メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

事故に遭い、おしっこがでなくなったコハルちゃんのその後

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愛犬にかかる年間費用は11万

うち半分はお店でやってもらうシャンプー代だ

 

節約のため先日は自宅でシャンプーしたけど

この子、じっとしていない

 

乾かすため、タオルで拭かれているうちはいいが

ドライヤーになると身体をひねり、逃げ出し

カーペットやソファ、座布団などに身体をこすりつけだす

汚れるけど捕まえられないのであきらめた

 

毛がボッサボッサの愛犬を連れて

いつもの獣医さんに出かけた

愛犬の爪切りのためだ

 

シャンプーはかろうじて家でできたが

爪は老眼なんで見えず、専門家に依頼するしかない

 

待合室には

お散歩中、交通事故に遭い、尻尾切断手術を受けたが

後遺症でおしっこがでなくなり

毎日一回、獣医さんでおしっこをだす処置を受けているネコ

コハルちゃんが飼い主のご老女と来ている

 

ピンクのキャリーバックからコハルちゃんの可愛い

声が聞こえる

人間の赤ちゃんが喋っているようだ

 

私「これはご機嫌が良い時の声ですか?」

コハルちゃんに会うのはもう三回目なので

飼い主のご老女とはコンチワと言い合う仲になっている

 

ご老女「機嫌が悪いと唸るから、良いんでしょうね」

コハルちゃんは白い美ネコでふっくらしている

大きい目であたりを伺っている

 

私「おしっこがたまるとお腹ふくれますか?」

ご老女「そうですね、触ると張ってます

元気がなくなりますね」

 

私「散歩はもうしてないんですか?」

ご老女「いえいえ、相変わらず勝手に外に出て行きます」

ご老女が苦笑いする

 

紺のTシャツにグレーのズボン、青いスニーカー

ご老女は今日も爽やかでお洒落だ

お話上手だから案外カフェ的なお仕事でも

されている方かしら?

 

他の客1「あの~ここがお休みの時はどうするんですか?」

おしっこがでないコハルちゃんは話題らしく

他の客もコハルちゃんを知っているらしい

 

ここの獣医さんは、市内にも開業しており

休みの前日になるとコハルちゃんを獣医さんが預かっていって

市内の医院の方で診ているとのこと

 

頭が良いから医者にでもなろか

食いっぱぐれないから看護師にでもなろか

そんな人種がまぎれている人間の病院と違い

獣医さんでは基本、動物好きしか集まらないから

獣医さんの待合室はほんわかしている

 

他の客2「コハルちゃん、保険入っているんですか?」

いつの間にか待合室の全員が輪になっている

ご老女「いーえ、入っていません」

 

いったいいくらお金かかっているのかしら?

この先もいくらお金かかるのかしら?

 

他の客2「マッサージとかダメですか?」

ご老女「看護師さんに教えてもらうけど私できなくて」

・・・・

・・・

私「コハルちゃんは小さい春ですか?」

ご老女「ええ、4月に拾ったんです

三年前ですかね」

 

そうか、診察券では「〇〇小春」か

うちは大きいと言う漢字で呼び名は「ダイ」だ

一人っ子だから時々、暇そうにしている

 

ご老女「うちにはもう一匹、ネコがいるんです」

私「へー」

ご老女「その子も捨て猫で、片目しかないんです」

えー!

