メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

京都のお好み焼き「くれない」のキムチスペシャルが美味かった

f:id:s-dai101030:20180801190559j:plain      f:id:s-dai101030:20180801190605j:plain

 

若い頃、京都に住んでいた

 

友達ができた

白子さんと呼ぼう

 

白子さんはメガネをかけたぽっちゃりさん

大きめのユニホームを着ていた

 

豊満な胸を持ち、すごいブラをしていた

色白でみずみずしい肌が印象的

 

メガネの奥の瞳は大きく、ちょっと舌ったらずな

早口で喋るもんだから

時々、言葉が詰まる

 

愛想良しで誰とでも

上手く付き合える人だった

 

コロコロ笑いながら、私とも仲良くなった

 

いつの間にか黒子さんも加わり三人で

遊ぶようになった

 

時は「ワインレッドの心」が流行った時代

まだのんびりした世の中だった

 

私達の遊び相手は、同期のY君やその仲間たち

 

Y君は背が低く、禿がかっていて、目が細く

気の毒な程の不細工だった

ただ優しく、いつも優しかった

 

ハンサム好きな私は

友達以上には扱えなかったけど

 

いつものスナックに寄る

ママさんはどこにでもいるような中年女

 

ママさんがY君のお父さんの愛人だと知ったのは

Y君がそう話したような気もする

 

愛人のスナックのお得意さんって

Y君も複雑だね

 

Y君の親友K君は、ちょっと男前

彼氏がいるはずの黒子さんが狙っていた

 

K君は忘年会の日に落とされた

 

白子さんはユニホームを脱いで

メガネを取り、化粧をすれば

大変な美人だった

 

雰囲気も激変する

雌ヒョウになる

 

愛想が良いからモテモテ

こだわりがないからやっぱりモテモテ

 

武器は白い肌と豊満な胸

白子さんの高笑いが室内に響き渡る

 

私はというと

Y君の同期で背の高いT君に

ぞっこんトキメイテいた

 

発情期真っ盛りの私達が

良く行っていたのが

お好み焼き「くれない

 

安い、早い、美味い、酒がある

 

職場から徒歩20分程の、下町の

お店だ

 

注文を聞きに来る店員さんも

運んで来る店員さんも

特に鑑賞してこない、きさくなお店だ

 

豆腐ステーキ、初めて食べた

肉でもないのにとても美味しい

自宅では作れない

業務用の鉄板がなければ

 

スペアリブ、初めて食べた

美味いので骨までしゃぶる

飽きずに食べれる

 

甘辛めの味付け

肉が柔らかい

思い出すとヨダレがでる

犬なら絶対ここから離れないだろう

 

そしてキムチスペシャ

豚焼きそばにキムチが入っている

 

この組み合わせ誰が考えるのだろう

ソース味に酸っぱいキムチ

 

両者が相まって絶妙な味わい

笑みがこぼれる

 

焼きそばを包むのは、卵焼き

オムライスの麺版だ

 

卵焼きは誰もが好きだ

黄色は愛らしい

童心に帰れる

 

 

懐かしいな

今でも「くれない」は営業しているのか?

 

ネットで検索してみる

 

もう30年前のお店だ

つぶれていてもおかしくない

 

そもそもネットに載せたい程の

名店でもない

 

ありました!

同じ場所で営業している

 

メニューにキムチスペシャルはないが

 

 

f:id:s-dai101030:20180801190559j:plain

 

似たような品がある

 

 

嬉しいな

くれない」頑張ってるね

 

お店の雰囲気継承されているようだ

いつか行くね

 

 

そうそう、白子さんに再会したのは

10数年前

彼女も結婚して子供が二人いる

 

落ち着いたかと思ったけど

職場の男性と浮気していると、

相変わらずだね

 

いやいや何より

驚いたのは

 

白子さん、Y君と当時付き合っていたとの

告白

あの不細工とお?!

