智弁和歌山の男前ピッチャー、今後が心配
野球小僧の憧れ、甲子園
数々のドラマが展開される
ヒーローが生まれ、エラーした子が泣く
まるで人生の縮図のようだ
計算通りに行かない、だから
面白い
智弁和歌山の監督は71歳
爺さんだ
同級生の誰かは病死している年代だ
対する東海大相模の監督は48歳
数字で分析し、効率良い試合を
行う年代だ
両校ともに優勝候補だ
5回の裏、東海大相模が2点の追加点を
あげる
守備を終え、智弁和歌山の選手が
ベンチに戻る
爺さん監督が怖い表情でベンチ内から大声を
だす、音声がその声をひらう
それはまずいです、爺さん
怒るのは大人げない
感情コントロールして下さい
長く生きているんだから
熱くなってどうするんですか
点を取られて悲しいのは
選手たちですよ
上手くたずなを引いてよね
誰もベンチに入らないじゃないですか
くそじ・・じ・・い
まず選手をベンチ前で迎えてあげて
ほしいな
6回表、智弁和歌山の攻撃
ほら、凡打ばっかり
得点はいらず
爺さん、心のケアが足りないよ
6回裏、東海大相模の攻撃
縦じまのユニホームに黒の帽子
洗練されててカッコいい
守りの智弁和歌山、レッドカラーが
弱く見える
打球を取そこなう
エラーの連鎖が始まる
爺さん、ここ!
選手が輪になって
「気にするな、大丈夫」とか
あれやった方がいいよ
指示だして・・!
出さないの?
黙々と投げるピッチャー
良く見れば男前みたい
それで智弁和歌山を応援する事にした
三つのエラーでさらに4点取られた
10対5、東海大相模が勝っている
今頃の子供は強いね
うつうつせずに打ち返していく
智弁和歌山はその後、点数を
かせぎ、東海大相模に追いつき
延長戦に持ち込む
レッドカラーが今度は強く見えてくる
がぜん、スタンドは盛り上がる
あの男前ピッチャーの彼女たちも
ヒートアップして立ち上げっているんだろう
A子「見て、マウンドの子、私の彼氏よ」
B子「何言っている!、今月から私達
お付き合いしているのよ!」
C子「黙れ、私はお母様に紹介されたわ」
10回の表で智弁和歌山は快打撃で
2点リードした
10回裏の東海大相模の攻撃
ここ守れば勝利
踏ん張れ、男前ピッチャー
12対10
智弁和歌山の勝利、決勝にコマを進めた
世間ではチャラついている男子が
大勢いるけど
真剣勝負の場にはそんな奴いない
野球は身体能力と頭脳のぶつかり合いだ
団体競技であるがゆえ、人としての協調性が
培われる
食うか食われるか
確立は二分の一
男前ピッチャーは投げぬいた!
勝利インタビュー
爺さん監督「足を引っ張る子がいて・・・」
私は唖然とした
確かにエラーがあった、でも
その言い方、個人攻撃ですよね
物のいい方ってあるんじゃないですか?
全国で放映されてるんですよ!
失敗した子の親や友人が見ているんですよ!
爺さん、いい加減にしな!
失敗した子は一生、あの場面を
悔やむんだよ
そういうこと分かっているのか!
側のお立ち台では男前ピッチャーが
インタビューを受けている
帽子を取ったその顔立ち・・
美しい・・!
歯並び綺麗・・
馬鹿なインタビュアーが来て
「ミスがありましたが、どうですか」
馬鹿か、お前、爺さんの言葉に
乘って、ふざけた事聞くんじゃねぇ
「監督からどんなアドバイスありましたか?」
男前「激です」
爺さん監督は怒鳴り散らす嫌な奴
・・と私は判定した
・・が、ネットで検索すると
爺さん監督、勝率高い、実績のある
名監督と分かった
ごめんね、素人判断でした
・・で男前ピッチャーもそれなりに
評価されているらしい
大会前は体調不良だったとか
うん、あの爺さん監督のもとじゃ
体調くずすわ
時速144Kの速球投げれるらしいけど
打撃戦であったことから
ダルビッシュにはなれないな
無駄に男前だから、女で失敗するな
ご両親へ
野球やめて、手堅い企業に就職を
おすすめします
男前ピッチャーのファンより