メタボンの行きあたりばったり

昨年定年退職しましたメタボンです。毒を吐きます。

板前のほそ川さん

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駅前の居酒屋「ほそ川」のランチ

 

刺身とシャケ、卵豆腐、手羽先と油揚げの煮もの、揚げナスの煮びたし

田舎漬、味噌汁と白飯

これで1000円、リーズナブル

刺身が美味い

 

店主のほそ川さんは高校卒業後、都会で板前修業をして

昨年、この「ほそ川」をオープンした

 

見たところ40歳前後、顔色が悪い

目が細く、無表情だ

坊主頭で口数が少なく

愛想がない

 

ほそ川「昼は定食しかやっていません」きっぱり言う

私「コーヒーとかは?」

ほそ川「ないです」返しが早い

 

お手伝いの若い男がほそ川さん以上に愛想がない

「ほそ川」は愛想の悪い野郎ふたりでやっている

 

板前と聞くと七分袖の白衣を着ているイメージがあるが

ほそ川さんは暗めのTシャツとジーンズとういでたちだ

腰に巻くエプロンさえ身に着けていない

眉を剃り上げているのでとっつきにくそうだけど・・

 

くだけていて賑やかしいタイプより

口下手な奴の方が私は親近感が湧く

人慣れした明るいタイプは案外と人を値踏みするので

苦手だ

 

 

「ほそ川」は8畳くらいの小さな店だ

数人が座れるカウンターを挟んで右に調理場、左に畳があって

テーブルが3つ置いてある

 

居酒屋なんで夜が本番だ

昼は定食しかないが、夜はメニュー豊富で酒は多種揃えている

値段がリーズナブルなので繁盛している

 

 

 過疎の町だけど

20人くらいの老若男女が夜の開店と同時に押しかける

寝たきり以外はここに居るよって感じ

 

注文を聞く係は若い男で

店主のほそ川さんは作る係だ

 

パニックになりそうなものだけど

ほそ川さん、落ち着いている

着々とオーダーされた品を作り始める

 

ほそ川さんのTシャツから出ている二の腕の筋肉は細身に似合わず

盛り上がっている

汗はかかないタイプらしく顔を拭くようなしぐさはない

 

客が出たり入ったりする中でレジを打ち、駐車場の誘導を行い

涼しい顔して調理に戻る

大勢の客を無表情にさばいている

 

「ほそ川」の料理は野菜量が多い

何を注文しても付け合わせの野菜がドカンと出てくる

女子には嬉しい

 

炒飯とかオムライスにエビマヨとかあり、子連れでもOK

石焼ビビンバ、ホルモン焼きなどなど大食いに大ウケ

 

居酒屋だけに酒のつまみも充実している

濃厚チーズに酒粕イカの塩辛のせなんて絶妙だ

 

野郎二人がせっせと働くところを見るのが好きだ

野郎たちに冷たくあしらわれると私は楽しくなる

洗えず積みあがった茶碗や皿を見ていると

助太刀したくなる

 

皿洗いしたいなぁ

 

笑わないほそ川さんのファンになってしまった

 

日中は家事と愛犬の散歩に忙しいけど

「夜ならバイトに来れます」っていつか言ってみよう

 

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