 

そしてさらに驚いたのは

いまでも

不定期に連絡取り合い、会っていると

 

 

どんだけ血が熱いんだ白子さん

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

 

 

 

 

 

 

夏っス、今年初めての焼きナス

 

f:id:s-dai101030:20180724232508j:plain

 

胃の調子が悪くて憂鬱だ

 

食べるともたれるし、鈍痛があったり

一日中、不快感が続く

 

臓器をデパートで買えるのなら

新品に取り換えたい

 

チカラがなくなっている

 

家の周囲の雑草の手入れもしたいけど

家中を整理整頓し磨きあげたいけど

 

しんどいわ・・

 

上手くいかないな

健康な体と心、お金と時間

いつもどれかが足りない

 

朝、押し花教室の同級生ライバル

ゴクミから電話がかかる

 

「文化祭終わったから

みんなで展示の後片付けしてるよ

メタボンの作品は受付に預けといたから

後で引き取りにきてね」

 

現状と問題点及び今後の対策を

まとめて話す

頭の良いゴクミ

 

最近、先生から作品を褒められる程

押し花の腕前をあげている

 

優秀な人間はなんでも

優秀にできるようだ

 

体調不良の私は水をあけられている

 

「了解です」

電話をきってから

友人N子にLINEする

 

文化祭の準備中に見た

裁縫教室の粋な作品に関心があり

本日、N子を誘って、午後から

公民館にでかける予定だった

 

文化際の開催期日も把握していない

いい加減な人間だね

 

右から左に、聞いた事が流れ出る

ちくわ耳

 

公民館の受付さんも困っているね

こんな駄作預けられても

どこに保管しとけばいいのよ!

 

N子から返信が来ない

電話をかけるがつながらない

無職の私と違い、N子は働いている

 

でかけないと決めたら

またゴロンとソファで横になる

 

愛犬が目をおとし

つまらなさそうな表情で

クッションで寝そべっている

 

犬の知能は人間の4歳児と同等と

以前、聞いた事がある

 

確かにそうだな

 

悪知恵もついてきて

最近はサイドボードを引っ掻きながら

吠え、要求してくるようになった

目はこちらを明らかに見据えている

 

「何ですか?」

問うと、さらに真剣な表情を浮かべ

サイドボードを引っ掻く

 

「やめてくれませんか?」

欲求は何かがつかめず

手をやいている

 

「おなか空いたんですか?」

おやつを与えれば、それはそれで食べるが

食べた後も、訴え行動は止まず

 

勘弁してほしい💦

 

仕事が終われば、N子は着信を見るだろう

愛犬に責められながら時を過ごす

 

N子から電話がかかってきたのは

約束の時間から20分程あと

 

「どこにいるの?、公民館に来たけど」

えー!スマホ見てよね

 

「うち。ゴメンね、文化祭終わったって」

「ナス食べる?、持って来ているの」

 

嬉しいけど、とりに出かけるのが面倒だ

察したのか、我が家に持って来ると言う

 

身だしなみを整え

おもてなしをするのも気が重い

 

「N子、ごめん、だらしない恰好しているんだ」

「お邪魔しないよ、玄関に置いて帰るよ」

 

野菜を育てている友人、知人は

有り難い存在だ

確保しておくべき

 

スーパーで売っているトマト

傷のない赤いトマト

あんなのはトマトじゃない

 

亡母が作るトマトは

皮が破けていたり、お尻が黄色だったり

不細工だったけど

 

酸っぱくて甘くて、青臭い臭いがして

今じゃ、手に入れることができない

本当のトマトだった

 

きゅうりもナスも皮がピンと張っていて

玉ねぎは刻むと涙がでた

 

農家の野菜は、絶品だと思っている

・・・

 

 

 頂いたきゅうりとナス

これで夕飯代が浮く

 

ありがとう、N子

これからもどんどん頂戴ね

 

新鮮なうちに調理するか

重い腰をあげる

 

f:id:s-dai101030:20180724232510j:plain

焼きナスときゅうりの味噌麹つけ

 

 

冷蔵庫で冷まして頂く 

ジューシーでうまし

 

 

 ねぇねぇ、トマトはないのかな?

