メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

担当医とお話に行ってきます

夕べ、姉から電話があった。

「チューブ入れたみたいよ」

「どうもおなかった?」

「忙しそうで、聞くの遠慮した」

 

担当医から、入院における「診療計画書」及び説明がなされていない。

 

担当医と話し合いをし、どこまで治療していただくか。

検査を積み重ねると、悪い事実を知り、こちらもそれは何とかしたいと思ってしまう。

状態が悪化すると、きっと治療優先になるだろう。

 

楽に死ねるように、どこで妥協するか判断するのは私だ。

 

担当医の値踏みもしてくるつもり。

誠実か、腕は確かか、こちらの意向を受け止めてくれるか。

 

以上の事で、担当医に合って話し合いたい。

 

19時30分、母ちゃんの入院先に電話した。

担当医にアポをとるため電話したのだ。

 

「はい、もしもし。あのどなたですか?」

病院の受付さんが聞いてくる。

 

「入院している〇〇の家族です、病棟につないで下さい」

名簿を見ている様子。

 

「はい、分かりました。今、病棟と変わりますね」

 

担当医とは直に話さない。電話では恐れ多い。

まずは、病棟に連絡し、病棟が担当医に連絡し、返事がくる。

 

「はい、〇〇さんのご家族ですね。」病棟の看護師に代わった。

 

「先生から、状態とか聞きたいので、先生の空いてる時間、いつでも

いいので連絡いただけないでしょか」

 

「はい、分かりました、どちらにお返事しましょう?」

 

「携帯に、お願します」

 

5分もしないうちに、病院から電話がきた。

 

「看護師の〇〇です。明日、1時から2時の間にこれますか?」

「分かりました。それまでに計画書用意できますね」

「はい」

「よろしくお願いします」

 

すぐに姉に電話する。姉に一緒に聞いて欲しいから。

 

医師の話っていうのは、専門用語が入るので分からない。

            

対策として大人数で対面すること。医師も姿勢を正す。

自分がいかに頑張っているかをアピールする。

 

 

時間が近ずいてきた。

戦ってきます。

 

 

 

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都会の駅構内か!見えない医療

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 膵臓がんによって、胆管が圧迫され、胆汁がうっ滞し、胆嚢が腫れている。

母ちゃんの病態です。

 

おそらく、胆管に管を留置する治療が、本日実行されるはず。

上の画像は、ネットで私が調べたものです。

 

入院したのは、11月17日。

緊急入院ではなく、予約入院なのです。

 

入院後、担当医にお会いしていません。

 

外来担当医は、検査して、診断し、充分に説明してくれました。

 

入院後、病院からは何の連絡もありません。

 

胆嚢が腫れて、緊急度の高い状態です。

18,19は病院は休みです。

 

治療するなら、今日です。

 

午前、面会に行った姉からの情報では、午後にするらしいとの事。

 

15時に私が面会に行きました。

 

母ちゃんは、酸素チューブをしていましたが、メモリが③に

上がっています。(入院時はたしか①か②、はっきり覚えてないけど)

 

部屋も、変わっていて4人部屋のようですが、元の部屋と違います。

使い捨てのガウンの箱があり、医療廃棄物を入れるビニール箱が

あります。

 

様子がどうもおかしい。

 

テーブルの上には、絶食中と書かれたカード、お家の方お話がありますと

書かれたカードが乗っています。

 

「腹、しんどい」

「どっち?」

「右」

(右か、チューブ入れた後かな?)

「胸撫でて、しんどい」

 胸を撫でます。

「何か飲みたい、ヤクルト」

「まだ、ダメみたい、先生に聞いてからね」

「昨日は大変やった。ご飯つくるの・・」

(そりゃ、大変だったね)

 

 

私に声をかけてきた人がいます。

紺色の事務服を着た女性です。

 

促されてついて行くと、ナースセンターに

隣接されている部屋に案内されました。

「相談員の〇〇です」

 

要は、退院後、どこに入所したいですかって事。

 

「どこでも良いです。生きて退院できるのなら」

「あーそうですよね」笑顔を絶やさない訓練をされている。

 

「そんなことより、検査どうなったんですか、ガウンとか

置いてあるけど、なんかありましたか?」

「聞いてきます」どこかへ行った。

 

そして戻ってきた。

 

「ばい菌を持っていて、他の人にうつらないようにです」

 

例えば、母ちゃんのオムツ交換をする時に、介助者さんが手袋、ガウン

を装着する、院内感染対策だ。

 

