メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

でかすぎませんか?そのスプーン

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母ちゃんが入院して、はや一週間が過ぎた。

 

5日前から、食事が再会されているが、いつも傾眠がちで

食べさせるのに時間がかかる。

 

眉間にしわを寄せているもあれば、呼ぶと目を開けている日もある。

だんだんと寝ている時間が多くなった。

 

点滴をしているので、脱水は起こさないと思うが

食事を食べてくれない事には、必要栄養摂取量が不足する。

栄養失調だ。

 

病院スタッフは忙しい。

 

半分ねている患者につまづいていられない。

何人も食べさせないといけない患者がいる。

 

点滴交換、ナースコール対応、バイタル測定、重症患者がいれば

絶えず、重症患者の状態を意識しながら動く。

また転倒リスクのある患者からは、目を離せない。

 

私は母ちゃんの様子を見に行く時は、食事時間に合わせる。

 

今日も、寝ている。

呼ぶと、目を開ける。

トロンとしている。

覚醒しないと食べれない。

覚醒が不十分だと、誤嚥する可能性がある。

舌や口を動かして、咀嚼準備だ。

 

「母ちゃんの名前は?」

「・・・チエコです・・」

「痛いですか」

「はい・・」

「どこ?」

「腹です・・」

「どっちの腹?」

返答しない。寝ている。

 

母ちゃんの体を整えて、半分起こす。

首に力がないので、顔が傾く。

 

「飴なめますか?」

「はい・・」

「口開けて下さい」

口を開ける、乾燥はしていない。脱水がないと再確認。

 

夕食を看護師さんが持ってきた。

「私、食べさせます」

「いいんですか?お願します」

いつも、思うんだけど、お膳にのってくるスプーンでかすぎ。

カレーライス食べる時の大きさ。

 

これで食べれる患者ってすごいな。

数口で食べ終わるよ。元気な人ならね。

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しかも結構重いんだ。握力のある人しか持てないよ。

 

誤嚥のリスクがある患者に使うのは

少量しかのせれない小さめのスプーンを使用するのが一般的。

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多分、介助者にすれば早く終わらせるのに使いやすいんだよね。

 

家は、姉が持参してくれた小さいスプーンを用意している。

 

母ちゃんは、味覚異常があることが最近わかった。

魚の臭いがする物を「かぼちゃや」と言ったりする。

 

いつもは、必ず食べてくれるブドウゼリー半分残した。

口をへの字にして、開けないから進まない。

呼んでも目を開けない。

 

2割も食べたかな。食事は止めた。

 

楽に死んでいくのを希望しているけど

悲しいのは変わらない。

 

下膳にきた看護師さん「むらがあるんです、食べる時と食べない時があります」

「この前、先生と話した時、緩和の先生に代わるって聞いたんですけど

そんな段取りになってますか?」

「いえ、まだ決まっていません。」

「あの先生、こっちから言わないと動かない気がしたんです」

「そうなんですか、先生大変忙しくて、私たちも追いかけて

指示聞いているんです」

「大変ですね」

 

病院経営は大変だ。どんどん検査して、患者を増やし、早期に退院させ

また、患者を取り込んでいく。

診療報酬に関わる山積の書類。

ハムスターが歯車を回すように、病院スタッフも動き続けなければならない。

 

 

患者、家族から言わせていただくと、そんなの知らないよ。

インフォームドコンセントは医師の大事な業務。

それが好印象なら、文句はこらえるよ。

患者をどれだけ大事にしているか、スプーン1本でも評価できるんだ。

 

――追伸ーー

寒い時期に逝きそうなので、ストーブ2個、炬燵一個買いまいした。

 

 

 

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