メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

ゴミ男

夕方、いつものように愛犬の散歩に出かけた

途中、村のゴミ置き場があり

それは県道近くに設置されている

 

一台の黒い大きな車がゴミ置き場に停まる

 

私は車好きなのでどこの会社のなんていう車なんだろうと

遠くから見ていた

 

背の高い若い男性が降りて来た

村では見かけない人だ

 

男性は黄色いビニール袋をゴミ箱に入れた

堂々とした動作で

堂々と車に戻り

ブワ~ン!と発進し県道に戻り、村と逆方向に走っていった

 

よそ者がゴミを捨てて行った

それも村指定の黄色いゴミ袋を用意していて・・

用意周到・・

 

小さな怒りが湧いた

村人さえゴミの日をちゃんと守り、朝に出すのに

どこのどいつだ!

 

ゴミ袋には個人情報が詰まっている

カップ麺が多ければ食い盛りの男子学生、コンビニ弁当が多ければ

アパート暮らしの会社員、包装紙があれば買い物の行動範囲が予想され

お便りでも混ざっていたら住所、氏名が特定される

 

ゴミ男が置いて行ったゴミ袋、中を覗いてやろうか

いやいや、手首でも出てきたらヤバイし

面倒はごめんだ

 

さて

ゴミ男は我が家にもいる

あいつだ

 

あいつは仕事が終わると毎日帰って来る

どっかで泊まってくれてもいいんだけど

 

あいつは風呂、夕飯前にルーティンのようにゴミ整理をする

 

台所、茶の間、風呂場、ポイントを回る

ゴミ袋は大、中、小サイズがあり

あいつは中サイズに収める事を狙っている

ケチだから

 

一方、ゴミ量が少ないとつまらないのか

座敷や仏間にも遠出する場合もある

 

ガサゴソとビニール袋を触る音に私はいらつく

女々しく感じるのだ

 

土曜、日曜、祭日、ゴミ男は大張り切り

起床時、昼飯後、夕飯後、眠前と

日に4回もゴミ集めに奮闘している

 

茶の間で寝っ転がっている私の側に落ちている菓子袋の殻も

ひらいに来る

 

なら家の周りの雑草でも抜いてくれれば

私は楽なんだけど

そういうのは嫌いらしい

 

ゴミ男はゴミ収集、分別が趣味なんだ

ゴミの日の前夜は、車を外に停めている

翌朝のゴミ出しにかける気迫がうかがえる

 

ゴミ男の好きなものがもう一つある

それは店で貰う粗品

 

粗品が欲しいためにわざわざ店に出向いて、あるいは

商品を買って粗品をゲットしている

 

粗品はその名の通り、安物で利便性が低い

ダサいデザインが多く私は粗品が嫌い

 

粗品を隠しているとゴミ男に聞かれる

ゴミ男「あれどうした?」

きれる頭じゃないくせに粗品の事は良く覚えている

 

以上

 

 

 ブログランキング・にほんブログ村へ