メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

やっぱり好きになれません、policeman  前編

市内にある料理教室へ

往復3時間かけて通っている

 

帰りに久々友人宅にお邪魔し

夕飯をご馳走になることになった

 

友人宅は住宅密集地内にあり

道順を間違えると迷子になる

 

県道を左折し、三番目の四つ角を右折し

左右に並ぶ家並みの右手側に

友人宅がある

右側に車を寄せて友人宅玄関前に駐車した

 

年金と節約について多いに盛り上がった

夜10時過ぎ友人に見送られ

家路に向かった

 

5分も走れば車道専用道路にでるから

ハンドルさえ握っていれば

一時間半後には自宅に着く

・・・はずだった

 

フロントガラスの左側に何かが付いている

何だろう?

紙みたい

嫌な予感がした

 

車を左側に停めて外に出て紙を見る

「駐車違反」の文字が目に入る

血が抜ける感じがする

見なかった事にして、このまま帰りたい

 

「節約は家からでないこと!」友人と

笑い合った10分前の楽しいひと時が

ぶっとんでいく

 

黄色の紙に交番名と電話番号が記されている

 

「もしもし、あの駐車違反した者ですが」

「はい、今から〇〇署まで来れますか?」

電話の声は丁寧で明るい

 

「行ったことはないけど・・ナビで行きます」

 

黄色の紙をじっと見つめる

放置駐車違反(右側駐車)

 

しょんぼりして車を発進する

 

友人宅には何回もお邪魔している

路上駐車違反になるかなと

最初は気がかりだったけど

大丈夫だったのに・・・

 

もしかしたら車を左向きにしていたら

見逃してくれていたのかな?

 

あのあたりは車を停めれる空き地がない

これからも遊びに行くから

ちゃんと停めて良い場所を聞いて帰ろう

 

罰金はいくらだろう

スピード違反みたいに危ない事をしたわけでも

ないから、8000円くらいかな

 

いろいろ考える

15分程走るとナビが

「目的地周辺です」と言う

 

警察署の玄関に一度入ってから

免許証を忘れた事に気づき車に戻る

 

玄関が開き、警官がこちらを見ている

不審者と思ったのかもしれない

 

真顔で警官に近づくと

「右側駐車違反って知ってますか?」

見れば若そうな警官が私に問いかけてくる

 

「気が付きませんでした」

「違反用紙は?」

「車に貼ってありますよ」

「持って来て下さい」

「え?、あれ剥がせるんですか?」

 

再び車に戻ってフロントガラスの用紙を

剥がしてみる

ぴったりくっついているけど

簡単に取れた

 

あっ、記念に違反用紙の写真とっておこう

 

壁に用紙を張り付け、スマホをかざしていたら

風で用紙が飛んでいって見当たらなくなった

 

夜11時、あたりは暗い

歩いたりしゃがんだりして探していたら

さきほどの若い警官が側に寄って来て

「何しているんですか!」

「紙が飛んで行って、探してます」

 

ますます不審者に見えたかもしれない

車の足元にひらひらしていた紙を警官が

たやすく見つける

 

「これじゃないですか!」

警官は自らは拾わない

不審者に隙を突かれてはいけないいけないと

思ったのかもしれない

 

やっと警察署内に入る

 

若い警官がコーナーにある椅子を指して

「こちらで待ってて下さい」と言って

ひっこんだ

 

でっかい警察署だ

 

3人程の警官が電話したり

伸びをしていたり、書いていたりしている

 

全面カウンター式でガラスはない

 

武器を持った悪い奴がきたら

簡単にカウンターを乗り越えられるぞと

懸念した

 

一本のさすまたが立てかけてあるが果たしてあんなので

戦えるかしら

 

これから行われるであろう事務処理を

書き留めておかなければならない

カバンにはあいにくチラシしか入っていない

 

若い警官がA4程の資料を持って

テーブルの向こう側に坐る

 

年寄りだと思ってなめんじゃないよ

 

若い子が相手だといつもこらしめてやるっていう

私の悪癖が舌なめずりを始めた

 

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