母ちゃんがいる部屋にもどると、後から、看護師さんが来て

「検査まだなんですよ、いつも遅くなるんです」

 

 

中日新聞には、医師不足、過剰労働が記事になっている。

医師だけではない、看護師や事務職員もだ。

 

入院3日目、「入院診療計画書」「看護計画書」「検査同意書」なし。

この説明書、法律で義務とされているよね。

 

診療報酬にかかってくるよね。

 

よって、どんな医療が行われているのか見えない。

 

ロビーやナースセンターにスタッフはたくさんいるけど、常に

移動していて、誰も私に気づかない。

 

まるで、都内の駅構内のよう。

立ち止まって、耳を傾けてくれる人はいない。

 

何時になるかわからない治療、待ってられない。

忙しいんだ、医師はね。

 

それフォローするのは、病棟師長かな。

患者、家族の微妙なところ、気づいて欲しいな。

 

末期癌で、86歳で、認知症があるけど、虫けらじゃない。

私の大事な母ちゃんなんだよ!

 

 

 

レンタルベッド引き取って頂きました

朝 10時   

  台所仕事していた私は、窓から一台の白い車が止まるのを

  見ていた。

 

  レンタル業者さんが、ベッド、オーバーテーブルを引き取りに

  来た。

 

  いつもの若い綺麗な女性と、見慣れない背の高い女性が

  入って来る。

 

  「こんにちわ、お願します」

 

  二人が淡々と作業に取り掛かるのを、見たり、台所の用事を

  ちょっこと続けたりしていた。

 

  作業も終盤。いつもの女性が、ベッドの脚にひいてあった

  カーペットを手に持つ。

 

  「お母さんの具合どうですか?」

 

  いつもの女性は、度々、介護食を届けに来ていたので

  母ちゃんの顔を知っている。

 

  「うーん、悪いものがあって、入院しているけど

   ベッドはもう使わないと思うわ」

 

  なんかこみあげる、これ以上、喋ると泣きそうになる。

 

  帰る二人にうまい棒を渡し「食べてね」と言った。

 

 うまい棒は国民的菓子らしいから、若い子なら食べてくれそう。

 

  ベッドがなくなり、茶の間には広い空間ができた。

 

   床に塵がたまっている。

 

    掃除機をかける。

 

   畳用ウエットシートで拭く。

 

    寂しい。

 

   ベッドがなくなっただけで、寂しい。

 

   べっドは母ちゃんそのものだった。

 

   広い空間をどう埋めていくのか、考えないと。

 

     今日も雨が降っている。

 

 

  寒い時期に、その日が訪れると思う。

 

  お客さまのために暖房器具を準備しないといけない。

 

 

   出来るかな私。

 

 

  色々な段取りをすすめながら、周囲の人達への配慮、挨拶・・・・。

 

 

    出来るかな。

 

 

 

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馬鹿バカしいお話。

 

小雨ふる冷たい日、今日も愛犬の散歩は中止です。

 

昨晩、体重が想像を絶する高値だったため、今朝は

怖くて体重計に乗りません。

 

朝飯は、余りのおいしさに封印中の「日清焼そば」を

食べることにしました。

 

朝はたくさん食べて良いよって、誰か言ってませんでしたか?

 

小さいけどカロリは490あります。

これに、ネギたっぷりの納豆をかけます。

私は納豆が大好きで、特に焼きそばにかけると

それはそれは幸せな気分になるのです。

ところてんも好きで、これに納豆は、すごく不味いです。

 

タイヤ交換は13時に予約してあります。

(本来は、昨日。古いタイヤの空気漏れがあって、本日に変更)

 

科捜研の女」録画撮りを見て、出かけた。

(今回も証拠固め面白かった)

 

タイヤ代をコンビニのATMから引き出す。

 

私は「季節限定」「手作り」「即決」「成田から直行便」・・こういった

フレーズに弱い。「新商品」もその一つだ。

 

ATM近くに光るシール「新商品」。

チョコレートだ。

買いました。300円(21枚入り。1枚28Kカロリ)

 

ガソリンスタンドにいつものテキパキ女性スタッフがいます。

「準備OKです。店内で待ってて下さい」

店内には、中年女性がコーヒーを飲んでいました。

きっと、店内の一杯200円のあれです。

豆から入れるコーヒーサーバー一台20万円。

 