 

ご老女、どんだけ太っ腹なんだ

 

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ルーツ

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愛犬との散歩コースに一軒の空き家がある

 

私のお婆ちゃんの妹さん(大叔母?)が嫁いだ家で

旦那と子供3人で暮らしていたらしい

一家は後に埼玉県に移り、そこで小さな商店を営んでいたらしい

 

私が生まれる前の話だ

 

我が家に冠婚葬祭があると

私の知らない親戚が埼玉からやって来る

それが亡き大叔母の長男、次男だと認識したのは私が大人になってからだ

 

長男さんは明るく気さくな人柄で

聞けば高校生の頃までこの村で暮らしていたとか

 

だから長男さんはこの村に幼馴染もおり

定年退職後はたびたび村に遊びにやって来た

仲良しの弟さんといつも一緒だった

 

二人にとってこの村は故郷になるわけだ

 

さて

二人には今回の話の主人公になるリコさんという妹がいる

 

リコさんはT大学卒業後、イギリス人と結婚し

カナダに移住、ビジネスを起業し大成功したらしい

カナダにいくつも家があり、飛行機で

飛び回っているとか・・・

 

 写真でしかお目にかかったことはないが

顔立ちは彫りが深く目がパッチリしていて

外人のようにも見える

 

このリコさん、お年は72歳

長男さんの死後、入れ替わるように

ひょっこり我が家に顔をだすようになった

 

イギリス人のだんなグレイも一緒だ

 

背が高いイケメンなので

自転車に乗っていたりすると雑誌モデルのように見える

さすが外人、かっこいいワなんて思う

 

やり手で、マイペース、ストレートなリコさんとは

正反対の性格でグレイは穏やかだ

 

リコさんの話によると

両親が商売していたので商いのコツを知っていた

売れるものが勘で解るのでカナダで成功した

カナダに渡ったのは、国土が広くて空気が綺麗だから

埼玉も東京も人混みが苦手だったとか

子供達は会社を継いでくれないので

今後は会社を閉めるつもり

グレイはのんびり屋

貧乏な家だったので大学はリコさんの稼ぎでだしてやった

 

「プアファミリー!」リコさんがグレイをからかう

グレイが笑顔でうなづいている

 

リコさんは

村から15分離れた町のやまてに家を買った

インターネットで物件を探したそうだ

4月に帰国し

6月までの過ごしやすい時期だけ町で過ごす

 

老夫妻はアクティブに出歩く

近くの100均だったり、観光だったり

そのために車を買う

 

金持ちはケチだと良く聞くが

リコさんを見てるとそう思う

 

有効性がある事がらには大金を使うが

無駄金はださない

 

日本の自宅にある家具は全て骨董品で

リコさんの普段着は安物だ

庭の畑に生えている野菜でぬか漬けを作る

 

夫妻がカナダに帰っている間、家の管理は

町の電気屋の爺さんに依頼する

電気屋の爺さんは親戚でも専門業者でもない

家の電気修理に来ただけの爺さんで

その爺さんをリコさんは便利屋さんのように

使っている

 

夏は雑草刈、冬は雪すかし

家には防犯カメラが設置されており

カナダの自宅で見る事ができるようになっている

異変があると、電気屋の爺さんのパソコンに

リコさんから出動命令がくるわけだ

 

たいした謝礼は払っていないと思う

雑用処理に要した実費分だけだろう

電気屋の爺さんは外国航路の船員さんだったから

暮らしに困っている人でもない

 

カナダに住むリコさん

どうして日本の片田舎に家を買ったのかわからない

そして

両親が残して逝った空き家の修理を始めている

庭石が盗られないようロープを張っている

 

リコ「オラ、父ちゃんと母ちゃんの法事を

したいのよ」

リコさんは生家の思い出話に熱中すると

自分のことをオラと言う

 

両親の法事とは30回忌?50回忌?

