メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

珍道中、EXILEライブin東京ドーム  <後編>

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以前、テレビでEXILEのアツシが

童謡を歌っているのを見た事がある

 

黒いサングラスをかけ、強面の印象があるけど

 

彼の歌う童謡は

とても丁寧で優しい、聞き惚れました

歌に対する彼の真摯な態度にちょっと驚き

 

生でアツシのバラードが聴いてみたい

それでライブを見に東京ドームに到着

 

13時にランチしたばかりというのに

会場でたこ焼を買い込む

たこ焼が大好きだ

 

・・・が、たこ焼職人不在の観光先では

美味いたこ焼に巡り合うことはない

 

ステージから遠く離れた座席でたこ焼を

ほうばる

M子「いいのかな?誰も飲み食いしてないけど」

 

私「そうだね、会場では禁止かもしれないね」

不安だけど全部食べた

 

5時開演まで1時間ある

席はまばらだ

 

ファンたちは、きっと場外のグッズ売り場で

グッズ購入のために行列してるんだろう

 

私「ライブ終わってからでもグッズ買えるかな」

M子「買えると思うけど」

私「Tシャツが欲しいな」

思い出のために一品は買いたい

 

私「ドームって何人は入れるのかな」

M子「松井の打球が天井にぶつかった事があったね」

白球がまだあるような気がして

しばらく天井を見上げる

 

前列に母と娘らしい二人がやって来て座る

M子「お母さん、頑張るね」

私「娘さんに影響されたんじゃない」

 

若い男の子が私の隣に座る

 

EXILEと書いたTシャツを来た客が連れ立って

前の席に歩いて行く

 

ショール、タオル、バスタオル、かばん、帽子

みんなファンのあかしであるグッズを

身に着けたり抱えている

 

M子が双眼鏡をかばんから取り出した

M子「これ、ファンクラブで買ったんだけど

遠くまで見えないなぁ」

前列、右側の女の子も同じ双眼鏡を目に当てている

 

チケット代が11000円

グッズ購入で数千円

私達のように地方からでて来た者は

ホテル代、交通費で数万円使う

 

お金はかかるけど、夢中になれるものが

あるっていうのは良い事だね

 

生き甲斐がないと、生きていても

楽しくないからね

 

5時になった

爆音とともにステージが12月の街のように

光り出す、綺麗だ

 

米粒サイズのEXILE登場

 

M子「立つんだよ!、ほら」

私「えー?!、」

座って見るのダメなんですか?

 

・・・って全員立ち上がっているから

立たないとステージがが見えない

 

前列の母娘が体を揺らしている

この娘、背が高く

後方の私は伸び上がったり、横から覗いたり

 

この娘の頭を押さえつけくなる

損や、背が高いのが前にくるなんて、損や

 

上にでっかいモニターがあるから

それを見れば良いのだけど

それじゃ、家でDVD見てるのと同じ

 

やっぱり立ち上がれ、体を揺らせ、声を出そう

 

EXILEのメンバーはアツシとガンチャンとメンディ

アキラしか知らない

 

激しいダンスなんだろうけど

マイケルジャクソンに比べると

イマイチ、きれがないね

どっこいしょっ、どっこいしょって感じだね

 

アツシが途中からサングラスをはずす

ちっこい目!

やっぱりサングラスかけてた方が良いね

 

バラードは良いんだけど

なんかなぁ、心に入って来ないんだわ

この頃、感動することがなくなった

 

アツシが言った

今日は5万3千人のお客様がいらしてますって

 

私「5万3千人×1万(チケット代)っていくら?」

M子「計算できない」

莫大な金が動いている

 

ジュリーは7千人の集客しかなかったのに・・

しかしジュリーは年老いた

お顔の美しい人だったのに

歩く後姿は完全に爺さんだった

 

年齢を重ねた者が人の役に立つ事って何だろう

経験値を活かした人材育成か

私の頭はライブを離れてしまった

 

