メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

トイレの行列、順番がきたら若い子のあとに入りたい

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最近、老女の事を陰でクソババアと呼ぶのを

なるほどなと実感している

 

私の自慢はおしっこを我慢できることや

おしっこをだしながら何回でも

途中で止められる事だ

 

また固形物から気体だけ選り分けて、排出する技も持っていた

 

もとから便秘症なので

自宅以外で便をする事はまずない

なかった・・・、以前ならね

 

ところが・・・

 

定年退職してから気が緩んだのか

気体がかってに出るようになった

これには笑った

 

膀胱が小さくなったのか

しょっちゅうおしっこに行っている

途中で止めては出すなんていう遊びは

もうやっていない

 

胃腸系も狂いだしたのか

排便コントロールが出来なくなった

 

下痢と便秘を繰り返し

出先で急に便意を催すようになった

 

若い時なら押し込む力があったのだが

腹筋が緩んでいるので

車内でのたうちまわっている

 

慌てて車を駐車場に停めて

肛門を締めながら公衆トイレ目指して走る

 

途中、誰かに声でもかけられたら

そこで一気にでそうなあんばいだ

 

やっとたどりついた公衆トイレ

だいたい先客がいて、トイレの順番を待つ

 

用を済ませた方がたがトイレの戸を開ける

 

中から若い女の子とおばあさんが出てきたら

私は迷わず若い子のあとに入り込む

 

若い子の残り香は良い

香り優先のシャンプーを使っていたり

香水を塗っていたり

 

身にまとう洋服も香り優先の柔軟剤を使っている

持病もなく薬を飲んでいないから臭いおしっこはしない

そもそも公衆トイレで若い子は便なぞしない

 

ところが

私を含め、おばあさんは身体が緩んでいるので

おしっこのつもりが便まで出す

 

おばあさんは寒がりなので重ね着している

脱いでるうちに尿道、肛門が開く

 

間に合えばいいけど、間に合っていない方は

便器を汚す

 

しゃがむ位置が適切でないとやっぱり便器を汚す

 

排泄後、立ち上がりしなちびることもある

しまりが悪いから

 

クソババアってあながち間違っていない

 

慢性疾患を抱えているから

多種類の薬を飲んでいる

だから排泄物は臭い

 

年金暮らしなので安いシャンプーを使ってる

身にまとう服は例年の物で、防臭剤の臭いがする

はいている靴は一足しかないお出かけ用

 

そんなこんなを想像するので

トイレの順番がきたら私は若い子のあとが良い

 

ーーー

 

先日、妙な体験をした

食事処で女性用個室トイレを使用していた私

 

立ち上がり、ジーンズのファスナーに手をかけていた時

突然、トイレの戸が開いた

 

私も、戸を開けた中年女性客も驚き

お互い同時に「すみません」と謝る

 

鍵のかけ忘れした私が悪いのだが

おかしいのは戸を開けた中年女性

なぜか戸を閉めずにその場に突っ立っている

 

ゆっくりファスナーをあげながら

私は言った

「とりあえず、戸、閉めてくれませんか?」

 

友人らにその話をすると

大笑いされた

「オッサンと間違われたんじゃない?」って

 

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紫のキャリーバック<旅立ち編>吉田輝星君

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夏の甲子園

金足農のサヨナラ2ランスクイズ

歴史に刻まれるワンシーンだ

 

9回裏、2-1で近江を追う金足農

無死満塁でスクイズ

 

巧妙なバンドで球がサード付近に転がった 

3塁ランナーがホームにスライディングする

 

同点はしかたない、

捕球後、1塁走者をさすためファーストに投げる

 

一瞬の出来事だった

金足農の二人目の走者が3塁を蹴って来た

1塁手がホームに直球を投げる

 

ホームベース上でクロスする走者とキャッチャーミット

 

球場は静まり返る

何が起こったのかわからない

 

審判が両手を広げる

セーフ

 

2ランスクイズ、逆転勝ち

金足農の奇襲攻撃

観客は唖然、騒然、歓喜の叫び

 

