Come here
毎月、母ちゃんは二泊三日の予定で家に帰ってくる。
嚥下障害があるから施設ではミキサー食だが、家ではできるだけ母ちゃんの好む食べ物を食べさせたい。
私は前日から母ちゃんの食べるものを準備する。
苦労するのは、思うように食べてくれないこと。
「いらん」「食べたくない」と言う。
食事は車にたとえればガソリン。生きるために欠かせないもの。
目標は1400キロカロリー。
同時に水分もとらなければならない。
食べたくないから口を少ししか開けない。
食事がすすまない。
一日中、私はカロリーを気にする。
カロリーのことで頭がいっぱいになる。
母ちゃんはもともとお喋りのほうだが、これは寝たきりになってもかわらない。
ずっと喋り続けている。
私が相手をしないと枕やティッシュ、手の届くところにあるものを
投げてくる。
(あんた、寝たきりやろ?元気やな)
感心していると・・・
外人のように”来い、来い”とジャスチャー。
(どこで習ってきたん?!今まで見たことないわー)
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母ちゃんが施設に帰ると私は安どと気づかれでぐったりする。
帰り道、〇コ〇に寄って携帯を買い変えた。
着信音が鳴らなくなって困っていたから。
「マナーモードになってますよ」と店員さんが言うのも疲れていて
「はあ・・」と。
ロボットのような口調で一通り説明する店員さんが遠くに見える。
結局、新しい携帯やら付属品などもろもろ買ったが口座からいくら引き落とされるのかわからない。
口頭ではなく紙に書いてくれればいいのに・・
なんかなあ・・。