作戦失敗
客いがいない日、茶の間大好きな大ちゃんと過ごす。
大ちゃんはところかまわずおしっこする。
やられそうなポイントにペットシートを引く。
おしっこの臭いがついたのも準備した。
大ちゃんを監視しながら今日は文学に挑む。
知性、感性は衰えてはいけない。
チョイスしたのは書店の店員さんが一押しする作品で、賞もとった。
開くと漢字が半分以上ある。
ページ数507枚、定価1800円。
ピアニスト達の物語。
大ちゃんは玄関で吠え、水を飲みに戻り、また玄関で吠える。
「ワンワン」と吠え、「ム~~」唸り声を上げる間に「ホッ」と言う
音を発する。
あれは息継ぎかな?
文学は難しい。ストーリーがこんがらがらないよう集中が必要。
私の頭じゃ思いつかない言葉、表現があふれている。
文学は疲れる。
昼飯のため台所に行くと・・椅子のうしろにおしっこ。
いつの間にしたのかな。
再び文学にもどる。 こりゃ下調べが大変だっただろうな、
登場人物は作者の知っているめ誰かを真似たのかな、壮大なストーリの展開、辻褄を合わせるの大変だろーなー・・なんて余計な事を考え始めたため休憩をとることにした。
自室に戻ると空気洗浄機の後ろにうんこがある。
大ちゃんは玄関と茶の間の往復の最中なんだけど。
冷蔵庫からキューイをだして、皮むいて、茶の間に戻ると
テーブルの下におしっこがある。
しまった、ここも好きなポイント、シート
引くの忘れてた。
私の監視の目をくぐり、用意してあったペットシートを避け、しかも
どんだけ出すんや。
作戦失敗。
文学は97ページで中断した。
出るもの全部だしてこようか、大ちゃん。
集落から離れた高い場所に家の畑がある。
野草を摘みながら散歩した。
帰ってから飾ってみました。
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