ライブ中盤には大型の車の上でメンバーが立ち

観客席近くを回る

 

隣の若い男の子が「アツシー、アキラー

超カッコイイー!」と叫んでいる

 

M子の話によると、ステージ近くの席を

手に入れるためには日頃からCDを沢山買う方に

優先的にチケット配信がされるとか・・

 

ガンチャンがモニターにアップされると

歓声が一気に上がる

 

M子「可愛いがんちゃん!」

私「持って帰れないよ、どんな布団に寝かす?」

M子「そうだね、トイレも洗面所も磨かないと」

 

ライブは8時に終わった

 

未練がましい客はおらず、みんなサッサと出口に向かう

実に礼儀正しい

楽屋に突入するとか、待ち伏せする子はいないのかな?

 

場外のグッズ販売所には開演前程の行列はなかったが

それでも塊りになって牛歩している

 

黒いTシャツと匂い消しを購入した

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メルカリ病の私は

袋を開けない

 

出品する時に開封、未使用であることが

閲覧者が購入を決める大きなポイントだと

いうことを知っているから

 

金が動いている

ライブは金が動いている

 

 

明日は同窓会用に服を買いに行く予定

 

疲れた私達は

セブンイレブンで遅い夕食を買い

ホテルまでのんびり歩いた

 

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珍道中、EXILE ライブin東京ドーム   < 前編>

 

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EXILEライブを見るために、東京にでかけた

 

普段着のTシャツとジーンズ、パーカーをはおり

背中にリュックを担ぐ

 

ベストセラー「すぐ死ぬんだから」

見た目が大事と思う主人公はなが

嫌う小汚いばばぁ達のいでたちを私もしている

 

小汚いばばぁの口癖「楽が一番」

私も同感だ

 

  

自宅から8キロさきにある空港まで車を走らせる

田舎だけど、過疎の町だけど、何故か空港がある

それが不思議だ

 

政府は何を考えているんだろう

飛行機を日常的に利用する町民っていないのに

採算があわないだろうな

 

EXILEチケットは空港前に待ち合わせているM子が

手配してくれた

 

M子はEXILEファミリーの追っかけをしている

ジェイソールだとか三代目とかイーガルズとか

私に説明してくれるが、どこが良いのか

全く私はわからない

 

ただアツシのバラードは聴いてみたい

北島三郎を超える歌唱力があるのか

確認したいだけだ

 

過疎の町から羽田に向け舞い上がる飛行機

窓側席のM子が言う

「なんでこんなもんが空を飛べるんだろ」

 

パイロットの挨拶が流れると

「若い声だね、大丈夫かな」

 

機内サービスが始まると

「腹減っているから、コンソメスープ頼もう」

 

癒し系のM子とは笑のツボが似ている私

気楽な旅になりそうだ

 

一時間後に羽田に到着

M子が言う

「もう着いた、飛行機ってすごいね」

 

リムジンバスから降りてドームホテルに入ると

男性が近づいて来て、M子の手提げカバンを

とり上げ、番号札159をM子に渡している

 

私「誰?、あの男性」

M「知らん、あのカバンは盗られても

なんも入っていないから良いんだ」

私「ホテルの人かな?」

M「研修中っていうバッジつけてた」

 

大勢の客がいたのにどうしてM子のカバン

なんだろうって不審に思えた

かっぱらいじゃないの?

 

チェックインの前にホテル4階の

ステーキ屋に入る

ランチ6000円

 

目の前に東京ドームが見える

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私「近いね」

M「歩くの疲れるから、ほんと良かった」

 

私は61歳、M子50代

土地勘のない所で、移動に苦戦するのは

苦手な二人だ

 

ライブは5時からだから

ランチ済ませて、部屋に荷物を置き

すぐに出かける予定だ

 

明日の午前中は同窓会に着て行く都会モンの服を

買いたい

 

テレビで映るようなデパートはどこにあるんだろう

 

何処にどうやって行けば良いのか

わからない田舎者だ

 

お店のお世話係の中年女にここらで

デパートがあるか聞いてみた

 

「ないです」そっけない応対だった

田舎モンだと思って馬鹿にしたな

 

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カウンターで肉食ったら、デザートはテーブル席に

移動させられた

ステーキ屋ってそんなもん?