見ていた私も鳥肌がたったワ

 

 

 

 

やってきた金農フィバー

 

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選手が育てていた豚が9匹の赤ちゃんを産んだとか

 

 

 

 

 

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選手の背中にセミがついてたとか

 

 

 

 

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あきたこまちとか

 

 

 

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野球小僧とか

 

 

 

 

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仲良しだとか

 

 

 

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生徒さん達が開発にくわわったお菓子とか

 

 

 

 

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いつも手をつないでいるとか

 

 

予想外の快進撃のため、滞在費用がたりないとか

募金が始まり、年貢と称されたり

 

侍ポーズに警告がはいり、刀狩りとか言われたり

 

勝戦観戦客のため、JALが秋田から臨時便をだしたりとか

 

 

ユーモラスな記事が多い金足農

だからみんなを惹きつける

 

金農フィバーは地元に活気をつけた

奮闘した選手たちに県や市が感謝状を

おくるらしい

 

 

 

輝星が

プロ野球という道に歩きだす

一人で

 

もう仲間はいない

父さんが言うようにまわりはライバルだ

 

今までは野球が好きだけで

楽しんできたけど

 

これからは違う

組織に就職し、商品として扱われる

 

箱に入れられ、監視、管理され

企画会議にだされ、商品価値を評価される

 

売れなければボツにされる

良い数字を残さないと抹消される

 

ドラフト会議はシビアだった

使えそうだから日ハムが輝星を選んだ

 

何に使うつもりか

集客のためだと私は察する

 

新球場建設費莫大だね

 

5年後、輝星は

どこにいるんだろう

 

 

 

平成30年11月23日

日ハム入団のため千歳空港に到着

 

空港職員がおす台車に金足農のカラー

のキャリーバックが乘っている

 

これからどんな人生が待っているのかと

思うと切ない

 

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怪我しないように身体を鍛えてね

独り相撲しないでね

まわりをちゃんと見るんだよ

 

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紫のキャリーバック<キャラ形成編>吉田輝星君

 

 

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輝星くんちには、いつも誰かが遊びに来ている

 

親戚だったり、ご近所さんだったり

父さんの野球仲間だったり

 

小さい頃からわちゃわちゃに慣れているので

輝星くんは群れでつるんでいないと

落ち着かなくなる

輪の中心にいることを好む子になった

 

家族に溺愛されて育ったので

少々、オレ様傾向がある

 

俺を見ろ、俺のいう事を聞け、俺が一番だ

 

もとから頭の良い子なので

要領良く立ちまわる

 

自己顕示欲が強く

負けん気は誰よりも強い

 

小学校3年生にして

家族を支配する

 

「母さん、愛しているよ、プリンだして」

「自分で取って来ればいいでしょ」

母さんは輝星くんの五つ下の弟の世話におわれ

かまってくれない

 

「ばあちゃん、愛してるよ、プリン持って来て」

「あいよ、チョコバナナもかい?」

 

「じいちゃん、テレビのリモコンとって」

「どれ、何が見たいんじゃ」

 

年寄りを動かして、自分は寝そべり

録画のM-1グランプリを見る

お笑いが大好きだ

 

明日、タク君をどうやって笑わそうか

思案に暮れる

 何事もてっぺんをめざす

 

「輝星、外でるか、キャッチボールするぞ」

起き上がり、慌てて父さんの後ろを追いかける

 

父さんに誘われて始めたキャッチボールが

痛快に楽しい

 

グラブにボールが入り込む音にシビレル

父さんのグラブめがけて投げるんだけど

届かないのがくやしい

 

いつか思い通りに球を操れたらなと

熱中してしまう

 

父さんが仕事で相手してくれない日は

隣家の塀で投球練習をする

 

スポーツ少年団「天王 ヴィクトーズ」に入り

本格的に野球に取り込むようになった

 

ーーーー

 

「輝星、腕だけで投げたら肩こわすぞ

身体全体使うんだ、下半身を鍛えろ」

 