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

 

おっぱい

f:id:s-dai101030:20180722112601j:plain

山に登る

 

澄んだ空気の中でコーヒーを

味わう

 

ただそれだけのために

命をかける

 

リュックに詰める食料、衣類

機器、薬、筆記用具、重い

 

頭の中に詰めるのは山の知識

 

数か月前から体力作りを始める

 

歩いて登る山、成功のカギは登山靴

命と同等の値段かもしれない

 

誰でも登れない

限られた者しか登頂できない

根性なしは落ちこぼれる

 

 

・・・・でも

山のてっぺんにおっぱいがあれば

がぜん、モチベーションはあがる

 

なぜなら

みんなおっぱいが好きだから

 

赤ちゃんから変わり者から

けっこう有名なアスリートでも

 

科学者でも、容赦ない経営者でも

みんなおっぱいが好きだ

 

老人ホームのお爺さんも

やっぱり、おっぱいが好きだ

 

老若男女問わず、おっぱいは

大事にされる

 

触ったり、飲んだり、揉んだり

接触方法はいろいろあるけど

 

インテリアとして飾ると

実は、最高の癒し系のお品となる

 

臨機応変に活用すれば良い

 

おっぱいの形状は愛らしい

 

岡本太郎でも超せない

ピカソでも描けない

葉加瀬太郎でも弾きこなせない

おっぱいは芸術だ!

 

思春期、全盛期、円熟期を経て

愛でられてきたおっぱいM型は

やがてW型となる

 

Wの持ち主の私、暑さに弱っている

 

WをMに修正するブラを装着するのが

苦しい

絞めつけると、吐き気がする

 

夏は開放感を味わいたいものだ

 

最近はブカブカのTシャツを着て

ゆるめのエプロンをつけて

ノーブラをごまかしている

 

もちろん、お客様の訪問時は

見苦しくないように

ブラつけますが

 

来年の夏はどんな演出をするか

さだかではない

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

行商のおばぁちゃんから買ったアマダイの干物400円

f:id:s-dai101030:20180720163336j:plain

 

押し花教室の同級生ライバル

ゴクミから電話だ

 

「みんな展示の準備しているよ

早く来てね」

 

町の文化祭が明日から始まる

押し花教室の生徒さんも

公民館の一階で作品を展示するらしい

 

今日も暑い

 

出かけるのは、面倒だけど

教室の生徒さんとの

輪を乱してはいけない

 

箱に仕舞ったままの自分の作品を

かかえて車に乗り込む

 

後部座席には、隣町の骨董屋さんに

鑑定してもらおうと蔵にある茶碗を

入れた段ボール箱を置いてる

 

メルカリにはまっている最近の私

購入者さんとのやりとりが楽しい

 

数百円稼ぐために出展品を磨き

写真撮影を工夫し、梱包グッズに

こだわり、良い評価が得られると

ホッとしたり

 

蔵の茶碗の価値を知るため

今日こそ、骨董屋に行かねばならない

 

目玉はこれ

f:id:s-dai101030:20180720163458j:plain

天保9年作の赤い漆器

 

「なんでも鑑定団」は私の大好きな

番組だ

クズかと思われていた品に意外な

鑑定額がでる

箱が大事、箱書きが大事

 

町の公民館に到着

暑い

 

ゴクミの姿が見える

 

長い髪を後ろに束ねており

足が長いからパンツが似合う

 

綺麗に化粧していて

きちんとしている

f:id:s-dai101030:20180720163505j:plain

ゴクミの作品

先生から美術展にだしてと

言われている

 

フン!

 

教室の生徒さん達と溶け込み

お喋りしているゴクミ

何でも上手くてイイネ

 

私、今日は忙しいから

行くわ

 

隣町の骨董屋さんには

アポを取ってある

 

道中、気温35度の掲示板を見て

気を失いそうになる

異常気象だ

 

暑い熱気にハンドルを握る腕が痛い

紫外線を避けるようにしているけど

 

どうでもいいか

暑いと何もかもがどうでもよくなる

 

希少価値を期待して

骨董屋のご主人に箱書きのある

赤い漆器を見せる

 

「大したもんじゃないな」

 

じじぃ!

目は確かか

 

ならば

これは?

