夫婦で田舎に移住、配偶者がいなくなった先はどうするのか考えていたのかしら?
その空き家は、トンネルを抜けた雑木林の中にあった
十数年前、町でちょっとした話題が起こった
①都会から田舎に移住してきた老夫婦がいる
②玄関扉は赤色で屋根が丸いお家を建てた
移住という言葉さえ聞き慣れていない時代に
・・マルイオウチ、トガアカイ・・
へー!
見たーい!
興味津々だったけど残念ながら
ツテがなくお家拝見とはならなかった
都会からといってもご主人の方は歩いて数分の場所に
実家があり(実家はご主人の甥が継いでいる)
幼馴染や親戚、知人はいたわけだ
奥さまはどうなんだろう?
こちらの生まれだったのか、全くの都会育ちだったのか
知らないが
移住者の情報は町の噂で大まか知る事ができた
③ 奥様は元音楽家でピアノを弾いているとか
爪が長く赤いマニキュアを塗っているとか
④ 買い物はご主人が自転車をこいで
町のスーパーまで行っているとか
⑤夫妻に子供はいないとか
奥さまはしばらくして病気になり
町の病院に入院した
認知症も患っていたらしく問題行動があったとか
面会人はご主人と甥夫婦、
友達はいない
奥さまが病死し、残されたご主人の方も
後を追うように病死した
田舎に移住する時
夫妻はどちらかが亡くなった場合の計画は
立てていたのかしら?
遺骨はどこに納められたのかしら?
不動産、遺産の処分など遺言書は作成してたのかしら?
命日、法要はどうするか決めていたのかしら?
ーーー
雑木林の隙間から丸いお家の庭に入る
ショッキングなくらい玄関扉が赤い
可愛い
いたるところには鉢が置いてあって
花を楽しんでいた様子だ
庭には生い茂る雑草があまりない
甥夫婦が手入れしているのかしら?
長く生きているけど
こんな屋根を見るのは初めてだ
ハイカラ
もしかしたらご主人は建築デザイナーだったとか
ブルーベリーすか?
食べ頃にもう一度、来てみましょうか
木製のベンチとテーブル
生前、夫妻は近所の方がたとここで語らい
お茶したのかもしれない
高価そうな大鉢
お洒落なデザインだ
花や植物を愛でていたんだろうね
鉢がいっぱいある
窓から室内のぞき見
雑誌に載ってるような色と形、質感の調和
素敵です~~!
・・・変ですね・・
空き家なのに家具インテリアがそのままですか?
普通は処分したり布かけるのでは?
テレビの電源ランプが赤く点灯している
もしかしたら
甥の方が昼寝でもしにくるのかしら?
私が覗いているのを家の中から見ているかも
疑問が残るけど
今日はこれまで