 

リコ「父ちゃんと母ちゃんが建てた家だからね

残して置きたいのよ」

 

では、リコさんが空き家に住むのかというと

そこまでは直す気はないらしい

リコさんが生きている間は空き家を保存したいらしい

 

空き家にはアルバム、手紙、家具、茶碗など

多数の物品があるらしい

リコさんはそれらを少しづつ持ち出して

町にある自宅に運んでいるらしい

 

私も定年退職後、蔵にあった古いアルバムを

持ち出して来て眺めている

 

自分のでどころを確認してこれからの生きる道を考えている

 

お婆ちゃんの写真があり、私に似ているとも思うし

亡父にも似ている

血は受け継がれるようだ

 

ご先祖の大工道具が見つかり、捨てても良いし

あっても構わないし

 

自分自身を見直すために遺品、遺物が必要かなとも思う

 

リコ「ルーツが知りたいの」

町の役場では直近の戸籍しかないようで

我が家にあった昔の戸籍謄本をコピーして

リコさんに渡した

 

リコさんの想いは一部私にも理解できるから

想いを尊重したい気がする

 

だけどやっぱりついていけない

リコ「山の中にあるお墓ね、オラ死んだら

そこに入るつもりよ」

 

私「え?!、カナダにお墓ないんですか?」

リコ「移民だからお墓はまだないの

でも死んだら両親の所に入りたいの」

 

えーーー!・・・・

両親の墓って、暮らしていた埼玉じゃないんですか?

この村のお墓に骨を入れたんですね

 

そこにカナダからリコさんの遺骨がこの村に運ばれてくるんですか?

いったい誰が墓参りに来るんですか?

グレイも子供さん達も来ないよ

日本に、こんな田舎に・・

 

 

リコさんって我儘

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

コハルちゃんはおしっこがでない

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犬の死亡原因の一つに

フィラリア症がある

 

フィラリアという寄生虫が犬の体内で寄生し

やがて心臓に機能障害を起こす怖い病気だ

ファイラリアの幼虫をもった蚊に犬が刺されることで

発症する

 

フィラリア予防薬は蚊がいる5月から12月まで

服用させなければならない

愛犬の場合は草むらを散歩するのでノミダニ予防も兼ねて

ネクスガード」というのを飲ませている

 

月に一度、一粒だけ飲ませれば良いのだけど

簡単に飲んでくれない

 

手に乗せているだけでは愛犬は見向きもしない

たとえ口に入れたとしてもペッと吐き出す

ドッグフードに混ぜても、薬だけ器用に

吐き出す

 

一粒2300円もする

失敗は許されない、チャンスは一回きりだ

 

愛犬はチーズが大好きだから

チーズに混ぜて口に入れるが

これまた薬だけ器用に吐き出す

 

それで薬を小さく割って、チーズにくるんで

ゴックンするのを息を止めて凝視する

 

毎年飲ませるのに苦戦している

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いつもの町の獣医さんにフィラリア予防薬をもらいに行く

 

商店街もさびれ、若いモンがいない

滅びゆく田舎なのに

獣医さんがいるというのがちょっと不思議だ

 

戸を開けると

待合室に飼い主が数人腰かけている

それぞれがペットを抱えていたり

足元にキャリーバックを置いていたり

 

イラついている人はいない

 

穏やかな様子で診察の順番を待っている

 

見知らぬ人たちだけど

動物好きだというだけで親近感がわく

幼稚園でのママ友みたいみたいな感覚

 

どう育てているのか知りたい

隣に座っているご老女に話しかける

 

私「今日はどうしたんですか?」

ご老女「ネコが 交通事故に遭いまして」

私「えっ!それは大変ですね」

 

ご老女「うちの子が悪いんです、勝手に外を散歩する子でして           道に飛び出したんですね、きっと」

私「怪我したんですか?」

ご老女「はい、尻尾を切る手術をしました」

 

ネコは小さな隙間さえあればそこから

出入りし、気ままに外を出歩く

 

田舎の家は縁側、窓、裏戸、どこからしら開いていて

また玄関に鍵をかけない風習がある

 

ご老女の愛猫は事故後、自力で自宅に戻って来たという

ネコを跳ねた車の運転手さんが後で詫びに来たけど

うちの子もいけないんですとご老女は運転手さんを

帰したという

 

私「痛いですよね、それで歩けるんですか?」

ご老女「はい、元気です

でもおしっこが出ないんです」

 