 

テーブル席に座るとM子がトイレに立った

 

パンケーキが運ばれて来た

今度は私が便意を催して席をたつ

 

格式高そうなお店で、貧相な私たちは

不釣り合いな様だ

 

 

ホテル内にカプセル販売コーナーがあった

カプセルとはガチャガチャのことだ

一回500円

 

中身はこんなものが入っているらしい

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輪ゴムとかバッジとかキーホルダーとか

私から見るとおもちゃでしかない

 

M子がガチャガチャに2000円使った

私「ナニソレ、寄付になるの?」

M「何が入っているか楽しいよ」

 

原価数十円たらずだと思える物でも

追っかけは欲しいようだ

 

あとでメルカリでチェックしたら輪ゴムでも

良い値段で取引されていた

 

チェックインのため受付フロアに行くと

大勢の客で行列が出来ていた

ライブがあるとこのホテルは

観戦客がいっぱい泊まるらしい

 

私「こんな所で時間とるとは思ってなかった

グッズ買う時間がなくなるよ」

M「私は事前にグッズを発送してもらう手配してある」

私「え?、そんなんあるん?」

さすが追っかけ、色々知っているな

 

部屋について間もなく、M子の手提げカバンを

ボーイさんが届けてくれた

私「良かったね、泥棒さんじゃなかったね」

 

さっそく手提げカバンから衣類を取り出すM子

「ショールはガンチャンデザインや

フラッグもあるよ」

 

フラッグとは、ライブ中に客が振る旗のこと

安っぽい作りだが一本500円はするらしい

 

馬鹿バカしいのは、そのフラッグを入れるための

サックまで販売されている事だ

 

売り上げを上げるために

スタッフは色々策を練り上げている

恐れ入りました

 

5時開演だけどグッズ購入のため

早めにドームに向かう

私も思い出のためにTシャツは欲しい

 

場外にあるグッズ販売所にはこれまた大勢の客が

幾重もの行列をつくっている

降参、並んでまで欲しくない

 

会場に入り、一階、三塁側やや後方に坐る

ステージは遠い

 

上方に目をやると

巨人軍のスター選手のポスターが見える

 

 

 

今年の夏の甲子園

君と、君の仲間たちは

全国デビューした

 

伸び伸びと、時には楽しそうに

 

強豪校相手の劇的な勝利は

見ていて衝撃が走った

 

そしてよもやの決勝戦進出

強気だった君のうなだれる姿に

涙した

 

アンダー18のアジア大会

君は二敗した

 

来年、君のポスターを

東京ドームで私は見たいと願う

 

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されど見た目

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中学校を卒業して50年、同窓会の案内が来た

 

連れのK子から電話だ

「ねぇ、同窓会、行く?」

「行く?」

「行こうよ」

「行くか」

 

K子が同窓会に行きたい目的は

ただ一つ、初恋のH君に会うためだ

 

H君は端正な顔立ちの男の子で

秀才だった

どこか影があり、落ち着いた雰囲気の子で

そこらのやんちゃで残酷な中坊とは

違った

 

美術が得意らしく、一緒にいる仲間は

お洒落な男子たちだった

 

背は低いが、女子にはモテた

連れのK子もH君ファンの一人で

「好き好き」と追いかけまわしていた

 

後日、知った事だが

じつはH君、心に決めた女の子(A子)がいて

片思いしてたらしい

 

想いは通じなかったらしく

H君は都会に行ってしまった

ーーー

 

時は流れ

40代頃に初めて中学の同窓会にK子と

参加した

 

地元の料亭のお座敷に総勢60人程が

集まった

県外からの参加者も大勢いた

 

私とK子の席の真向かいの列に

H君が座っていた

 

K子が驚いて、腰を浮かす

 

都会にでたH君が田舎に帰って来た!