メルカリで送料込み1000円で

売った品

f:id:s-dai101030:20180720163454j:plain

 

 

 

「イマリだな、これは価値ある」

「イマリ?、うち、そんな所に親戚いませんが」

 

「昔は、船で運ばれて来たんだ

伊万里があっても不思議じゃないね」

 

「買ってくれる?」

「良いよ、10枚単位で一万かな」

 

残念、先日一枚売ってしまい19枚しか

残っていない

後日、10枚持って行く事にした

 

帰り道、リヤカーを押して行商している

婆ちゃんとすれ違う

 

ここは漁師町、

生きの良い魚介類を売っているはずだ

 

脇に車を止めてから

「待って、まってぇー」叫びつつ

婆ちゃんを追いかける

 

アマダイの干物がふっくらして美味そうだ

 

屋根?に魚をぶら下げ、

商いしながら干物ができるという

一石二鳥だ

 

「美味そうだね」

「そりゃ獲れたてだから美味いよ」

 

こういう場合、値切りしたり

おまけをつけてもらうのを

楽しむものだが

暑いからサッサと買う

f:id:s-dai101030:20180720163336j:plain


藁でつるしている

紙で包むのが素朴で良い

二匹で400円

 

婆ちゃんはきっと金持ちだ

 

古いリヤカー、麦わら帽、安そうな服

魚はきっと知り合いから

安値で仕入れる

 

塩を適度に振って干す

 

一人でのんびりと作業し、売る

 

単価は低いけど、地味に売れる

 

小金がたんまりあるはずだ

 

 

帰宅し干物を焼く

f:id:s-dai101030:20180720163539j:plain

焼き始めから

良い香りがした

 

予想以上に

美味かった

塩加減ばっちり

 

 

ごちそうさま

婆ちゃんにまた会えるかな

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

 

 

 

 

 

 

昼は寿司やで女子会、夜は焼肉男子会に参加した

f:id:s-dai101030:20180715170419j:plain

暑さに弱い私

でかけるのが億劫だ

 

昼、寿司やで親戚の女子会予定

仮病つかいたいな

 

女系家族の我が親族

集まればお喋りがやまない

 

市内に住む次姉が段取りしてくれた

寿司や

なかなか予約がとれないのだとか

 

6畳程の個室

中央に掘りごたつ式のテーブルがあり

10人がぎゅうぎゅうで座る

 

次姉の当初の計算より

何故か人数が多い

 

みんなが適当な

我が女子会

 

次姉がお店の女性店員にあらためて

打ち合わせしている

 

姪たちの小さい幼児たちは

指相撲したり

蹴り合ったり

テーブルに下にもぐったりと

大暴れ

 

気の強い姪が「熱湯かけるぞ!」と

叱っているけど

効きゃしない

 

次姉が、最近旦那が痩せてしまい

白の背広の肩がぶかついてきたと言う

 

白の背広?

みんなで「スターか!」と突っ込む

 

寿司が素敵な大皿にのって出てきた

色鮮やかな葉と実の柄

 

さっそく皿の裏をのぞく

良い皿なら作家名が書いてあるはずだ

 

書いてあったが読めない

 

店員さんに作家の名とか経歴書があれば

持って来てとお願いする

 

床の間には地元の有名な書道家の作品が飾られて

いるが誰も読めない

 

公務員をやめて、書の道に入ったが

生活が苦しいらしいとの噂だ

 

次姉がカバンから中ぶりの桃のびん詰めを

だす、どうしても蓋が開けられないと

 

なら、我こそが開けて見せようと

みんな順番に蓋をひねるが

蓋はびくともしない

 

一巡して、桃の瓶は次姉のカバンに

かえっていった

 

幼児のためにかっぱ巻き

頼んだが、ノリがはがれていた

 

寿司やの癖にノリ巻は基本だろ

 

ちょっと文句言おうかと思ったが

あっというまに食べてなくなった

 

女子会にはつきもののデザート

このお皿がまた良い

皿の裏を覗いたが何も書いてない

 

一人、2000円、二時間騒いだ

 

次回、いつ集まる?