尻尾を切ったとはどんな怪我だったのだろう

おしっこがでないとはなにが原因なんだろう

心因性、あるいは尿管損傷でもあるのだろうか

 

愛猫はおしっこを出すため毎日一回通院しているとのこと

ご老女「私の通院とこの子の通院と大変忙しいです」

 

動物はしゃべることができない

飼い主が、見て、触って、気づいてあげなければならない

 

ご老女は肝っ玉が据わっているのか

愛猫に起きた不幸をさらりとした口調で話す

 

診察室の中からご老女を呼ぶ声がする

愛猫の処置が終わったようだ

 

ご老女がピンク色のキャリーバックをぶらさげて

出て来た

 

キャリーバックからミャーンと可愛い鳴き声が聞こえる

「おかあちゃん、怖かったよ」って甘えているようだ

ご老女「コハル、帰ろうね」

 

受付の事務員が一万二千円ですと話しているのが

聞こえる

 

高い、毎日、こんだけ払ってますの?

家計にひびくよ!

 

ご老女はさらりと支払うと私に一礼して

待合室から出て行く

普通車に乗り込むご老女の青いスニーカーがお洒落だ

 

金持ちだね、きっと

 

 

 

一か月後、再び町の獣医さんに行った

今度は狂犬病の予防注射のためだった

 

あのご老女がピンクのキャリーバックを床に置いて

椅子に腰かけている

 

私「コハルちゃん、おしっこでましたか?」

ご老女「出ませんね、ウンコも出ないんです」

私「浣腸とかするんですか?」

ご老女「いえ、私が指を入れて出しています」

私「大変ですね、ご飯は食べてますか?」

ご老女「おかげさまでそれはちゃんと食べてくれます」

 

愛猫の介護はいまだに続いている

幸いにご老女は自然体の様子で

それが私の救いになった

 

コハルちゃん、もっと腕の良い獣医さんに

診てもらったらどうですかね

 

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50年ぶりに食すシタダミ

 

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 遠い昔

夏休み

 

プールという言葉さえ知らない田舎っぺ

毎日、自宅近くの海で泳いだ

 

崖の下に岩場があり、それをまたぎながら

海に飛び込む

 

海は深く背が立たない

とんがった岩が海底にいくつもあり

けっこう危険

 

息を止めて

潜って遊ぶ

 

海中で見る藻の群れは不気味で

得体の知れない何かがいるようで

藻の群れにはけっして近づかなかった

 

はるかかなたには島があり

波は穏やかだ

 

運が良ければ海底にいるウニやサザエを捕まえる事ができる

 

同級生のS治がオコゼに足裏を刺されて

悲鳴をあげる

 

姉がスイカを抱えるように、石を持ち

崖から一気に海に飛び降りてくる

深く潜るためだ

 

いまならえらいこっちゃ

怪我するよ

 

母ちゃんが浜から青りんごを海に放り投げる

村には青りんご栽培している農家があって

青りんごは安値で買う事ができた

 

海面にプカプカ浮かぶ青りんごを私たちは頬張る

 

岩場にはシタダミがたくさんへばりついていた

サザエの赤ちゃんみたいな貝で

これはさっと湯がけば食べることができるが

子供にはたいして美味しいものではなく

もっぱら捕る事だけに夢中になる

 

やたらクラゲに刺されるようになると

夏も終わりだ

慌てて夏休みの宿題に取りかかる

 

 

 

海は時代とともに変化して

崖も岩場もなくなり、海で獲物を捕る子はいなくなった

監視員のいる町のプールに通うようになった

 

 

 

 

愛犬と散歩中

ふと気が変わり

村の中偵察コースから海岸沿いコースに

変更した

 

海岸は道路と並行していてけっこう車が往来する

愛犬を抱きかかえながら海を覗いて見る

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懐かしい!

シタダミ発見

(岩の上の黒い粒)

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50年ぶり!