田舎モンの同窓会に来た!

美術系、秀才男子が同窓会に来るなんて!

 

H君は女子に囲まれている

 

K子がソワソワする

H君の側に行きたいんだね

争奪戦に参戦したいんだね

 

K子は3人の子供がいる立派なお母さん

なんだけど

 

初恋の人は、そんな日常を忘れさせて

しまうらしい

女になって、H君に詰め寄っている

 

H君は当時と変わらない黒目がちの目と

うつむきがちな姿勢で座っている

 

でも・・

ハゲている!

 

私には見える

ただのハゲ親父や!

 

そして私は知っている

H君が同窓会に参加した訳を

 

H君は想いを寄せた彼女(A子)に

会いに来たんだ

 

A子はH君が住んでいる所から

そう遠くない横浜で家族を

作り、住んでいる

 

A子は結婚してから

田舎には帰って来ない

何故か知らないけど

 

二次会、三次会とH君の争奪戦に

参戦したK子は

ライバルたちに敗れた

最後の最後でN子に取られたとか

 

「H君、ハゲてたね?」

「ハゲでもカッコいい」

 

思春期に初恋すると、そのインパクトは

強すぎる

ーーー

 

さて

60代に突入した今年の同窓会

 

果たしてH君は参加するのだろうか?

ハゲはどこまで進んだろうか?

楽しみだわ

 

K子はまた、今回の同窓会を楽しみにしている

彼女なりに着て行く服を思案しているはず

 

私もそうだ

身体で勝負できない年齢

シワ、たるみを隠さないといけない

 

来年、生きているかわからない

記念写真が遺影写真になるかも

 

最後のお洒落になるかもしれない

 

 

服、鞄、靴下、アクセサリーなど

身につける物品は私なりの

主張と統一感が大事

 

地味だけど、爽やかで

清潔感があって、媚びていなくて

よく見れば、センスが良い

 

さぁ、大変

そんなお品どこに売ってるんだろ

 

とりあえず爪と歯のお手入れを

始めよう

 

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元職場の問題児に出会った、元気そうだったのが嬉しい

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アスペルガー症候群の特徴

 

社会的コミュニケーションが苦手、

周囲との共感性に乏しい

マイペース

関心のあることに向かって行動する

 

よって・・

接客やチームワークを必要とされる職場には

向かない

 

 

自分の持ち物を必要としてくれる他者がいて

購入されることで小遣い稼ぎができて

ただ今、メルカリにはまっている私

 

いつものクロネコに品を発送した帰り道

県道沿いを走っている女の子とすれ違う

 

バックミラーで女の子を追視する

元職場の後輩君に似ている

アスペとうわさされていた若い女の子に

 

名前が思い出せない

 

おかっぱ頭で

アトピーがあり

 

指導係の先輩にいつも怒られていた女の子

めげない態度がまた嫌われて

 

来た道を引き返す

ただ事じゃない走り方していたのが気になる

 

そもそも後輩君は

車通勤だし、隣町の子で、ここらを

走っているはずがないわけで

 

でも似てる

 

女の子を追い越す

似てるなぁ

 

知らない子でも送ってあげようか

急いでいる様子だし

車を路肩に停める

 

車から出て、女の子を待つ

女の子が立ち止まる

やっぱり、後輩君だ

 

「どうしたの?、こんなところで

なんで走っているの?」

「あれっ、メタボンさん?」

 

 

「マラソン大会にでるんで

走る練習しているんです」

 

大きなリュックをかついでいる

「今から夜勤じゃない?」

「はい、仕事場まで走ろうかと・・」

 

おまえ、6キロ先の職場まで

走る気か!