父さんのアドバイスを受け、ランニングに

力を入れるようになった

 

ただ犬や夜道は苦手なので、じいちゃんが後ろから

自転車でついてまわる

 

じいちゃんは晩酌してゆっくり過ごしたいのだけど

ばあちゃんに叱られるので仕方なしに付きあっている

 

 

じいちゃんが風呂に入っていると

輝星が顔をのぞかせる

唇になぜかケチャップをたっぷり塗っている

 

「じいちゃん、俺、野球でてっぺん取りに行くワ」

孫と同じく息子もこんな事言ってたなと爺さんは思った

 

輝星がしゃがみ、じいちゃんの背中を洗い始める

 

「甲子園にでて優勝するから」

「でっかい夢やな」

「まじ本気」

 

洗い流した背中にチューをして

笑顔で立ち去る輝星

 

「志は高いけど、お前、そのイタズラ癖どうにかせぇ!」

風呂場からじいさんの声が聞こえる

 

 

 

数年後、本当に甲子園に出場し

衝撃と感動を人々に与えるなんて

じいちゃんは想像もしていなかった

 

 

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  そして

輝星が動くと

億単位の金が動く

 

そんな日が来るなんて

誰も知らなかった今年の夏

 

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紫のキャリーバック<命名編>吉田輝星君

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赤ちゃんの小さな手のひらに

指を入れると

ぎゅっと握ってくる

 

「まゆみちゃん、こいついっちょまいに

爪があるぞ」

 

産科病棟の一室

マー君が赤ちゃんの鼻をのぞいたり

足を持ち上げたり、薄い毛を撫でたりしている

 

マー君、抱いてみれば?

父親になった実感がもっとわくよ」

「こんなちっせえの抱けないよ

こわれたらどうするんだ」

 

「退院したら、赤ちゃんのお風呂係はマー君だよ」

「無理だ、3年まってくれ

そのうち慣れるから」

 

「じゃオムツ変えてくれるくれる?

一緒に練習したよね、人形使って」

「人形と赤ちゃんじゃ違うよ

足はずれたらどうするんだ」

 

助産師歴34年の江田さんが部屋にやって来た

 

「今日は赤ちゃんのお風呂は新米お父さんに

やってもらいますね、はい、準備」

 

まゆみちゃんが手際よく、着替えの肌着や

バスタオル、ガーゼハンカチを並べ始める

 

「江田さん、俺、ちょっと肩こわしていて

調子悪いんで・・・・」

「大丈夫よ、そばで教えてあげるわよ

何事も実践よ」

 

ベビーバスのお湯をはる

温度計を入れて、適温に調整する

タオルをかけて赤ちゃんの足から先にお湯につける

顔をガーゼでふく

頭、首、お腹、足を洗う

 

次はひっくり返して背中を洗う段取りだ

「俺、初心者だから今日はここまででイイっす」

 

赤ちゃんの身体の向きを怖くて変えられない

すべり落としそうだ

 

笑いながら江田助産師が赤ちゃんの向きを変える

 

マー君の手に何かが触れて、落ちた

「え、え、江田さん!、なんかとれた!

赤ちゃんの指かな?、大変だ!」

 

江田さんが手をいれて落ちたものをひらいあげる

「へその緒だね、こりゃ」

 

「大丈夫ですか?、血でてませんか!」

「怪我してるわけじゃないの

時期がきてとれるものなの

退院する時、箱に入れてわたすからね」

 

マー君は緊張していて

汗だらけになっている

横で見学していたまゆみちゃんが笑う

 

お風呂からあがった赤ちゃんは

まゆみちゃんに抱かれ

おっぱいを飲み始める

 

抱いていると

赤ちゃんの鼓動が伝わってきて

まゆみちゃんは幸せを感じる

 

マー君、赤ちゃんの名前どうする?」

「そうだな、こうせいってどうかな?」

 

「柔道の井上康生だね?、マー君ファンだから」

「強く逞しく育って欲しいんだ」

 

