メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

木は生きている、山が泣いている

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今年も愛犬のワクチン注射のため

町の獣医に行く

 

待合室には、3人の先客がいた

みんなペットを大事にしている

 

何気に壁に貼ってある犬の年齢を

人間に換算してある表を見る

 

愛犬4歳、人間に換算すると

32歳らしい

 

犬の寿命は15年前後

一年ごとに4つ年をとる

 

32歳なら、人間は家族を

養う立場、それなりに大人だ

 

でも愛犬、いまだにどこでも放尿

ゴミ箱あさり、威嚇、歯ブラシかじり

 

盗み食い、ぼっちにするとショゲル

目を離せない子

 

 

木は苗から育て、大きくなるまでに

20~30年はかかる

 

この間、雑草を刈ったり、枝打ちをしたり

定期的に見回り、環境の手入れが必要だ

 

山へは、たどり着くまでに急斜面を登らないと

いけない

 

けもの道をすすみ、石、崖に足をとられないよう

丈夫な体幹と剛腕な手、土を踏みこむ脚力が

ないと山に登れない

 

作業衣を着て、長靴をはき、軍手を身につける

背中にナタ、小刀、ロープ、タオルを担ぐ

 

山の作業は一日がかりだ

 

疲れたら休憩する

小川で汲んできた水を飲み、弁当を食べる

箸は要らない、小枝を切って、事足りる

 

胸のポケットから煙草をだして

ふかす

 

孤独はない、木があるから

自分が育てた木だ、暖かい気持ちになる

 

夕暮れになれば降りてくる

 

慣れている道でも、暗いと迷子になる

足がすべると怪我をする

 

亡父は、家の跡取りとして

山を守った

 

現金が必要になれば、木を売った

そして、また苗木を植える

 

手入れの滞った山は雑草が生い茂り

枝が日光を遮り、道もなくなり

 

暗くなる

至る所で折れた木

 

 

山が泣いている

 そう、思う

 

雑草ばかりではなく、電化製品、びん、

車の部品、誰かが棄てて行く

 

世話する人がいなくなると

木は成長できなくなる

 

若い跡継ぎたちは、肉体労働を嫌がり

都会に行ってしまい、故郷には年老い

親が残される

 

親は、子供達がやりたいようにさせる

親の愛は深い

 

 

 

・・で、今年も我が家は木を売りさばく

段取りにはいった

 

父ちゃんには悪いけど、山の面倒みれない

 

山には、一応、住所があって毎年税金収めている

でも、山と山の境界線は曖昧で

生き証人がいないと分からない

 

隣の山を切ってしまうと騒動になる

 

生き証人(亡父の友達Gさん)及び

木こり(Tさん)が生きているうちに切らないと

 

急がないと、老人たちは死んでしまう

 

 

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 生き証人Gさん

(姉は身軽なので、もう上にいる)

 

我が家の山には、あて、杉の木がある

どちらも住宅を建てる時に用いられる

 

木を切り、町の市場まで持って行く

木こりTさんでも、業者さんでも

いずれにも依頼してもできる

 

ただし、どの木が切り頃かは

慣れた者でしか判断できない

 

木こりTさんなら、そういった所は

長年の経験で解っている

 

①  木にロープを巻き、切る

 

② ユンボを使い、トラックに乗せる

 

③ 市場に持って行く

 

④ 県内外から関係者が集まり

  競りで買い落す

 

質の良い木、需要のある木は

高値がつく

 

⑤売れ残ると、チップに回されるらしい

 

一連の流れに、随所随所で手数料、税金が発生する

およそ50万前後

 

我が家には、残ったお金がはいるのだが、

 

消費と需要

へたすれば、手数料、税金払ったら

なにも残らない事態もあり得る

 

 

山も泣くけど、我が家も泣く

 

 

 

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