「〇〇さん、コーヒー飲む?」肥満店長が聞いてきます。

「無料?」

「高いタイヤ買ってもらうんだから、サービスですよ」

 

商売上手なこの肥満店長、もしかして、

先客の女性が大物だから、コーヒーをだした。

偶然、居合わせた私にもださないといけないことになった。

(そういうことやね)

 

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コーヒーを飲みながら、先ほどのチョコを食べる。

私の行きつけの美容院でもこれに似たお洒落なチョコが

ドリンクに添えられて出てくる。

 

箱に1枚の紙が入っている。

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1チョコ for 1スマイル

  カカオ栽培が盛んな、ガーナの貧しい人達に教育支援カードです。

    集まった金額1億9726万1769円。

   「あなたがチョコを食べると、もう一人がうれいい」

 

テキパキ女性スタッフが入って来ました。 

内訳を説明します。「全部で98000円です」

「え? タイヤ一本で9万円じゃなかった?」

「だから、何回も説明しましたよ、2本で9万円です」

どんだけ馬鹿やろうな自分・・でも安いのがなにより)

 

そこへ、一人のスーツ姿の男性が入って来た。

寒そうにストーブにあたっている。愛嬌のある顔立ち。

洗練された佇まい。

(知ってる、衆院議員さんや・・)

 

名前を呼ぶと、「ありがとうございます。」と名刺を取り出す。

「何しているんですか(政策を聞きたかった)」

「議員、ユーチューブ見ましたよ」肥満店長が間に割って入ってくる

議員を外に連れ出しタブレットを二人で見ている。

 

(ぐっすり眠れる派か、寝付き悪い派か聞きたかった。

前からギモンなんだよね。政策を論じ合い、支援者、先輩方への配慮

全国を飛び回り。体を鍛えるのに、寝るのは大事な作業なんだよ。)

 

(肥満店長は、私が変な事をしでかすのを止めにはいったんだね)

 

ロハストアで野菜、豆腐、油揚げ、みょう苗、アイス、など買い物かご

いれ、目についたのは、大量の色とりどりのうまい棒発見。

5色購入1本10円カロリ約30。

田舎でこれだけの種類があったことに感動です。

会計3700円(これで3日分の惣菜作ります)

 

(脳萎縮したね。そもそも脳ってどれだけ重さかな)

ーーー調べるーーー

 

成人男性の脳の重さ→1400g

同じく女性    →1250g

ねずみ      → 1.5g

ウサギ      →10g

サル       →90g

ゴリラ      →450g

知能の高さは神経細胞をつなぐ回路のち密さによると。

 

<参考>

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夏目漱石。49歳で死亡。妻の希望で解剖される。脳の重さ1425g

 

 

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アインシュタイン

76歳で死亡。脳の重さ1230g。

脳の構造は、左脳、右脳に分かれている。

その間に「シワ=溝」がある。アインシュタインの溝は浅っかった。

これは、普通の人よりも左脳、右脳間の情報交換が活発

情報伝達のスピードが速かった。→「頭の回転が早い」という事。

 

 

 

 

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北海道出身じゃないのに、札幌ラーメンって。

スナック「津軽

知人から聞いた話だが、オーナーは津軽から

駆け落ちしてきたらしい。

 

家具屋の奥様が、使用人である男の方と

恋に落ち、故郷を逃れた。

 

 

そう聞いてから、私はその店を通る度に

ロマンチック

訳あり

故郷恋し

・・・と色々なワードが浮かぶ

 

お店は、それなりに繁盛しているのか

車がよく止まっている。

 

 

頑張るしかない

不幸にしてはいけない

泣かせない

  ・・・またまた、私の勝手な妄想。

     ちなみに太宰治の小説に「津軽」ってのあるらしい。

 

エピソードは大事だ。

 

 

例えば、同窓会、様変わりした人物が誰か

分からない時、相手が「俺、俺あんときの・・」という

エピソードがあれば「久しぶり!」すぐに盛り上がれる。

 

 

母ちゃんの見舞の帰り道にあるラーメン店。

店名「札幌ラーメン」。

 

小腹空いてたので、入ってみた。

古びたメニュー表。

 

無口な旦那と、足を引きずって歩くおばちゃん

作るのは旦那、それ以外はおばちゃんが回している。

 

ラーメンと炒飯セット950円を注文した。

湯切りの音はしなかったが、運ばれてきた

ラーメンは美味しかった。ちょっと冷めかかってたけど。

 

次は炒飯。

これは美味かった。

 

ラーメンと炒飯がイケルなら、餃子も美味いかも。

5個で400円。注文した。

 

上手かったので、お持ち帰りまで追加注文した。

 

二人の若い男の子が入店し、大盛でラーメン、炒飯セット注文していた。

 

 

会計時におばちゃんに聞いた。

※「北海道の方ですか?」

 「いや、地元や」

 

はーい、レポート中止、カメラOFF

 

なんで「札幌ラーメン」って名乗った?