「良いね」

「てっぺんとる子になって欲しいな」

「期待でかすぎ、普通で良いよ」

 

「いつも楽しく、輝いている子になって欲しい」

「重たいよ、お菓子食べる?」

 

まゆみちゃんが袋からだしてきたのは

ベビーーラーメン

 

お好み焼きに入れると美味い

まゆみちゃんの好物だ

塩分が多いので妊娠中は控えていた

 

ポリポリとほうばるまゆみちゃん

マー君はひらめいた

「決まった、輝く星だ」

 

その時、赤ちゃんが右手を宙に上げた

シャキーン

 

 

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紫のキャリーバック<誕生編>吉田輝星君

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1月12日

 

まゆみちゃんは市内にある総合病院の産科病棟で

夜明けをむかえた

 

昨晩から始まった陣痛で一睡もできなかった

 

出産予定日よりちょっと早い

赤ちゃんはお母さんに早く会いたいようだ

 

ドアを叩く音がする

「おはよ、どうかな?、陣痛の間隔」

ベテラン助産師の江田さんだ

 

妊婦健診の時からずっと江田さんが

まゆみちゃんの担当だ

 

4人の子持ちの江田さんは実体験を加えて

指導してくれるので、説明がわかりやすい

 

出産時の呼吸方法も会得した

赤ちゃんの抱き方やおっぱいの吸わせ方

オムツの当て方など人形を使って

教えて貰った

 

 

妊娠6ヶ月のエコー検査で、産科医の仲居先生が言った

「チンチンがついとる、男の子だね

わしの診たては当たるよ、打率7割じゃ」

 

帰ってマー君に報告すると

飛び上がって喜んでいた

 

マー君は野球が好きだから、きっと息子と

キャッチボールしたいんだね

そうまゆみちゃんは思った

 

まゆみちゃんは男の子でも女の子でも

どちらでもかまわない

無事に生まれて、健康であればそれで良い

 

ベッドサイドの椅子に座り、うたた寝していた

マー君が目を開ける

 

江田さんを見て、慌てて立ち上がる

「えっ、江田さん、はよござーす」

 

「おはようございます。初産は生まれるまでに

時間がかかるの、体力勝負よ」

「そっすか、まゆみちゃんなんか食うか?」

 

陣痛間隔が3分おきになったら分娩室に移動すると

言って江田助産師は出て行った

 

マー君、おにぎり食べたいな

それとチョコバナナも」

 

マー君とまゆみちゃんの両親がやって来て

個室はにぎやかになった

 

陣痛が3分間隔になってきたのは午後一時過ぎ

 

マー君は腰が痛いとまゆみちゃんが言うので

ここ?、こんくらい?と聞きながら

腰をさすっていた

 

母親たちは呑気に世間話をしている

親父たちは部屋を出たり入ったり落ち着かない

 

江田助産師さんに付き添われて

まゆみちゃんとまゆみちゃんのお母さんが

分娩室に入って行く

 

「俺は?、俺はどうしたらいい、まゆみちゃん」

「生まれたらビデオまわして

じゃ、行ってくるね」

 

マー君はドキドキした

これから起こるドラマチックな出来事に

立っているだけで精一杯だった

 

「無事に生まれてくれ、頼む!」

心の中で祈った

 

分娩室から時々、まゆみちゃんの声がもれてくる

 

「頑張れ、まゆみちゃん!」

マー君はまゆみちゃんが愛しくてたまらない

 

男は役立たずだ

 

助産師の江田さんがドアから顔をだす

「もうすぐですよ、今、頭が見えてきたところ

お父さん、ビデオ持って中に入って来て」

 

お父さんと呼ばれ、マー君は止まってしまった

 

分娩台のまゆみちゃんの額は汗で濡れている

お母さんがまゆみちゃんの耳元でささやく

「大丈夫、大丈夫、もう少しだよ」

 

江田助産師が声かける

「いい、次の痛みがきたらいきむんだよ」

 