姪たちが聞いて回っている

 

料理好きの従妹に

お手製の塩麹をもらって帰ってきた

 

きゅうりにのせて食べてもいけるとか

 

従妹は仕事も遊びもきっちり行い

料理にも関心があり

 

数種類の酢や油を常備し

使い分けているらしい

凄いね

 

夕方になっても外は暑い

 

愛犬の一日の唯一の楽しみの散歩

こんな暑いようじゃ行けないな

 

排尿のため、時折、家の周りを

歩かせるが・・

 

こんなんじゃおしっこしないんだわ

正式に散歩に行かないと

 

夜8時過ぎ、かろうじて気温が

下がり、散歩に出かけた

 

真っ暗なので

村の中央まできた地点で帰る事にした

 

愛犬に気づかれないように

別のルートを歩く

 

良い香りが漂ってきた

 

家と家の隙間の奥でバーベーキューを

男子5,6人でやっている

 

キャッチボールの相手をしてくれる子が

手を振って「食べて行け」と誘ってくれる

 

男子と言っても50前後のオッサン達だ

 

彼らは酔っぱらていて

ゲストが来たのに、新たに肉を焼くことも

皿を持って来る知性もない

 

私は残り物の、得たいのしれない肉を

つかみ、たれは地面に置いてある誰かの

残りにつけ食った

 

大型犬ガクトの飼い主は、特に酩酊で

卑猥な言葉を連発している

なんか辛い事ありましたか?

 

缶ビール3本飲み干して帰宅した

 

 

夏が早く過ぎて欲しいと思う

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世の中不公平、でもどっかで帳尻が合うはずだが。

f:id:s-dai101030:20180712130100j:plain

 

暑さに弱いデブの私

 

ガンガンに冷房つけて

茶の間にこもっている

 

いつもなら楽しみに出かける

押し花教室

今日も額を作る予定

 

デザインを考えなければ

ならないのに

身体がだるくて、集中力もない

 

町の文化祭に作品を飾る予定だから

本日は、名誉挽回、見返すチャンスなのに

 

なんだかなぁ、やる気でんわ

デザインのひらめきも降りてこない

 

あでやかな花びら系は好みじゃないから

葉っぱ中心の気が落ち着く感じが良い

 

北欧インテリア雑貨から

デザインを模索する

 

熱気のこもった座敷に置いてある

押した材料を適当に持ち出す

暑い所には長くいられない

 

愛犬が飛び上がれない台所の

テーブルに材料を置いて

 

画用紙の上に配置してみる

 

難しいんだわ

構図とか、バランスとか、

葉の色合いとか、大きさとか

 

涼やかで洒落た風にできない

それにしても暑い

 

押し花の先生に電話する

「教室、冷房きいてますか?」

「きいてるよ、早く来なさいよ」

「・・じゃぁ、ボチボチ行きます」

ーーーーーー

 

 

教室内にはすでに老女生徒が集合し

おのおの作品作りを行っている

みんな厚着、化粧もしている

 

同期に押し花教室に参加したライバル

ゴクミちゃんもうつむいて

何やら熱心に取り掛かっている

 

さっそく、ゴクミを偵察する

 

机に綺麗な押し花が整然と並んでいる

花びらがくすんだり、縮んだりしていない

 

いつの間に、こんなに腕をあげたんだ

 

ゴクミは押し花の背景にピンクの和紙を使い

さらにアクセントとして色綿も使用している

 

茎~花を4本たて

その足下に綺麗な仕上がりの花びらを

敷き詰めている

女らしい印象・・・。

 

私は、白髪染めが間に合わず

髪もまとまらず、だらしない生活が

漂ういでたち

 

持参してきた材料もゴクミに比べると

変色してるし縮んでいるし

ヘナヘナと座席につく

 

ゴクミは押し花教室の先輩にあたる

Mさんから直近に教えてもらい

素材もわけてもらったりしている

たぶんね

 

私みたいに花を盗んだり

押してみなきゃわからないって

 

いい加減な事してるのと

違うのだ

 

花びらが好きなゴクミと

葉が好きな私

 

押し花の先生がゴクミに美術展にださない?

と言っている

ゴクミは謙遜したような返事をしている

 

西川さんが来て、町の文化際にだしてねと

私に言う

ゴクミは美術館で、私は町の文化祭か

 

遅れをとった

 

頭脳明晰だけでいいじゃない

芸術まで持って行かないでよ

私に残された分野に入ってこないで

 

先生に最終的な仕上げ、点検をしてもらう

「先生、私、押し花、メルカリに出展して

稼ぎたいんですけど」

「こんな下手な花だしても売れないわよ」

 

「でも、下手なの好きな愛好家もいると思うけど」

「出しても良いけど、この教室の名前出さないでね」

「わっかりましたー」

先生が手直しでアジサイを沢山盛り込んだ

 