ビュンビュン車走っているところで

 

「無理、無理、キツイッて

仕事前になんかあったらどうするつもり」

 

ドアを開けて

後輩君に乗れって合図する

 

「マラソン大会まであんまり日がなくて

練習しないといけないって思って・・」

「そう、でもね、いまから勤務なのに

無理したらダメだよ」

「そうですね、けっこう距離あるなぁって

思いました」

 

「・・で、車どうしたの?、電車で来たの?」

電車なら後輩君の住んでる町から

職場まで二駅だ

 

「いえ、ひとつ手前の駅に停めてきたんです

そこから走って来たんです」

「帰りはどうするの?」

 

田舎だから、終電は夕方だ

仕事が終わるのは深夜

 

後輩君はまだ給料も少なく

タクシーなんて乗れない

しかたないねぇ、迎えに来てやるか

 

「大丈夫です、終わってから考えます

なんなら職場に泊まります」

 

後輩君はたくましいな

きっとどこでも寝れるタイプだね

 

「メタボンさんの家はどこですか?」

「あんたが車を停めた駅から歩いて10分のとこ

今度遊びに来てよ、暇だから」

 

クロネコのあたりで後輩君を降ろした

「ここからでも職場まで3キロあるよ

走って行ってみて、大丈夫そうなら

走る距離延ばしてみて」

 

ありがとうございますと言って

後輩君はバタバタと駆けて行った

 

とてもじゃないけど

ラソンランナーの走り方じゃない

 

 

マイペースで要領が悪くて

仕事が遅くて

多種多様なオーダーをこなせない

 

後輩君は

単純作業部に配属転換された

 

そこでもトラブルを起こし

担当指導者さんの血圧を上げたと聞く

 

後輩君は指導者さんに口答えする

自分の主張を通そうとする

 

そして「面倒見れない」と言われ

また、元の部署に戻された

 

後輩君が新人だった頃のエピソードだけど

たぶん、今も、周囲に迷惑かけてんだろうな

 

でも良かった

後輩君は仕事を続けていたんだ

 

ちょっとホッコリした

気になる子だったから

 

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ふわとろ親子丼537Kcal

 

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男って年取ると、蕎麦を習いだすね

あれ、何なんでかね

 

同級生のS治も蕎麦やっている

 

一度、ご馳走になったけど

蕎麦の出来栄えが上手いとか下手とかは

おいといて

漬け汁が濃くって塩っぽくって

まずかった

 

「だしがまずい」と正直にメールしてやった

 

 

今日はお料理教室

親子丼を作る予定

 

親子丼、簡単そうだけど

料理の腕前がでてしまう一品だ

 

私が通う事になった料理教室は

自宅から2時間かかるデパートの

一角にある洒落た雰囲気の教室だ

生徒さんは若い奥様風の方がたが多い

 

習うコースは色々ある

パン、お菓子、中華、イタリアンなど

私は和食コースを選択した

 

村のお寺で

年に数回、大きなお参りがある

門徒が30人程集まる

 

お参りのあとに昼食をとる習慣がある

昼食は村の女衆が6人がかりで作っている

 

煮しめ、漬物、酢の物、和え物、ごはん

絶妙な味付けで実に美味い

 

女衆は70歳前後

足腰が痛い年代だ

そろそろ私にも料理手伝えと

要請がかかるだろう

 

いつか来るであろう人前での料理

恥をかかないようにしなくては

 

 

親子丼の受講は私と若い女の子の二人だった

先生は笑顔を絶やさない40前後の女だ

 

この教室のスタッフは笑顔で対応しろと

経営者から教育されているんだろう

 

教室のモットーは受講者が実習することである

そこらの先生がチャッチャッと調理してしまう

のとは違う

面倒なんだ

 

使った調理器具も受講者が洗わないといけないし

面倒だ

 

私は動画を見て、実食だけでも良いんだけど

 

 

① ダシをとる

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              一つかみ使うので90円かかる

 

中鍋に水半分いれて切り込みを入れた昆布投入

30分つけとく

 

鍋を火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出す

 

その鍋に今度は鰹節一つかみ投入、二分後に

取り出す

 

私「もったいない、昆布も鰹節も高くて

一回こっきりじゃ、もったいなくって使えん」

先生「佃煮にすれば良いです」

私「佃煮なんか食べないよ」

 

出来上がったダシは確かにいい香りがする

そうそう、これ!

