず笑うことがない

いつも口がへの字に曲がっている

 

若い女の子が受付に立っているとホッとする

若い女の子は優しい

荷を見て、安上がりな送り方の技なんか

教えてくれる

 

ところが

先日、購入者さんから「今日中に発送して下さい」

というメールが入る

 

時間は夕方6時、間に合うかな?

 

急いで荷造りしクロネコに向かう

受付は大混乱している

数人の男性客が冷凍のイカ、魚を大量に持ち込んでいる

 

受付の若い女の子はパニック状態

汗💦と男性客に段ボールを準備したり

伝票の書き方など教えたり・・・

 

本日発送のためには6時30分のトラックに

荷物を載せなければならない

 

ごったがえす軍団に割り込み

二次元バーコード読み取り機器に携帯をかざす

「エラー、係を呼んで下さい」とでた

 

若い女の子に声かけるが目を合わせても

彼女それどころじゃない

 

エラーがでると送り状が印刷されない

印刷されないと発送できない事態になる

 

若い男の従業員が来てくれたけど

何度やっても上手くできない

 

すると奥から私服姿の怖いおばさんが出てきた

私の携帯を手に取り、事務専用のパソコンを

使い問題解決してくれた

 

怖いおばさんはズボンを引き上げながら

「どや、私がおって良かったな」女の子に

言い放っている

 

どうやらおばさんは休みだったが

何かの用事で職場に立ち寄り、騒動に巻き込まれ

レスキューしてたみたいだ

 

とりあえず本日発送に間に合って良かった

 

翌日、再び発送のためにクロネコに向かう

注文が入る度に出かけていたらガソリン代が

かかるのに、そこは真面目だから

早く購入者様に送りたい一心で

いちいち送りに行く

 

クロネコの駐車場に車を停めると

目の前の畑にピンクのコスモス発見

熊のような人影発見

 

さっそく畑にかけあがる

 

手ぬぐいでほっかむりしたお婆ちゃんが

椅子に座っている

 

「こんにちわ、ねぇねぇ、コスモス綺麗ですね」

いつものようにコスモス頂戴作戦だ

 

「おぅ、良いよ、好きなだけ持ってけ」

話が早い

 

畑を見渡すと、ネギ、いも、しその葉、なすび

遠くにも葉っぱが植えられている

お婆ちゃんは一人、椅子に座っている

 

「ここお婆ちゃんの畑?、広いね」

「そうや、いっぱい作っとる」

お婆ちゃんの側でしゃがみこむ

 

「今日は作業なにしてたの?」

「草むしりや」

 

広い畑には雑草がなく、整然としている

「手でむしったの?!」

「なん、鎌でかるんや」

お婆ちゃんが座ったまま、鎌で

近くの土を掘り起こす

「鎌使うと簡単に草とれる」

話が早いお婆ちゃんだ

 

「私ね、いつもここに荷物送りに来ているの

メルカリで要らないものを売っているの」

お婆ちゃんにはメルカリなんて言っても

わからないと思うが・・

 

「お婆ちゃん見るの初めてだわ」

「ワタシね、いつもおるよ

朝8時から11時までね」

 

私の発送時間はだいたい午後4時過ぎだから

出会えなかったんだね

 

クロネコの近くには住宅はない

「お婆ちゃん、畑までどうやって来るの?」

「老人車押して来る」

 

ピンポンラリーのように

返事が返って来る

身を乗り出しながら

 

「お婆ちゃん、私も畑でも

しようかと思っているけど習いに来ても良い?」

 

これ本当、庭先に野菜があると

楽しいんじゃないかと・・

おぅおぅとお婆ちゃん、顔をほころばせる

 

「ワタシ、一人暮らし、いつも畑している」

「子供さんに野菜送っているの?」

「いらんて言われる、送り賃高いから」

 

ネギがたくさん育っているけど

一人暮らしでどう始末しているんだろう

 

「例えばネギって種から植えるの?」

「面倒やから苗注文しとる」

「ふーん、今度は何の作業するの?」

「10月の末に玉ねぎ植えるつもりや」

「それ見に来ても良い?」

おぅおぅとお婆ちゃん頷いている

 

ご老人の一日は長い

 

話相手がいない

誰も遊びに来ない

誰も誘ってくれない

旅行には行けない

足腰の痛みと頻尿があるから

みんなの足手まといになる

 

長く生きているからやる事はだいたい済ませた

いつ死んでもいいけど

 

・・・、寂しい

 

朝、起きて、何をして時間をつぶそうかと

思う

 

・・・寂しい

 

ご老人が詐欺に引っかかるのは

寂しさも一因だね

 

10月末の午前中、玉ねぎを植える作業を

一緒にできるかなお婆ちゃん

楽しみにしているよ

 

クロネコの怖いおばさんに

昨日頑張ってエラーを解決してくれた事に

お礼を言うと

おばさんが笑顔になった

 

初めて見たよ、あんたの笑顔

 

 

ところで「今日中に遅れ」と言った

購入者さんはお出かけしているらしく

品を受け取るのは月曜か火曜日になると

メールがきた

 

なんじゃワレッ!

 

ブログランキング・にほんブログ村へ