メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

肩こりが辛くて、わらにもすがる思いで「接骨院」に行ってきました

年末から重度の肩こりが続いている

 

朝起きた時から肩がこっている

 

両腕を上げたり、回したり

一瞬は楽になるのだけど

すぐに魔法はとける

 

肩と肩の間に重い岩石がへばりついている感じ

首や頭のつけねまで硬くなっている

血が滞っているなと思う

 

薬局で買ってきた布製湯たんぽを

電子レンジでチンして首と肩に乗せる

 

乗せている間は動けるが

冷めてくると、また肩こりさんがやって来る

 

肩や背中、首が重くて辛い!

動ける気分じゃない!

 

朝から風呂に入る

熱い湯に首筋までつかると生きかえる

こりがほぐれていくのがわかる

 

身体がほてっているうちは家事できるけど

そのうち、また肩こりさんがやって来る

寝るまでずっと・・

 

辛くて気持ちが沈む

 

そうだ、マッサージ屋さんに行こう

スーパーの隣にあったような気がする

 

マッサージなんて未経験だけど

揉んでもらえば、楽になるような気がする

 

ーーー

 

古びた看板がかかっている

「〇〇接骨院

 

接骨院でマッサージしてくれるのか分からない

とりあえず、古い戸を開けるてみる

 

小さい雑然とした待合室に入る

人の声が聞こえない、客はいないようだ

 

受付のガラス戸の向こうにハゲ親父の後姿が見える

 

客が誰もいないのが不安だ

そして肩こりの治療に「整骨院」で正解なのかも

わからない

 

戸を開け、本を読んでいるハゲに声かける

「こんにちわ、あの~、予約してないけど

大丈夫ですか?」

 

ハゲがゆっくりと立ち上がり、私を見る

「どうぞ、良いですよ」

 

見た目、70歳くらいか、中肉中背

肌着のようなシャツを着ている

 

ハゲ「どうしました?」

私「あの~、肩こりなんですけど、良いですか?」

 

私にすれば、行く場所を間違えたかもしれないので

居心地悪い

 

ハゲ「どうな感じですか?どんどん喋って下さい」

 

病院でいう問診?

了解、ハゲが患部を見極め、正しい治療ができるよう

肩こりを5HWで情報伝達する

 

ハゲは無表情にベッドを指さす

 

チラッと見たのだがハゲが読んでいた本のタイトルは

「生きる〇〇」啓発本だ

 

いまだに迷っているのか?

それとも永遠の文学青年か?

 

ベッドに腹ばいになると、ハゲが後ろから

背部を触り出す

 

失礼しますとか、手を入れますよとか

普通ご挨拶するもんだと思うけど

ハゲ、早々と下着までまくりあげる

 

ハゲ「肩の筋肉が凝ってますね」

私「ソコソコ!、痛気持ち良いです」

 

ツボをつかんだハゲは優しいタッチで撫でまわす

そしてもっと色々喋れと指示する

詳細な情報をもとに正しい治療をするためだろうけど

 

どこの接骨院でもこんな感じ?

私、初めてなんで正しい段取りで進んでいるのか分からない

なんかエロい現象ですけど・・

 

ハゲ「多分、寝る姿勢が悪いんですね」

私「いつも横向きに寝てます」

 

ハゲの説明のよると

横向き姿勢のために血管を圧迫して

こりが起きるのだとか

あおむけで枕なしの姿勢がベストだとか

 

私「そんなん無理です、今さら向き変えれません」

そうですよねっとハゲも同意する

 

私「低反発マットに変えてみてはどうですかね?」

高いでしょっとハゲが言う

 

私「では、湿布貼るのはどうですか?」

手が届かないでしょっとハゲが言う

 

なんか有効な手段はないのか!

 

施術室を見渡すと、でっかい機械がある

私「あれ、低周波ってやつ?」

 

オオッ使ってみるかって感じでハゲが

機械の準備に走る

 

熱い、パドルを、凄い圧力で

患部や背中に当てられ

重いわ、痛いわ、気持ちいいやらで

声もでない

 

ハゲも後ろから全力で抑え込んでくるみたい

後ろが見えないから何しているのかわからんけど

 

治療が終わったらしい

私の肩こりは楽になった

 

ハゲ「また来てください、何時でも

何回でも」

 

施術室を見上げると、写真と絵画が

多数飾ってある

ハゲは案外、芸術家なのかもしれない

 

それにしても

接骨院という所は、

こうも自分をさらけださなければならないのか

 

ハゲのおかげでその日は快調に過ごせた

 

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