うなづくまゆみちゃん

 

陣痛の波が押し寄せる

まゆみちゃんがいきむ

 

するすると回転しながら出てくる赤ちゃんの頭

 

それに手を合わせて小さな体を受け止める江田さん

 

赤ちゃんは抱き抱えられながら

空中に上がる

 

おぎゃと声を発する

 

慌ててビデオ撮影するマー君

 

赤ちゃんの泣き声が分娩室に響きわたる

「おめでとうございます

男の子です」

 

江田さんがそう言って赤ちゃんをまゆみちゃんの

胸に置く

 

「初めまして、こんにちわ

お母さんだよ」

 

赤ちゃんはまゆみちゃんに抱かれると

泣くのをやめた

 

小さい指がまゆみちゃんの顔に当たる

 

産科医仲居先生がまゆみちゃんと赤ちゃんをつなぐ

へその緒をはさみで切る

 

シャキーン

 

 

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いじめられっこは同窓会に参加するかしら?

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同窓会

行ってどうする、今の生活が変わるわけでもないし

花火みたいなもの、消えればなにも残らない

 

いえいえ、違うよ

良い事もあるよ

 

普段は思い出しもしない同級生たち

会ったら会ったで収穫がある

 

例えば司法書士をしているN君

遺言書作成に活用できる

 

郵便局関係者

メルカリで使う定型、定形外って

どういうこと?

教えて貰える

 

キノコ栽培している農家さん

売れない商品を頂戴っておねだりできる

 

役場関係者

隣の廃屋を何とかしてくれと言うと

どうにもできない訳を教えてくれる

 

節約技が秀でていることでテレビ出演したK君

電気代の節約方法を聞こう

 

このように

普段思い出しもしない同級生たちも

話してみれば

今後お付き合いが始まる可能性が生まれる

 

同窓会、参加しても損はない

ーーー

 

再会することで新たに企画が持ち上がった

それは

小学校時代の同窓会をやろうと・・・

 

5つの村の真ん中に位置する小さな小学校

 

後ろは山で前は海

学校のまわりはたんぼ

 

冬はたんぼに氷がはり

長靴でスケートして

落ちたり

 

理科の時間は潮干狩りして

収穫物は担任が持ち帰り、夕飯にしたり

 

下校時は山を探検しながら自宅まで歩いて帰る

ど田舎の学校だった

 

一年生から六年間、全く変わらない顔ぶれ

いっぱいエピソードがあるはずなんだけど

遠い遠い昔なんで・・・

 

今回、初めての同窓会となる

 

私も含めて4人の幹事で事を運ぶ段取りを

先日、駅前の喫茶店で行った

 

12月はなにかと忙しい

1月、2月は雪が降る

3月にしてはどうかとチンネン(あだな)が言う

 

私「待ってるうちに誰か死ぬよ」

それで1月末に同窓会をする事になった

 

連絡のとれる、出席できそうな者は

10人たらずだ

みんな県内に住んでいる

 

同級生たちはみんなが健康、健全とは言えない

 

どういう生活をしているのか

ほとんど付き合いがないから

わからない

 

私達の学年は女子が4人しかいない

 

私とY子は幹事だから参加するけど

Tちゃんは親の介護があるため

参加できるかわからないと言った

 

残る1人はSちゃん

彼女が来ないと

 

私とY子だけじゃ、場が持たない

華のない同窓会になる

男子に女装をお願いしなければならない

 

ぜひ、Sちゃんにも参加してもらいたい

 

Sちゃんは女子の中ではちょっと異の存在で

まず体が大きい、太っている

メガネをかけている

頭がちりちり

成績、運動もいまいち

家が貧乏

 

私の記憶では

下級生も含めた女子何人かで

Sちゃんを追いかけて、どんくさい容姿を

からかった

 

Sちゃんが怒ると、そのさまがおかしく

またからかうといった

 

今考えると、どうしてあんな事したのか

わからない

 

中学生になると

私達と一緒にSちゃんもソフト部に入った

彼女のポジションはたしかキャッチャー

 