こんなダシに会いたかったんだ

 

 

②鶏肉の下ごしらえ

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 火の通りをよくするためそぎ切りして

酒につける

 

私「なんで酒につけるの?」

先生「臭みをとる為です」

 

酒付けの鶏肉をお湯の中に入れ、その後水洗い

 

私「なんでお湯に入れたり、洗ったりするの?」

先生「臭みをとる為です」

鶏肉ってそんなに臭いのかな

 

 

③ 割り下を作る

私「割り下って聞いた事はあるけど

見るの初めて」

 

みりん、酒、しょうゆ、ダシ

レシピ通りに計量をしっかり行う

 

この教室は時間、軽量にとてもうるさい

先生はキッチンタイマーをかけて進行する

 

割り下の味見をする

どうってことない味

これで美味くなるのかな?

 

 

③ 

f:id:s-dai101030:20181013191756j:plain ネギをカットする

f:id:s-dai101030:20181013191832j:plain 一人分、二個使う

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みつ葉

贅沢品

我が家では買った事がない



       

私「みつ葉はなんで入れるの?」

先生「苦味があるのでアクセントですね」

私「高くて買えないよ」



④ 仕上げ

出汁入れて、肉入れて、割り下入れて、卵入れて

ネギ入れて、卵入れて、最後にみつ葉を入れる

 

 

試食

親子丼の見た目良し

口に入れる

味つけ美味し

鼻からダシがでていく

お店の味がする

肉やわらかい

 

若い女の子も完食している

落ち着いた感じの子だ

 

私「結婚前?、結婚するの?

それとも店でも出すの?」

女の子「彼氏はいます」

 

私「受講料5000円、高いね」

女の子「ランチにきたと思えば

良いかなっと」

 

平日、受講料一回5000円から

女の子の職業を推測する

 

夜勤があり、高収入、落ちついている

看護師だな

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押し花教室の同級生ライバルごくみに完敗

 

 

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押し花

花や葉、ツルなどを

押して乾燥させたもの

 

額に飾ったり、瓶に入れたり

スマホケースにしたり

しおりを作ったり

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生活にちょっと華やかさをそえる押し花

 

 

私は憂鬱だ

押し花が綺麗に仕上がらない

相変わらず縮んだり、変色する

 

こんな悪い素材では

メルカリに出品できない

小遣い稼ぎができない

 

11月には町の公民館で

作品発表会もあるというのに

デザインのひらめきが

降りてこない

 

 

憂鬱

寝不足で集中力にも欠ける

 

 

小雨ふるなか、押し花教室に到着

ごくみの隣に座る

 

ごくみの偵察のためだ

偵察だけで今日は帰ろう・・

 

その前に、師匠に言っておく

「先生、今日は調子悪いので

作品作りはまたの機会になるかも・・・」

 

ごくみは熱心な様子で机上に

持参してきた押し花を並べている

 

オレンジの背景に

自分でデザインしてきた通りに

押し花を配置している

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盗撮できないので

こんなイメージです

 

いつのまにこんなに綺麗に

花を押す技術を身につけたんだろう!

負けた

 

 

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ヘクソカズラまで持っている

負けた

 

ヘクソカズラは押すと黒に変色し

アクセントに使うと、作品全体が引き締まる

 

野山にあるらしいが私は未だに

見つけられない一品だ

負けた

 

デザインが良い!

負けた

 

 

頭脳明晰でおそらく小さい頃から

大人に褒められきたであろう、ごくみ

 

なんで芸術分野まで優秀なんだ

負けた

 

「どうしてそんなに綺麗に押せるの?」

「え?、普通に押してるだけだけど」

「花びら曲がっていない、葉も緑色だし

指で押さえてから押してるの?こつでもあるの?」

「ポンと置いてるだけだけど」

 

ふーん・・、

なんで私のは縮むのかな?

