メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

逝った母ちゃんの日記を読んで、想いを馳せる  №1

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日記を書く人は良くいると思う

 

その時の事象や心情を記録する人も

いれば、家計簿的な使い方をしている人も

いると思う

 

一方、「終活」として衣類や家具、家、不動産

アルバム、墓、趣味で集めたCDなど

処分している方も多い昨今

 

自身の命が終わるまでの間に

残された者たちが困らないように

考え、そのために時間をさく

 

人間関係は希薄で良い、個人の自由を重んじる時代

 

そんな方がたは、日記はどうしているのだろう?

 

日記とは、己自身のためではなく

誰かに読まれる事を念頭において書くものだろうか?

 

母ちゃんの場合は

3年日記が10冊程残ってる

 

一段目に一年目を書き

中段は二年目を書き

下段は3年目を書くという形式だ

 

利点は去年、一昨年の今頃は

何していたのかなとすぐに目を通す事が

出来る事

 

姉が母ちゃんに勧めて、書き始めたと聞いている

 

 

母ちゃんは世間様から見て

幸せだったのか否か、私は分からない

 

個人主義の時代といえでも

田舎だから土地を守るのが主の役目

血を継承していくのが跡継ぎの役目

 

出来損ないの私が

田舎嫌いの私が

 

両親と不仲の私が

母ちゃんの思い通りに動かない私が

 

心配で隠居できず、我が家の采配を

しているさなかに、脳梗塞膵臓癌

闘病二年で逝った

 

日記なんてなければないのでいい

 

あるからいつか読まないとと

予定してしまう

 

私から見た母ちゃんの様子と

母ちゃんが見ていた我が家

どんな相違があるのか

 

日記に何が記されているのか

 

日記を開くには、半年という

私自身の心のゆとりが必要だった

 

今日、手始めに70歳から72歳までの

一冊を読んでみた

自転車に乗ってまだ元気な頃だ

 

最初に書くのは、その日の天気

はれ、あるいはハレ、雨(これは漢字)、くもりなど

ひらがなやカタカナを多く使用していて

漢字が出てくる場合は、適当にそれらしく似せて

書いている(母ちゃんらしいわ・・)

 

「・・・・けふ・・」という言い方をしてるところは

昔の人だなと笑える

 

冬はもちつきから始まり、玉ねぎ、エンドウの肥やしやり

春は、じゃがいも、なすびのタネ植え、ふきとり

 

夏はそら豆、スイカ、小豆、きゅうりの世話、梅干し作り

秋になると栗、ミョウガ取り、大根のタネ播き

 

四季折々に、植え、手入れし、収穫している風に書いてある

 

おかしいな、母ちゃん、野菜作りは手抜きで

しょうもないもんばっかりだったけど・・・?

 

記録上は出来栄えが記載されていないから

ちゃんとヤッテル感あり

 

母ちゃんが好きだったのは春のイサザ取り

 

捕るだけではつまらない

貴重品として市場で売れる、金が入る

だから冷たい川で腰をかがめていられる

 

年金暮らしだけど新しいストーブも

躊躇せず買える程の儲けがはいる

 

楽しかっただろうな

 

無職で、時間制約がない、寒さに耐えられる体を

持っている者、参加者は村でも限られてくる

 

村の女衆の小遣い稼ぎだけど

 

日記を読むと毎日のように女衆の仲たがいの

様子や誰それの悪行が書いてある

 

勝気、粘着気質な母ちゃん

延々と特定の女達をののしっている

「嫌いや」「もう付き合わん」「ばか」など

 

女子高生か

 

秋はコケ取り

特に松茸は金になる

 

松茸は毎年、同じ所からはえてくる

 

その場所は誰にも教えない

教えて貰っても、広く険しい山の中

探すのは困難

 

家の中では「腰痛い」と動かないが

山に行くとサルのように駆け巡る

 

我が家では松茸は味噌漬けにして食べる

味噌に松茸の香りがして

白飯がすすむ

 

姿形の良い松茸は知り合いが高値で

買ってくれる

 

母ちゃんはどや顔して、私に見せてから

知り合いに渡していた

 

父ちゃんが倒れて8年、一人で畑の草刈りを

していた

 

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私が読みたいのは、父ちゃんが薬を誤飲?し

精神科病棟に入院、その三か月後に脳出血

倒れた平成6年6月の日記

母ちゃん62歳、父ちゃん65歳だった

 

 

心して読まなければならないと思う

    ・・・・後日実行予定

 

 

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