おいおい野良猫じゃなかったんかい
昨日、廃屋で見かけた子猫が気になり
様子を見にでかけた。
田んぼで仕事をしているおじいさんがいる。
私はぶどうを作っているハウスが、このおじいさんのものだと
知っている。
おじいさんに声かける。
(ぶどうもらえませんか?、・・じゃない)
「このあたりに捨て猫いるみたいけど知りませんか?」
おじいさんは、耳が遠いらしく私に近寄ってくる。
(ぶどうの話はいつしかけるかな・・)
おじいさんに「猫しりませんか?」
「あー、あの家におる猫かね・・何匹もおるぞ」
おじいさんを置いて、私は廃屋めざして歩く。
廃屋のあたりに猫はいない。
隣の家を覗いてみる。
昨日の猫やらニユーフェイス猫が4匹いる。
(ここの子だったんか・・)
猫たちは私に気づくとぱっと隠れる。
遠まわしに私を見ている子がいる。
私は車の鍵をペンギンのぬいぐるみに付けている。
ペンギンを振って見せた。
子猫の首が一瞬のびる。
(よそんちの子猫。捨て猫でなかったんや、良かった。)
帰る途中、おじいさんからどうにかしてブドウ頂戴したいと
考えたが耳の遠いおじいさんとのやりとりは難しい。
(まず試食して、美味かったらおじいさんに挑戦するか。)