 

「乾燥機使ってる?、マット使ってる?」

「乾燥機使ってる、マットは時間がかかるから」

 

ごくみは私の問いかけに返事しながら

作品に没頭している

 

他の生徒さんをひと回りしてくる

 

Iさんは相変わらず大型サイズの額に花を

配置している

 

Mさんも大型サイズの額をそばに置いて

台紙(背景)の色合いを検討している

 

Nさんは出席簿をとったり

来年の師匠作のカレンダーの注文を

聞いて回っている

 

師匠、カレンダーまで売っているのか

そうか、そういう稼ぎ方もあるのか

 

Tさんは山の夕暮れ時の写真を持参して来ており

そのイメージで作品作りに取りかかろうと

している

Tさんのおっとりした雰囲気が私は好みで

仲良くなりたいと思っている

 

「先生、小さい額にしようかな・・

玄関に立てかけて置くのにする」

気乗りしないが、取りあえず一点作るか

 

ごくみがアメを生徒さんに配り出した

気が利くんだ

 

手ぶらでゴメンね、負けたわ

 

憂鬱だから

緑色の配色でデザインするか

持参の三つ葉を振りかける

 

難しい

思う感じに仕上がらない

 

「先生、あとお願いします」

なにこれ?」

「森の癒しって雰囲気ですが・・」

 

師匠が難しい顔をして

作品の最終点検、仕上げをしてくれる

 

三つ葉の意図が通じないのか

三つ葉を外している

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小学生が作ったみたいな

幼い作品

駄作だ

 

才能ないですね

私、ごくみに負けてます

 

あっ、ごくみが机を片付け、教室の掃除を

始めた

遅れをとった

 

あっ、モタモタしているすきに

ごくみがTさんに電話番号を聞き始めた

ダメよ、Tさんに手を出すな!

 

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年老いた親の寂しさを子供さんは知っているのかしら?

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次回の押し花教室で

絶対使いたい花、コスモス

 

白、濃いピンク、オレンジは準備できた

だがピンクが足りない

 

 

いつものクロネコさんに行く

 

メルカリを6月から初めてもう4か月たった

配達料がいくらかかるか

段ボール、プチプチなど梱包グッズにいくらかかるか

出品したモノを修理したり磨き上げて

おかないといけない事など

何も知らずに始めた

 

クロネコさんの受付には

気さくな若い女の子(メルカリに詳しい)と

つっけんどんな物言いの怖いおばさんがいる

 

つっけんどんな怖いおばさんは

何を聞いても必要以上に教えてくれない

 

まず笑うことがない

いつも口がへの字に曲がっている

 

若い女の子が受付に立っているとホッとする

若い女の子は優しい

荷を見て、安上がりな送り方の技なんか

教えてくれる

 

ところが

先日、購入者さんから「今日中に発送して下さい」

というメールが入る

 

時間は夕方6時、間に合うかな?

 

急いで荷造りしクロネコに向かう

受付は大混乱している

数人の男性客が冷凍のイカ、魚を大量に持ち込んでいる

 

受付の若い女の子はパニック状態

汗💦と男性客に段ボールを準備したり

伝票の書き方など教えたり・・・

 

本日発送のためには6時30分のトラックに

荷物を載せなければならない

 

ごったがえす軍団に割り込み

二次元バーコード読み取り機器に携帯をかざす

「エラー、係を呼んで下さい」とでた

 

若い女の子に声かけるが目を合わせても

彼女それどころじゃない

 

エラーがでると送り状が印刷されない

印刷されないと発送できない事態になる

 

若い男の従業員が来てくれたけど

何度やっても上手くできない

 

すると奥から私服姿の怖いおばさんが出てきた

私の携帯を手に取り、事務専用のパソコンを

使い問題解決してくれた

 

