メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

続:走る男の謎を80%解いた

 

午後3時過ぎ、町の美容院に向かって車を走らせていた。

見つけた!

走る男

前方のトンネル近くを走っている。

トンネルは車用と歩行用の二つがある。

私は車用のトンネルを過ぎた道沿いの広場に車を止めた。

歩行用のトンネルからでてくる男を待ち伏せた。

「怪しいものではありませんが、ちょっと聞きたいことがあるんです」と話しかけた。

f:id:s-dai101030:20171008195024p:plain男は足踏みしながら私を見る。

「あのーー時々見るんですがどうして走っているんですか」と直球で聞く。

男は笑顔を見せ「血糖が高いんです」

「あのーーどのくらい走っているんですか?7月から見かけるようになったんですが」と直球で聞く。

「自分、隣町に家あるんですけど、40になってから太って、だいたい30キロくらい

走ってます」男は笑顔で返事してくれるが、足踏みは止めない。

「30キロ! 」私は驚きの声をあげた。

そう言われると、確かにぽっちゃり体形がしぼられている。

「あつい時も走ってましたよね、すごいですね」

男は良い人らしく微笑んでいる。

「じゃ、車に気を付けて、ありがとうございました」私はお礼を言って

走りさる男の姿を見送った。

男の仕事はわからない。

男の生活背景はわからない。

でも、走る理由と体に気をつけていること、悪い人ではないことが

解り、私の気がかりは減った。

血糖は相当高かったかもしれない、なにせ30キロ走りこんでいたんだから。

今は、標準体重になっている体形だった。

皮下脂肪どれだけかな。

血糖値いくつかな。

彼の検査データーが見たい。

肥満体のぐうたらな私よりきっといい数字かもしれない。

そのうち私も走る女になるかもしれない。

彼に検査データーが見たい。