メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

同じ時代を生きている

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美容院で、サイドテーブルに置かれた雑誌。

一冊を手に取り、ページをめくる。

 

近藤真彦の記事が載っている。

Ⅰページ使い、現在の全身姿、赤いジャケットを着ている。

53歳になった記されている。

あの、鼻たれ小僧が。

(若いわ!、とても53に見えない)

 

若い男性スタッフが近づいてきてブローを始める。

「ねぇ、コンドーマサヒコ、53歳なんだって、若いよねー!」

「・・・あぁ、名前なら聞いた事あります」

テンション低い。

 

「知らない?コンドーマサヒコ」

「すみません」

 

(コンドーマサヒコを知らない世代と共に生きているんだ私!)

 

私もコンドーマサヒコに詳しい訳ではないが。

あんな下手くそな歌手が、マイクを握るのは許せない。

先輩づらして、ジャニーズの子の番組に出てくるのは、腹立たしい。

何で食べているのか知らない。

 

けど、彼が中森明菜の人生を狂わせたことは知っている。

 

中森明菜は、人気絶頂時、彼の部屋でリストカットした。

お金を貢いでいたとも。

 

中森明菜がテレビにでたきっかけは「スター誕生」という

オーディション番組。

予選を勝ち抜き歌い、最終的には、芸能プロダクションのスカウトが

名乗りを上げれば合格だ。

 

デビュー当時は、ぽっちゃり系の可愛い女の子だった。

外見に似合わず低音ボイスで、歌の上手い子だった。

 

運良く、彼女は、良い曲に恵まれた。

「飾りじゃないのよ涙は」井上陽水作詞作曲

「難破船」加藤登紀子作詞作曲

「ミ・アモーレ」作詞康珍化、作曲松岡直也

「SAND BEIGE」許瑛子、作曲都志見隆

「禁句」作詞売野雅勇、作曲細野晴臣

 

明菜ちゃんは、売れた。

 

人気が追い付かないくらいに、美しくなった。

鼻筋が通り、その下に形の良い唇が光る。

子供のようだった邪気のない目が、目じりの上がった大人の瞳になった。

 

バランスのとれた美しい顔を覆う柔らかく長い髪。

斬新な衣装を着こなす、くびれた腰と大きな胸。

 

低音からの、ビブラート、歌唱力がある。

 

マサヒコ君と明菜ちゃんが惹かれ合ったのは本当だろう。

だけど、同じ土俵だったのが、不運だったね。

 

女の方が、実力も人気も収入もある。

これでは、男は面白くない。

 

男は、追いかけてくる女をうざいと思う

一時は接点があっただろうけど、すれ違い始めた。

 

明菜ちゃんは一途だった。

もう修羅場だね。

 

リストカットされたら、人は引くよね。

狂気になるほど追い詰められたんだね。

病気だから精神科的治療がいるね。

 

会ってはいけない二人だったんだね。

明菜ちゃんは、未だに公の場に出てこれない。

このまま、老いていくのかな?

 

みんな年齢も性別も考えも収入も別々だけど、同じ時代を生きている。

同じ時代を生きている・・・・。

 

いやいや、住む世界が違うか。

 

 

 

 

 

 

 

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