押し花で伸びるためには

先生のお気に入りにならないと

だめだ

 

石田さんが私の作品を見に来て

「最初からこんなのできるのすごいよ」と

 

あんたに褒められても

先生から満点だしてもらわないと

美術展に行けないよ

 

先生から、さらに偉い人を紹介してもらわないと

名を売れないよ

 

ゴクミがタイミング良く

教室の片付け、掃除を始めた

 

お高くとまっていない

そんな様子は全くない

気が利くのだ

 

慌てて私も机を折り畳み

倉庫に入れる

 

ゴクミは教科書もきっちり読んで

花を押しているのだろう

 

元々、進学クラスの子だ

読むのは苦にならないんだ

 

要領が悪い私は、本も見ない

今日のところは負けだ

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

胃がんかと思った、キョウコノゴロ

f:id:s-dai101030:20180707235145j:plain

雨降りのなか、自動車専用道路

片道一車線を走行

 

予想以上の雨量でワイパーが

忙し気に右往左往している

 

いつもの如く、妄想に浸っていると

突然、車体が左に揺れた

 

慌ててハンドルを右にきる

一瞬、大きく右側に車が飛び出て

肝を冷やした

 

雨にタイヤがとられたんだけど

考えれば

 

このタイヤいつ代えたかな?

すり減ってんじゃないかな

 

いえいえ、それならタイヤ交換時

スタンドの方が買い変えを言ってくるはず

 

じゃ、運転力が落ちたのか?

最近は運転が苦になってきた

車庫入れに毎回、びびっている

 

ふとバックミラーを見ると

大きなトラックが後ろにいて

猛全と追いかけてくる

 

ドライバーの顔が見えないから

とても怖い

 

小さい叫びをあげながら

集中して車を運転する

 

スティーブンスピルバーブ監督の

出世作「激突」を思い出す

 

主人公が追い越したトレーラーに

執拗に追いかけられる話

 

最後まで相手の運転手の顔は見えず

トレーラーがまるで凶暴なレスラーの

ように見えた

 

私は対抗車が、人の顔のように見える

ブルーなら優し気に思える

白なら普通の人

フトントガラスが真っ黒なのは

悪い人

 

そう、今、後ろについているトラックが

まさにそれだ

 

なんで真っ黒なんだろ

そうかもっと早く走れってか

トラックだから急ぎの用事あるよね

 

追い越させてあげようと

思っても道幅は狭い

 

トラックは怒っているようだが

・・・

 

雨は馬鹿にできない

タイヤがとられそうになる

 

慎重に運転をしたいが

後ろからアオラレテ、それなりに

とばして

・・・

車を買って11年経つ

そろそろ変え時だ

 

車も古いが運転している私も

古い

61年使い込んだ身体だ

 

不思議だね、急にあちこちが

故障しはじめた

 

手の小指の変形や髪の脱毛、

筋肉が減少して脂肪が下に落ちて行く

 

すぐに疲れるし

 

最近は食後の胃のもたれが辛い

 

病気知らずできたから

不具合には慣れていない

 

胃がはって、もたれて、吐き気がする

途端に気力が失せる

胃の不調に支配される

 

いつものクリニックに行った時

相変わらず聴診したがるエロ医者に

 

「食事した後、胃がはる」

そう言ったら、エロ医者、真顔になり

「カメラしないとだめだ」って

 

だめよ、ダメダメ、カメラだけはダメ

口を閉じられ、風船になるような恐怖感

 

だめ!、最初は薬からです」

私は強く拒否し、指示をだす

 

しかたないなぁとエロは薬を処方した

 

胃だけは丈夫だったのに

年のせいかな

どこもかも弱音をはくようになった

 

健康寿命70歳、上手くいけば100歳

私はそんなに生きられないと思う

 

日々、世の中、様々な事柄が起きている

私自身も、私の身の回りも

刻々と変化している

 

将来についていけない、毎日が大変だ

一つ一つが私には重荷だ

・・・・

 

 

トラックはいつのまにか、小さくなり

そして道路から降りて行った

 

やれやれ

・・と思ったら、後方から新なトラックが

ついてきて

ぎゃっ!!

 

しかもトラックの後ろに車が何台かいて

もう、大変よ

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