メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

見てくれで態度変わりますか、スピード違反を通して

 

以前、スピード違違反したことがある。

そこは自動車専用道路だった。

そして違反した地点はよく張っている場所と認識していた。

慎重に走ろう、車の行列の中にいればいい、私はハンドル

を強く握っていたはずだった。

 

18時40分頃、横のレーンを走る車に違和感を感じた。

嫌な予感。

妙に明るいランプ、音も大きいような・・・。

 

その車がやがて脇道に降りて行くのを見ていた。

胸騒ぎを感じながらゆっくり走る。

さっきまでまわりを走っていた車が少なくなった気がする。

じっとっと額に汗。

 

先ほどの明るい車が追い越して行く。

ドキン!!

赤いランプに文字が流れている!

 

その車止まりなさい。

(え!? ・・私か?、私だよね・・)

私は路肩に車を止めた。

警官が近づいてくるのが見える。

 

ハザードランプを点け、ドアを開けた。

「へー知っているんや」警官が言う。

 

ハザートランプ使い方知らないし、使ったのも初めてだった。

でも、今回うまくいった。褒めたい感じ。

 

パトカーの後方席に座る。

こういいうと何だが私はこの席座り慣れている。

だいたいスピード違反。

免許証を素早く準備し、聞かれた事にはテキパキと答えれば

良いのだ。

 

前の席には若い警官が二人座っている。

一人は太りぎみ、もう一人は痩せぎみ。

その痩せた方がコウツウハンソクコクチショを書くため

聞いてくる。

 

語気がきつい。

「名前は!」

「住所は!」

「生年月日は!」

「職業は!」

「勤め先は!」

書きなぐるようにボールペンを走らせている。

 

(きっとすぐに止めらなかった事を怒ってる)

私は若い二人の警察官が緊張状態であることが解った。

喋るたびに揺れる肩や語尾がきついこと、硬い表情。

 

(あー良かった、職業と職場があって)

生活の根拠がないと不審者に見られる。

 

「あなたねぇ、何キロで走ってしたか知ってますか!」

痩せの方が振り向いて私に言う。

「101キロですよ!。」

「済みません」と謝る。

 

威圧的にくる若い二人に少し憤慨を感じつつも

私は気係な事を聞いてみた。

実は私、ここらへんを走って40キロオーバーで

一発免停をくらったばかり。

 

(一年程前かな?スレスレかな?)

免停になって大変だった。

私の生活範囲では車なしでは成り立たない。

買い物も、病院行くのも、回覧板回すのも

車が頼りだ。

 

仕事も交代制だったから勤務時間に合わせてタクシーを

手配した。

暑い夏だったから歩くのに慣れない田舎者は

すぐに降参する。

 

タクシーっていうのは金持ちしか乗らないと思っていたが

人生で初めてこれでもかと乗り回した。

 

家と職場は8キロ離れているが、事情を説明し、少し

割引してもらった。(と思う)

メーターが上がるのが怖くて、運転手さんと

喋り続けたおかげで、タクシー業界の事も知った。

タクシー代が惜しくて、友人、知人にも送迎をお願する

こともあったが、都合よく時間が合うものでない。

 

警察関係、裁判所、講習所など指定されれば

仕事を工面して全部出席した。

そして訴えた。

 

「車がないと生活できいないんです」

 

同情してもらえても法律は変わらない。

私は夏のボーナスと時間を使いっきった。

 

懲りたはずなのに再びスピード違反。

何点残っているのか、すごく心配だった。

 

「それはね〇〇で聞いてください!」太い方も口調厳しい。

〇〇が分からない私。

 

生活がかかっている「それって何処ですか?」

間抜けに見える問いかけをしたのかもしれない。

「〇〇〇〇・・・・!!!」

 

(詳しく知らないよ!。丁寧に教えろ!)

 

「カツインして下さい!」痩せた方が紙を見せる。

サインすると「そうじゃない!」と叫びに声を発する。

 

(もう、いい加減にしてよ。カツインって知らんって)

 

ーーーーー 

本日まで免停のお知らせが来ていないところから

今年は免れたのかなっと思う。

ちなみに相手方からのお知らせは茶封筒で送られてくる。

 

私は今でもあの二人の態度の悪さを気にしている。

コウツウハンソクコクチショの控えは保管している。

 

聴収者の名前が書いてある。

 

もし、あの時、私が綺麗で若くて、いい香りがしていれば

態度変わっていますか?

 

年配で、女で、とろそうで、聞き返したから

怒りまくっていたんですか?