元気だった?

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いま行くよ

心が躍る

  

愛犬が邪魔だ

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シタダミを捕る間

村のゴミ箱に入れとこうか

いやいや、大騒ぎになる

 

いったん、自宅に戻り、犬を置いて

それからビニール袋と携帯を手に

海岸沿いに戻った

 

岩場は凹凸がひどく

海水で濡れていたりして

こけないように用心して歩く

 

岩の上にいる奴より

海面下にいる奴の方がでかい

 

しゃがんで手を伸ばす

でっ腹が邪魔して思うほどかがめないのに

笑った

 

 

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シタダミは目があるのか

気配を察するのか

微妙な速度で逃げていく

 

 

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親指に満たないくらいに小さい

 

 

 

 

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本日の収穫

 

 

明日から場所を変えてもっと大きいのを

探してみよう

 

帰宅してさっそく湯がいてみる

 

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我が家では

待ち針を差して身を取り出す

 

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苦味若干あり

磯の香を味わう

 

酢味噌和えにしたら

酒のつまみになる

 

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人それぞれの終末

あるドキュメンタリー番組を見た

 

都内のマンションで一人で暮らす86歳の老女が主人公だ

仮にA子さんと呼ぼう

 

A子さん日常生活動作には支障がなく、杖さえあれば

外に出かけることはできる

 

ただA子さんには認知症があり、定期的にヘルパーさんが

自宅訪問している

 

物であふれた部屋、壁には日付を記した薬がカレンダーに張り付けられている

ヘルパーさん「余ってる、ちゃんと飲んでる?」

A子さん「今から飲むわよ」

上品そうな話し方で返答するA子さん

 

元気な頃は多趣味で例えば、人形造りはかなりの腕前だったらしく

サイドボードには洒落た作品が並んでいる

 

A子さん「私ね、お金には困らないの、年金二つ入っていたから」

たぶんそうなのだろう

部屋はまだ新しい様子で調度品もそれなりに見える

 

ご主人と息子さんはすでに他界しており

見の回りを案じてくれる身寄りはいないらしい

 

A子さんが通販で冷凍食品を6箱買うが床に置きっぱなしで

ヘルパーさんが見つけた時には処分しなければならない状況

また似たりよったりの服も多量に買うらしく

支払いは数万円代になる

 

ヘルパーさんが冷蔵庫をチェックする

食材がほとんどなくA子さんの栄養不良があやぶまれる

 

場面が切り替わり、杖歩行でスーパーに向かうA子さん

付き添うヘルパーさんに笑顔がない

姑の面倒をみているお嫁さんのような表情をしている

 

A子さん「買っても重くて持てないの」

ヘルパーさん「お店の人に配達してもらえば良いですよ」

A子さん「そうね、そうすれば楽ね」

 

認知症が進み、一人暮らしができなくなっている

 

ヘルパーさんはA子さんの様子を医師に報告する

医師は施設入所をA子さんに促すが

A子さん「絶対嫌です」と拒否する

 

その後、A子さんの認知症が悪化し

ついに外出先で迷子になる

 

A子さんは周囲からの説明を納得し

有料介護付き老人ホームに入居する

 

身元引受人不在のA子さんは認知症にも関わらず

たくさんの契約書にサインしていく

 

万が一にそなえ、業者に後見人委託する

業者「お墓はありますか?」

A子さん「ええ、主人と息子が入っています」

業者「残った財産はどうしますか?」

A子さん「寄付します、困っている人に使って欲しい」

 

天涯孤独

財産は国のために使うのも誇らしくて良いかもしれない

なんか一石を投じられて

私、ちょっと感動した

 

後見人委託が成立する数日前に

A子さんは食堂で倒れ、逝ってしまった

 

A子さんの死後の後始末を行ったのは

姪と甥

A子さんの財産の法的相続人になる

 