怖いおばさんはズボンを引き上げながら

「どや、私がおって良かったな」女の子に

言い放っている

 

どうやらおばさんは休みだったが

何かの用事で職場に立ち寄り、騒動に巻き込まれ

レスキューしてたみたいだ

 

とりあえず本日発送に間に合って良かった

 

翌日、再び発送のためにクロネコに向かう

注文が入る度に出かけていたらガソリン代が

かかるのに、そこは真面目だから

早く購入者様に送りたい一心で

いちいち送りに行く

 

クロネコの駐車場に車を停めると

目の前の畑にピンクのコスモス発見

熊のような人影発見

 

さっそく畑にかけあがる

 

手ぬぐいでほっかむりしたお婆ちゃんが

椅子に座っている

 

「こんにちわ、ねぇねぇ、コスモス綺麗ですね」

いつものようにコスモス頂戴作戦だ

 

「おぅ、良いよ、好きなだけ持ってけ」

話が早い

 

畑を見渡すと、ネギ、いも、しその葉、なすび

遠くにも葉っぱが植えられている

お婆ちゃんは一人、椅子に座っている

 

「ここお婆ちゃんの畑?、広いね」

「そうや、いっぱい作っとる」

お婆ちゃんの側でしゃがみこむ

 

「今日は作業なにしてたの?」

「草むしりや」

 

広い畑には雑草がなく、整然としている

「手でむしったの?!」

「なん、鎌でかるんや」

お婆ちゃんが座ったまま、鎌で

近くの土を掘り起こす

「鎌使うと簡単に草とれる」

話が早いお婆ちゃんだ

 

「私ね、いつもここに荷物送りに来ているの

メルカリで要らないものを売っているの」

お婆ちゃんにはメルカリなんて言っても

わからないと思うが・・

 

「お婆ちゃん見るの初めてだわ」

「ワタシね、いつもおるよ

朝8時から11時までね」

 

私の発送時間はだいたい午後4時過ぎだから

出会えなかったんだね

 

クロネコの近くには住宅はない

「お婆ちゃん、畑までどうやって来るの?」

「老人車押して来る」

 

ピンポンラリーのように

返事が返って来る

身を乗り出しながら

 

「お婆ちゃん、私も畑でも

しようかと思っているけど習いに来ても良い?」

 

これ本当、庭先に野菜があると

楽しいんじゃないかと・・

おぅおぅとお婆ちゃん、顔をほころばせる

 

「ワタシ、一人暮らし、いつも畑している」

「子供さんに野菜送っているの?」

「いらんて言われる、送り賃高いから」

 

ネギがたくさん育っているけど

一人暮らしでどう始末しているんだろう

 

「例えばネギって種から植えるの?」

「面倒やから苗注文しとる」

「ふーん、今度は何の作業するの?」

「10月の末に玉ねぎ植えるつもりや」

「それ見に来ても良い?」

おぅおぅとお婆ちゃん頷いている

 

ご老人の一日は長い

 

話相手がいない

誰も遊びに来ない

誰も誘ってくれない

旅行には行けない

足腰の痛みと頻尿があるから

みんなの足手まといになる

 

長く生きているからやる事はだいたい済ませた

いつ死んでもいいけど

 

・・・、寂しい

 

朝、起きて、何をして時間をつぶそうかと

思う

 

・・・寂しい

 

ご老人が詐欺に引っかかるのは

寂しさも一因だね

 

10月末の午前中、玉ねぎを植える作業を

一緒にできるかなお婆ちゃん

楽しみにしているよ

 

クロネコの怖いおばさんに

昨日頑張ってエラーを解決してくれた事に

お礼を言うと

おばさんが笑顔になった

 

初めて見たよ、あんたの笑顔

 

 

ところで「今日中に遅れ」と言った

購入者さんはお出かけしているらしく

品を受け取るのは月曜か火曜日になると

メールがきた

 

なんじゃワレッ!

 

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