進む認知、冴える頓智
定期的に母ちゃんの面会に行っている。
心の中で自宅介護ができないことに負い目をもっている私。
遠くから見るといつも下を向いて無表情。
入所者同士での会話はない。
「あんた来てくれたん?まっとたよ。」って言って手をふる。「握手、握手」と右手を出してくる。
寂しかったんやね。
また、だいちゃんか。
孫4人がいるのに必ずだいちゃんって言う。特別可愛がったってこともなかったのに不思議。
認知症の自覚ってあるものなのかな?
でた。いつものセリフ
自分の名前は書くが、子供の名前が書けなくなって
きている。母ちゃんってどちらかといえば自分中心タイプ。
赤ちゃん遊戯はバカバカしいらしい。書くのが好き。「次、何書けばいい?」って私に聞いてくるのが可愛い。
父ちゃんが生前、母ちゃんをブス呼ばわりしていたのを今だに根にもっている。父ちゃんは10年ほど前に亡くなっているが母ちゃんの中では生きているらしい。本当のことでもブスって言ったのはまずいね、父ちゃん。面会に来んって怒っとるよ。
世話しないと食べない。
食事の時は機嫌悪い。
得意がっている時に言うセリフ。
「がってん、くらのすけ」とも言う。