突っ込む気分もなくなったわ。

ぬるめのラーメンどうして?

煮えたぎるエピソードなさそう。

 

でも、知人に聞いてみるかな、札幌で修行したとか。

 

 

夕方、家族は餃子美味いって食ってた。

私は昼、食べ過ぎしたので、おでんだけ食べた。

 

三日ほど、愛犬の散歩に行ってない。

母ちゃんの事で、いっぱい、いっぱいで。 

気持ちが落ち着いたら、散歩行こうね。                 

 

 

夜、体重計に乗って、驚いた。

長く生きてきたけど、最高の記録でたわ。

喪服入らないかも。💦

 

 

 

 

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お喋りがすぎて、部屋がえされた母ちゃん

昨日、大病院の医師から「膵臓がんがあり、圧迫により、胆汁が

流れなくなり、胆嚢が腫れあがっており・・・・」

 

医師が画像をみせての説明。裏付ける血液データーを見て

私は、臓器が壊れてしまっていることを知った。

 

医師の説明は、明確で、死の危険性が高いことを

私に直球で投げてきた。

 

覚悟していたが、説明後は、久々にはしゃぐ母ちゃんが

愛おしくて、泣きたくなった。

 

 

帰路に着く途中でコンビニに車を止め、泣いた。

 

 

夕方、帰宅すると、愛犬がウロチョロ騒いでいたが

遊び相手になる気も起きなかった。

 

 

昼ごはんを食べなかったので空腹だ。

箸を持って食べるのさえ、億劫だ。

 

蒸し芋を3本手に取って、寝室のソファに転がった。

 

愛犬は私が食べる物を欲しがる。

 

かじられ、持っていかれ、次の芋も食べていると盗っていく。

遊んで欲しいのだ。

 

寝るには早いが、布団をはおり、小さく丸まった。

 

気が付くと深夜。

 

安い食材を、裏技で高級品に変身させる番組をやっていた。

エリンギに焦げ目をつけて、「松茸のお吸い物」を天婦羅のころもに

混ぜると、松茸の天婦羅になる。

ヨーグルトに粉クリープを混ぜると「高級品のヨーグルト」。

冷凍炒飯は、メイプルシロップを混ぜると「高級炒飯」に。

ゲストも安物と高級品の判別ができない。

 

チョコ菓子一袋食べた。どうなってもいいって感じ。

  

 

本日、母ちゃん外泊時用のレンタルべっど、オーバーテーブルを

引き上げて欲しいと電話した。

 

「家に帰りたい」と昨日、母ちゃんが言っていた言葉が

脳裏に浮かぶ

 

在宅での看取り。

(無理、できない)

 

急死したら、茶の間のこのベッドは邪魔になる。

 

レンタル業者は、月曜日に引き取りにくることになった。

 

昼からは冬タイヤ交換予定があった。

 

その間に、町のクリニックに診察に行く。

母ちゃんが長い間、心臓病、肝炎でそのクリニックに

通院していた。付き添っていた私が肥満、脂質異常で

母ちゃんと交代したかのように通院している。

 

「痩せろ」「運動しろ」「食うな」先生は毎回言う。

「巨峰食べ過ぎしてないな?、あれ中性脂肪上がるぞ」

(従兄の栽培しているブドウたっぷり食べている!)

 

聴診器をもちだそうとしている先生。

心音聞きたいのではなく、胸が見たいだけだと思う。

 

行為をさえぎるように「先生、今日は採血お願します」

(検査は金になるから、先生喜ぶんだ)

立ち上がり、とっとと採血室に走る。

 

 

クリニックをでると、マツモトキヨシに行く。

通夜、葬儀の時に必要な紙コップ、皿、おしぼり、コーヒーなど

二万円ちかく支払う。

 

 

ガソリンスタンドに行く。

テキパキ女性スタッフが待っていた。

「店内で休んでいて下さい」

 