太っているSちゃんがしゃがむと

彼女のズボンの尻の部分が破ける

それでみんなが大笑いする

 

Sちゃんの記憶はそこから薄らぐ

中学卒業後のSちゃんの事は全く知らない

 

昔、姉が一度、電車のなかでSちゃんを見たと

言っていた

 

Sちゃんは赤ちゃんを抱いていて

風疹のせいで赤ちゃんの耳が聞こえないんだと

言っていたと私に話してくれた事があった

 

Sちゃんの親戚すじにあたって

彼女の住所と携帯番号を知った

 

チンネンから

「おまえ、昔いじめたんやろ

おまえがSちゃんに電話しろ」と

言われた

 

もし、私がいじめを受けた側なら

同窓会は参加しない

 

嫌な記憶は消してたいと思うし

同じ記憶を持っている同級生もまた

この世から消したいと思うだろう

 

遠い昔のことなので

Y子もTちゃんもSちゃんをいじめた記憶がないらしい

覚えているのは私だけ

 

Sちゃんにいきなり私が電話をかけたら

彼女はどんな反応をするのか

わからない

 

大息を吐きながら、携帯のダイヤルを押した

 

 

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お家の臭い、気になりませんか?

 

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我が家は、月に一度村の住職がやって来て

仏壇でお参りする

月命日というのをやっている

 

亡母には悪いけど

実に面倒くさい

月命日は私にとって大きな負担だ

 

住職が歩くルートを掃除する

玄関、茶の間、仏間

 

前日は大まかに掃除して

当日はこまめに掃除する

 

住職がお経を終え

茶の間で世間話を一時間ほどするので

特に茶の間は気が抜けない場所だ

 

清潔で知性ある空間を演出しなければ

ならない

 

テレビの裏側、ソファーの隅っこ、

クッションの裏側、テーブルの下・・

 

ほこりや愛犬の毛が落ちていないか入念に

チェックする

 

サイドボードの上の日常よく使う筆記用具やメモ帳

ティッシュなど一列に並べる

雑誌は揃えて縦にする

 

訳分けらない小物は透明瓶に入れる

 

花瓶に活けるのは緑の葉

花瓶の下は北欧デザインのクロス

 

サイドボードの上は線と色合いが大事

住人の美的センスが問われる

 

もしかして

住職が立ち上がり、壁にかけてある

額縁に手をかけるかもしれない

 

空想も大事だ

額縁の裏側も掃除する

 

住職の到着時間に合わせて

最終仕上げはリセッシュの噴霧だ

お家が臭いのはアウトだ

 

ここまでやる月命日

 

リセッシュは一時的なものですぐに

香りは飛んでいく

 

我が家には獣が一匹いる

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小さいけどきっと獣臭が茶の間に

こびりついているだろう

いい香りのするお家に憧れる

 

 

 

そこでメリカリで買いました

これ↓  

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お香


ある方のブログを拝見してから

ずっと気になっていたお香

 

メリカリでは、出品されるとすぐに売れる

人気商品だとわかった

 

お香・・

どんなものかしら?

 

我が家にはお参りに使う線香なら

売りたい程あるが

線香とお香、違いはあるのかな?

 

定価で買うと3000円代

どんな代物かわからないのに

定価で買うのは抵抗あり

 

そこでメリカリで安めのお品を

こまめにチェック

 

一箱2500円で購入した

 

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 渦巻き状のものが10本入っていた

 

一つ使いきるのに二時間かかるらしい

 

250円払って二時間、香りを楽しむことになる

 

 

・・で着火

煙が立ち上がり、むせるけど

この使い方でいっすか?

 

ビャクダンよりも甘い香り

線香のほこりくささとは違う

なんか・・贅沢感あり

 

 

今月の月命日に一時間使った

残りを下駄箱の上に放置していたら

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何ということでしょう!

 

いつも玄関に

微妙ですが

甘いシナモンのような香りがして

 

けっこう気にいっている