30年ぶりに叔母のマンションを訪づれた姪の方は

語る

「年賀状のやり取りはしてたんです

棺に人形を入れたいと思って・・

後始末が大変です」

 

2040年には4人に1人の割合で認知症になるらしい

 

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メルカリでお買い物、初めて不良品をつかまされた件

 

 

 

メルカリでは品の取引後に

出品者、購入者でお互いを3段階で評価しあいます

①良い  ②普通  ③悪い

 

 

一度でた結果は訂正できません

評価はその後の取引に影響します

 

例えば同じような品が出品されている場合

私は出品者の評価覧を見ます

評価の良い方の品を買うようにします

 

評価が悪い方の品は売れなくなります

 

逆に評価の悪い人が品を購入した場合

取引完了まで気が抜けません

頻回に連絡を取り合ったり

品の梱包を完璧にし、ありがとうメッセージを

添えます

イチャモンつけられないよう用心します

できれば評価が悪い人とは

かかわりたくないですね

 

相手からの評価がその後のメルカリ人生を左右して

いくので、私は評価をとても意識します

 

さて、

背中や首のこりで病んでいる私

ある日、思い出しました

枕を代えた時期とこりが始まった時期が

同じだったことが・・・

 

買ったはいいけど使い心地がいまいちでしまい込んで忘れていた枕

捨てるのは惜しい、捨てる前にもう一回試してみよう

ってんで再使用してた枕

 

もしかしたらと思い一晩外してみたら

案の定、首のこりが楽になりました

 

ヘマしたけど、これでも枕には昔からこだわりがあって

寝心地の良い枕を探して試しては合わず

買っては合わずの繰り返しでした

 

今は、ニトリのクッションをバスタオルで微調整して

使っています

 

寝具って大事、 侮れないワ

 

ここらへんには寝具専門店がなく

市内まででかけなくてはなりません

また、合うか合わないか試すのも

体力がなくなった身体ではしんどい

 

それでメルカリチェックしました

 

枕、2900円、「高級ホテル仕様」に惹かれ

評価も良い方だったので購入を決めました

 

出品者から丁寧な挨拶メールをいただき

枕が届いた時はとても嬉しく思いました

 

開封したところ

ファスナーがいかれています

 

私の使い方がおかしいのかと思いましたが

やっぱりファスナーがぶっこわれています

 

ファスナーからチマチマブヨブヨした綿が

飛び出してきます

 

使い物にならないファスナーの下部分を糸で縫い付けました

 

枕の綿の詰め方がおかしいのか

一部盛り上がっていたり、へこんでいたりして

平らにならないのです

 

頭を枕に乗せてみました

頭が揺れます

 

こんな恐ろしい枕は使えません

 

布地に鼻をつけてみました

ホテルの枕の匂いがしました

 

劣悪品です!

 

出品者は手続き専門で、もしかしたら品は別の誰かが

準備しているのかもしれません

 

枕制作工場の不良品がなにかの手違いで

私の所に発送されたのかもしれません

 

不良品ですとメールしましょうか

取り替えて下さいとメールしましょうか

評価は悪いに入力しましょうか

 

いえ

面倒は嫌いです

 

悪いと評価した私のネームが残ります

 

2900円でホテルの枕が買えるわけがないのです

良い勉強させて頂いたと思いましょう

評価は良いとして取引完了しました

 

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心斎橋のたこ焼き<後編>

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三代目ライブコンサート イン 京セラドーム

 

開演は7時からなので

友人K子と心斎橋にある〇〇ホテルにチェックインし

しばらく休憩してから出かける事にした

 

今日にために購入したというK子のスーツケースには

驚くほど大量の服や靴、鞄が入っていた

 

K「どれ着て行こうかな?」

似たりよったりの服を取り換えては私にポーズして

見せる

 

私「ねぇ、お義母さん何て言って騙してきたの?」

K「息子のアパートに行くってくるって言って来た」

 