「プリン食べませんか」おばちゃんスタッフが声をかけてきた。

「サービス?」

「いえ、300円です」

(おいおい、高いタイヤ買うのにお金とるんや)

「要らない」

 

しばらくすると、テキパキ女性スタッフが店内にはいってくる。

「あのー、古いタイヤ、空気もれしてて」

「え!ダメ?、買わないといけないの?」

「いえ、直しますので、今日はタイヤ交換できません」

 

「代車貸して、何べんも来るの面倒や」

「それが、代車いまないんです」

「はいはい、明日、来ます」

 

 

そのまま母ちゃんの病院に出かけた。

 

部屋に向かう私に看護師さんが声かけてきた。

「あの、すみません。部屋、変わったんです」

「なんで?具合悪い?」

「いえ・・・」看護師さんは言いづらそうに立っている。

「あの、点滴抜くとかではなく、お喋りが・・・」

 合点です。

 

 

案内された部屋に入ると、母ちゃんが私の名を呼びます。

以下、こんな事を喋る。

 

寿司つくるのが大変だった(朝から寿司を作ったらしい)

酢の物も私でないと美味しくできない(大根と人参の)

キンゴロウがこない(医師の名前、キンゴロウではないけど)

うさんこや (干支のウサギ年っていうことらしい)

腰痛い

足の付け根が痛い

 

適当に話相手して、腰にはシップをして帰って来ました。

 

昨日の部屋は4人部屋。

苦情がでたんだと思います。根がお喋りなんで。

 

人間て強い生き物だね。

 

 

一応、死んだ時用に着る着物を、風呂敷に包んで

ロッカーに入れました。

 

あれ、男物か女物か分かりません。

広げると、たためなくなるのでそのまま持参してきたんだけど。

 

母ちゃんて整理整頓ができない人だから

箪笥につっこんであったのを、見つけたんだけど

同じ柄の紐がなくて・・・まぁ、いいか。

 

私もいい加減。

 

家路に急ぐ途中で、私は不思議な光景に出くわした。

 

道路工事の交通整理係さんが右手に誘導棒を持っているんだけど

左手にビニール袋に包んだ何かを持ち、口元に持っている。

 

気になる。

 

有精卵、弱ったスズメ、大事そうに持っている。

一度は通り過ぎたが、Uターンして、車を路肩に止めた。

 

係のオジサンに近づくと、袋から声がする。

「あぁ、トランシーバか」小雨で濡れないようにしていたんです。

 

・・では、反対側にいた交通整理係さん、ビニール持っていなかった。

もう一度、確認。ゆっくり走ります。

 

もう一人の係さんはいびつな形をした肩に向かって喋っています。

想像ですが、トランシーバーを肩に止め、上から服着てたのでは?

 

明日も、母ちゃんの面会に行きます。

 

 

 

 

 

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悪い奴が姿をあらわした、カウントダウンが始まった

朝、9時電話が鳴る

「もしもし、のり子だよ」

 

カナダに住む親せきだ。年は70歳ほど

うちのおばあちゃんの妹の子供

 

通訳の仕事をしていた時に、今の旦那(イギリス人)と

結婚し、カナダで手広く商売している。現役だ

 

「みんな、元気かい?」

「はーい」

「来年帰ってくるから、みんな集めて顔見たいんだ」

 

カナダは今、何時かしらないけど、タフに喋る

 

「蔵あんだろ?あそこの茶碗使うよ。」

うちには金にならない明治時代の茶碗が多量にある

一度、骨董屋に持って行ったが、鼻で笑わられた

 

のり子さんは、最近、私の住む町に空き家を買った

1800万円

 

ガレージは車3台余裕で収納できる

 

防犯カメラが装備してあり、カナダにいても

家の様子がわかる 

                                       庭の手入れは、家の近くの知人に依頼している

知人は、草刈りが済んだら、今度はガレージの塗装を依頼

されている

 

かあちゃん、元気かい?」

「熱でたから入院する」嘘をつく

 

10時、ドコモショップが開店するのを待って

町にでかける

 

担当になった店員さんはLINEを使えるようにしてくれた

 

ここの店員に、若造がいて、落ち着きないし、人を馬鹿にする目を持っている

携帯にも詳しくなく、私は若造が出てきたら、担当から

はずしてもらう決断をしていた、だって、生意気なんだから

 

自宅に寄り、ハンコ、時計など母ちゃんの入院に必要かなと思う物を

準備する(姉のハンコは勝手にシャチハタで購入してある)

 

