メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

笑える、シニアチームのナイターソフト

f:id:s-dai101030:20180615204307j:plain

 

今年もナイターソフトが始まった

参加しているのは7チーム

 

チームは職場の仲間同士だったり

気の合う者同士だったりで構成

されている

 

だいたいが40前後の若者たちだが

私のシニアチームは60代以上、

みんな、からだガタガタ

 

ナイターソフトは

優勝しても何も起こらない

 

プロのスカウトが来るわけでもなく

大きな企業に就職できるわけでもなく

 

賞金も商品ももらえない

 

みんな好きでやってるだけ

田舎の夕方の暇つぶしだ

 

6時30分から第一試合が始まる

仕事帰りだったり、農作業後だったり

チャリで駆けつけたり

 

9時30分まで2試合行われる

 

ユニフォームはない

作業衣だったり、Tシャツだったり

 

無心で取り組み、良い感じで遊んでいる

 

どのチームも男性主体だが、女子も

2~3人加入している

 

若い、いい香りのする、ヤンキーあがりの

良い女たち

ベンチでいちゃついている

 

シニアチームのお爺さんたちには

ごめんね、私で、

 

でも私、ソフト好きなんで

勘弁してね

 

シニアチームは全戦連敗する

それはみんなどこかが悪いから

 

膝が痛い、腰が痛い、肩が痛い

走れない、打てない、しゃがめない

 

遠くから試合を見ていると

ゼンマイじかけかと

思うほど動きがスローだ

 

動いているうちはまだいいが

死なれたら困る

だって、交代選手がいないから

 

前年に一塁を守っていたお爺さんが

今年はいない、倒れたらしい

 

シニアには若者たちのような明るい

未来はない

年々、体の不都合が起きる

 

おんぼろのシニアチームだが

口は達者だ

仲間のミスをののしりあう

相手チームに野次とばすのもシニアだけだ

 

シニアチームにとって

守備は地獄だ

 

まずピッチャーがストライクをとれない

若者たちはボールを簡単に打たない

 

フォアボールで塁にでる

次のバッターはゴロ、もしくは外野ライナー

外野フライなどを打つ

 

シニアは反応動作が遅いうえに

膝が悪いから球を捕る事ができない

 

馬鹿バカしいほど、点を取られる

 

例え、サードが上手く捕球して、

一塁に投げても、一塁手はそれを

受けそこなう、お決まり事のように

 

カバーに入ってるシニアはいないから

球はライト方向に転がっていく

 

そしてまた、点を取られる

 

6月といっても

夜は寒い

 

シニアの膝、肩関節が固まる

脊椎管狭窄症を患っているシニアは

立っているだけでもこたえる

 

延々と相手チームの攻撃が続く

 

ツーアウトから打者一巡という

悲劇が繰り返される

 

守備が長くて私はあくびする

悪戦苦闘しているピッチャー

には悪けど

 

相手チームの女子がバッターボックスに

立った時にやっとアウトが取れる

 

攻撃では

相手チームの守備が上手いから

 

なかなか塁にでれない

でたらでたで走れないし

 

走っても遅いから

ホームベースを踏む事なく

終わる

 

第二試合のため他のチームが

集まりだす

 

「まだやってるの?」あきれた

様子だ

 

私も私で、バッターボックスに立つと

バットを横に差し出し

 

当たるように投げてね」と

相手ピッチャーに注文する

 

「はい、わかりました!」

ピッチャーは止まっているバットに

当たるように投げるが当たらず

私は三振だ

 

長ーい試合だがシニアは

投げださない

 

老人たちはどこか楽しんでる

 

相手チームに「年寄り相手に

本気だすな」と野次る

 

若者たちも笑っている

 

老若男女の集うひと時は

楽しい、

そして笑える

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