新婚時代に旦那と殴り合いの喧嘩をしていたK子の頬を

義母がはたいた、以来、K子は義母に心を閉ざしている

 

子供さん達も結婚や進学で家を出、旦那まで単身赴任してしまい

K子は現在、義母と二人暮らし                         食事も別々に食べているらしい

 

恐ろしい

自宅が戦場なんて

 

ホテルは大通りに面しており部屋の窓から

見下ろしてもコジャレたビルばかりで

たこ焼き屋らしき店が見当たらない

 

鉄板で焼かれる熱々の小麦粉の球体

 

威勢のいいオバチャン、あるいはオジチャンが

きたない前掛けをして客を呼び込んでいる路地に

まぎれこむことができるのだろうか

 

ソースの香ばしい匂い・・・

あぁ大阪のたこ焼きが食べたい!

 

K子のお着替えが終わった

斜め掛けカバンから応援用の旗がはみでている

カタナをさしているようで可笑しい

ヒールの高いブーツに履き替えて気合充分だね

 

 

京セラドームは上り下りの階段が多くてとても疲れる

 

座席はアリーナ席近くだったので

ロッコで会場を回る三代目メンバーの顔がアップで見れて

楽しかった

 

イマイチの音程がいまいちだったけど

K子に言わせると観客の歓声で音源が聞こえないんだとか

ホントカナ?

 

ステージから放たれる色様々なテープを客が取り合いしている

K子に言わせるとメンバーからのメッセージが書かれているとか

ホントカナ?

メルカリでチェックしたら、こんなテープも出品されている

何にする気なんだろう?

 

退場はこれまた長い長い長い行列で

疲れ倍増だった

 

コンサート参加は社会勉強のつもりだけど

年々体力が低下しているので

来年は無理かもしれない

 

 

大阪に来たけどたこ焼き屋を見つけられない

 

 

ホテルのある心斎橋は良く聞く街だけど

案外と人が少なく閑散としている

どこかに居酒屋があるんだろうけど

わからない

 

おしっこもしたいんでコンビニを探していたら

コンビニの奥に赤い旗が見える

「た・こ・焼き・・」って書いてある!

 

大急ぎで赤い旗の店に駈け出す

疲れぶっ飛んだ

 

カウンター内にいかついお兄さんたちが

立っている

「いっぱいや、席ないわ

そんな~~~

 

開けた戸を力なく閉め、今度はコンビニに入った

トイレ使用禁止の張り紙が貼ってある

そんな~~

田舎では、コンビニのトイレは使い放題なのに・・

 

コンビニをでるとさっきのお店の隣の軒先で

たこ焼きを焼いている!

オジサンたちが湯気のなかでたこ焼を

ひっくりかえしている

おいしそう、ヨダレが出そう

 

ホテルで食べようと買って帰ろうとしたら

持ち帰りはダメねん、順番ついて」

 

並んだ数分後に席に案内された

さきほどのカウンター席だ、なんだつながってたのか

 

たこ焼き、もろきゅう、おでん、ナス漬物

など注文する

 

トイレを借りる

地獄に落ちるかと思うほど

小さくてボロくて汚いトイレだった

 

大阪らしいとうなづく

 

カウンター席を見渡すと

地元風のカップルや旅行客風の女二人連れや

会社員風の男たちでいっぱいだ

喫煙もOKで昔風の灰皿が積み上げてある

 

古い居酒屋っぽくて

良い感じ

期待する

 

 

一品目、もろきゅう

鉛筆かと思う程細いきゅうりが二本

えっ?

 

二品目、ナスの漬物

しょっぱい

 

三品目、おでん

モノが小さい

食い倒れってナニ?

 

四品目、たこ焼き!熱々!

だし汁がついてくる?

明石焼きやん、たこに元気がない

 

 

旅先で

美味しい食べ物にありつくことって

むずかしいもんだと今さらにわかった

 

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