愛犬が好きをみて、寝室から出ようとしているが、足で蹴って

ドアには寄せ付けない

 

母ちゃんが施設者で搬送される予定の、N市についた

12時、待っている間に眺めの良い、ラウンジでコーヒーを飲む

 

やがて、姉の姿が見えたので「こっち、こっち」と手を振る

姉とどのお店のどの料理が上手いとか、のり子さんの話とかしていた

 

受付の方に「母はまだ着いていませんか」と訪ねると

「先ほど、到着され、今、診察中です。暫くお待ちください」

 

待っている間に、いろんな用紙を渡され、書いたら

看護師に渡してくださいと言われる。

 

看護師が出てきて「先生からお話があります」と案内され、部屋に入る

小柄な中年医師だ

 

長くこの病院に勤務しており、嫁さんはここらへんの人をもらったと

噂がある

 

真面目な良い先生だ

 

「今、造影CT取りました。膵臓の頭に癌が、病理に出していないので

確定しませんが、おろらく癌でしょう。腫瘍マーカーが5000あります

癌に圧迫されて、胆嚢が大きくなっています

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胆嚢の中には胆汁があって、これが癌の圧迫で流れない。ほうって置くと

危険なので、胆汁を流すためのステントを入れます

これは、近じか行います。

癌のほうは、取り切るとなると、かなり危険を伴う手術になります

80歳以上の方にはお薦めしません。

また、癌がからだの栄養を取り込むため、腹や胸に多量に水が溜まって

います

体のナトリウムが低いですね、これがもっと下がると意識がなくなります」

 

姉と私は電子カルテを凝視し、先生の説明を聞き逃すまいと必死です。

 

「なにか、ここまでで質問はありますか?」

できた先生は家族に気遣いしてくれます

 

血液サラサラ薬飲んでいるか分からないんです」

(出血するような処置があると、血が止まらないかもしれない)

 

脳梗塞してるし、鼠蹊部にステントも入っていますしね・・」

元々、心房細動による脳梗塞です(重篤な状態なのにくだらない事を言った)

 

「心臓の薬も飲んでいたのか分からないんです」

(またまた、どうでも良い事を言った。私達の後ろでメモっているスタッフ

さんが施設職員と気が付いたので、この際、服薬管理について不満をだしたのです)

 

「心臓に貼る薬は5月頃から、なくなっていました」

(ここまできたら、どうでもいい・・報告すれば?)

 

あの、小憎らしい施設の先生の顔が浮かびます

肺炎を私のせいにした

絶食でも薬ぐらい飲ませていいんじゃない?

 

「あの、先生。母ちゃん血管細いので、太い血管から刺すような事は?」

「それは、後からでも考えましょう」

 

「私たち、前から、眠るようにスーと逝ってくれればと思っています

呼吸が止まっても、そのままで良いです」

 

 

母ちゃんは私達を見つけると、手を振る

「なんか食べたい、のど渇いた」

 

酸素をしていますが、今日は声も大きく、良く喋ります

 

泣きたい衝動にかられます

 

母ちゃんの病状を知らせなければいけない人がいます

 

今はちょっと無理

電話で話すと泣くから

 

案内された病室は4人部屋です

顔を見下ろしていた姉に向かって「あんたの鼻の穴、横に広がっとる」

「のどかわいた、なんか持って来い」

「帰ろう、帰ろう、帰ろう」

 

いつもと違い、元気、喋り続けます

 

看護師さんが両手万歳と声かけると、右手を上に挙げます

左手もちょっと挙げます

 

「帰るって、どこに帰る?」

「うち。家行きたい。」

「だめねん、入院したんや」

「死にます、死にます」

「まだ、早いって」

「生まれ変わります」

「生まれ変わるって、どこに家に生まれるつもりなん?」

「〇〇〇」母ちゃんの実家の名前を言います

 

腹の水がいっぱいだと先生が言ってましたが、触ると平坦です

足はむくんでいます。

 

甘えた声で喋って、指示があれば手を動かす 

 

母ちゃんは、人が集まり、自分が注目されることが好きな人です

いつもは細い目を丸くしているのは、嬉しいからです

 

生きるための臓器がやられているので長くは持ちません

 

「帰るわ、バイバイ、またね」母ちゃんは右手を振ります

 

 

私は早く一人になりたかった

泣く場所を求めて、運転した

これから準備しなければならない事がいくつかあるけど

今日は休憩

 

 

 

 

 

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